【聖人王太子、退位の本音】「本当は王位なんか継ぎたくない!乗るしかない!このビッグウェーブに!」
今回から、王族編です。
笑いあり、涙あり、切なさあり。
王族達の群像劇をお楽しみください。
善良で温厚な人格者だと思われ、
完璧な妹である第一王女からも慕われていた王太子。
その内心は…
僕を押し上げようとしてる門閥貴族…
なんであんなに必死なの?
あれだけのモノを持っていて、
まだなにが欲しいと?
理解できない。理解できないよ。
だいたい、王位なんかいる?
あんなん欲しいの?
責任ばっかで。自由もないし。
ちょっと偉そうにできて、
良い暮らしができて…?
いや、全然!全っ然割に合わないでしょ?
父王陛下の心労…ヤバいよね…
あれを継ぐ?継がされるの?
いやいやいや。
羨ましい?なら代わってよ。代わって欲しいよ。あぁ。誰か代わってくれないかな…
妹!あの有能な妹!
…ダメだろうな。
僕の補佐に回る気満々だもんな。
門閥貴族達、何を見てるんだろ。
あんな事しなくても、あの子は王位なんて望んでないのに。
あぁ。どうせ僕の言うことなんか聞かないし。
扱いやすい、軽い神輿とでも思ってるんだろうな…まあ、間違ってもないけど。
あぁ!門閥貴族といえば、王太子妃。
あいつ最悪。マジ最悪。
見た目だけはいいけど。
性格、最悪だよ。
金と宝石と権力にしか興味ないし。
僕のこと、金と権力が出てくる打ち出の小槌くらいにしか思ってないよ?
伽もこっち任せでマグロだし。
子供さえできればいいってか?
ふざけんなよな。
お前なんか、全然気持ちよくねえんだよ。
こっちだって義務で抱いてんだ。
抱かせてやってるみたいな雰囲気だすなよな。
マグロのくせに。
あ、口調が…ダメダメ。
善良で温厚な人格者。
それが僕に望まれた役割なんだから…
…あ〜…誰か代わってくれないかなぁ…
◆クーデター失敗後
あれ?これ、いけんじゃね?
王太子を「辞退できる事態!」ってうるさいわw
ダジャレ言ってる場合かっw
いかんいかんw
あまりのことに変なテンションにww
…元々、妹の方が王位に向いてると思ってたのよ。
でも、あっちは僕のこと支える気満々だったし、王の重圧を妹に押し付けるのもな…って思ってだけど。
勇者と結婚してから、なんか妹も王位に前向きな雰囲気だし?
王位、任せてもいいんじゃね?
やりたくないやつがやるより、国民的にもいいだろうし。
…って言うか、ほとんどの国民が、妹の方が良いと思ってんの、知ってるし。
…いや、やりたくないよ?
やりたくないのよ?
…でもさ、やりたくないことでも、あいつより妹の方が優秀じゃね?あっちの方が良くね?って思われてるのって、やっぱ、ちょっと傷つくって言うか…地味に心抉られるよね?
でも、今なら!
今ならさ?
国のため、妹のために身を引いた、無私の王太子ってことにならね?なる?なるよね?
そしたらさ!
評価が爆上がりした上に、スムーズに王位を妹に押し付け…いや、任せられる!
僕は自由になれて幸せ!
妹は王位につけて幸せ!
国民は望んでた王女が王位について幸せ!
ね⁉︎みんな幸せ!
誰も不幸にならない!
おお!最高じゃん⁉︎
よし、いったろ!
王太子、辞退したろ!
よし!今しか無い!
乗るしかない!
このビックウェーブに!
※ルキウス王太子の『表向きの華麗なる退場劇』と『その後の幸せすぎるスローライフ』は次回(明日の18時)投稿です!




