表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/33

違和と決意(精神科→帰宅→断薬)

数日ぶりの精神科。


玲は診察室の椅子に座るなり、ふと口を開いた。


「……薬、効いてるとは思うんですけど……  楠並木を通るときだけ、変わらず……あのノイズが、強くて……」


医師は少し黙り、カルテを眺めたあとこう言った。


「……では、もう少し効き目の強い処方に変えてみましょうか。併用も視野に入れて、やや作用の重いタイプを」


処方箋がプリントされる音だけが、診察室に響いていた。


帰宅後。 玲は机の上に並べられた新しい薬の説明書を見つめた。


副作用。中枢神経への影響。 「長期間の服用は……」という注意喚起の文が、胸に重くのしかかる。


「……これ、ほんとに……“内側”のせいなのかな……?」


指先で、薬の包装をなぞる。 でも、もう開けなかった。


「服用、やめよう」


その声は、迷いのない独白だった。 何かが違う。これ以上“濁したくない”。


玲は、その日から断薬を決意する。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ