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ゲームの仲間と異世界攻略! ~異世界でも育成にいそしみます〜  作者: eo


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31話:作戦...?

ダンジョン内は人がいないだけで雰囲気が全然違った。


「なんか、不気味だね。」


つい先程まで冒険者がいたからか、まだ魔物の1匹もおらず、ただただ薄暗く鬱屈とした洞窟が広がり、しかも俺たち以外に灯りを持つものはいないため数歩先は真っ暗闇が永遠と広がっている。


「大丈夫だよ!マスター!何が来てもナナが守ってあげるからね!!」


以前夜に森に入った時もそうだがどうやら俺は暗闇が苦手らしい。どことなくじわじわと襲ってくる恐怖感に足をすくませているとナナがタタタッと駆け寄ってきて手をぎゅっと握ってくれた。極めつけに太陽のような屈託のない笑顔に口元からのぞくまだ可愛い犬歯。その笑顔、プライスレス...。


ナナの可愛さにやられ、恐怖心とサヨナラしていると反対側の腕にふにゅんとした柔らかい感触。


「あらぁ、私もマスターのこと守るわよ?怖かったらいつでもお姉さんの腕の中に飛び込んできていいんだからねぇ?天国を見せてあげるわ〜。」


ナナとはまた違う妖艶な笑みを浮かべて胸を押し当ててくるのはアイリーンだ。つい最近、腕の中に抱え込まれ、危うく本当に天国に行きかけたので丁重にお断りする。まだ俺は生きていたいです。


「そういやあ、お前たちは魔王に洗脳されてここに放り込まれたっつってたけどよ。そうすると他にも同じように戦いたくねぇのに洗脳されてここにいる魔物もいるんじゃねぇか?」


「確かにその可能性はあるな。でもそうだとして見分け方はあるのか?ヴァンたちはこちらを襲ってこなかったから対処できたが、洗脳されていても襲ってこられたら戦いざるを得ない。」


「それなら恐らく瞳の色で判別できるかと思います。私たちの目は元々金色ですが、洗脳されていた時はヴァンも私も赤く光っていたと思います。洗脳の度合いが強ければ強いほど瞳が赤く光るので分かりやすいかと。」


「まあ元から赤い瞳の魔物もいますが光ってなければ洗脳されていないのでそのまま倒しても大丈夫かと。」


カイとシアンの疑問にルナとヴァンがそれぞれ答える。


「でも洗脳を解く方法は?」


「私たちはご主人様と契約した際に魔王の洗脳が完全に解けたので契約するのが一番有効的かと思いますが、ご主人様の近くに寄っただけでも脳内に響く魔王の声が薄れたので、理由は分かりませんがご主人様が近くにいるのが1番かと思います。」


ルナがそういうとみんなの視線が俺に集まる。


「そんな顔で見られても俺もなんで自分が魔王の洗脳に有効なのか知らないよ...。でもまあ不本意な戦闘は避けたいし、洗脳された魔物がいたら俺が何とかしてみるよ。」


「でも危険だと判断したら例え相手が洗脳されていたとしてもマスター優先で斬り捨てるからね。」


俺も死にたいわけじゃないのでレオンの言葉にありがたく頷く。分かれ道にさしかかったところでようやく魔物と出会った。


「ゴブリンだな。洗脳はされて無さそうだしサクッと倒しちまおうぜー。」


俺たちが進もうとしている道から続々とゴブリンが出てくる。瞳の色は黒でニヤニヤとしながら俺たちと相対する。森でよく出会うゴブリンと変わらないようだが少し違うのは体の大きさ。どことなくこいつらの方が体が大きいように見える。


「多すぎて気持ち悪いー!」


「そうだな、さっさと倒して先へ進もう。」


ゴブリンは何故こうも毎回群れで来るのか、金にもならないお前たちは求めていない。とはいえ、もうゴブリンに時間を取られるほど弱くは無いため全員でサクサクと倒していく。


「お金にはならないけどこれだけいると経験値にはいいわね。」


ダンジョン内だからか1匹あたりの経験値がいつもより多く、アイリーンの言うようにレベルアップには役立った。


「こいつらの素材も集めますか?」


「いや、取れる素材も少ないし効率が悪い。それよりも先に進んで他の魔物から素材を採取する方がいい。」


シアンがゴブリンの死体を転がしながら聞いてくるが、こいつらの素材採取に時間をかけてもさっきのブラックシープのような魔物と比べると10分の1以下のお金にしかならない。そのため、ゴブリンは経験値アップと割り切って次に行く方がよっぽど良い。


そのあとも地図を頼りに遺体があった場所まで進みつつ、道中で会った魔物を次々と狩っていく。俺たち以外に冒険者がいなくなったからか魔物に出会う頻度が増えたように感じる。


「マスター、もうそろそろさっき遺体があった場所に着くけどなにか作戦とかって考えてたりする?」


トカゲ型の魔物を倒しながらレオンが声をかけてくるが、作戦と言われてもどんな魔物か分からない以上立てようがない。


「うーん、もし幻覚を見せるような魔物だったら多分あの亡くなってた人達の二の舞になるだろうし...。幻覚にかからない方法ってあるのかな?」


「洗脳とか操る系の能力の可能性もありますからね。どこまで抵抗できるのか。いちばん怖いのは操られながらも自分は正常だと思っている場合ですね。」


ヴァンの言葉にみんなその様子を想像して肌を粟立たせる。


「じゃ、じゃあ少しでも違和感を感じたら各自の判断でスフィーダに戻るってのはどう?ヴァンとルナももうスフィーダの一員だし自分の意思で戻れるだろ?」


さっきここに来る前に1度スフィーダに行って2人には簡単に自分たちやスフィーダの説明を済ませていた。その時にスフィーダへの出入りも自由にできることを確認済みだ。


「はい、それは大丈夫だと思います。」


「よし、じゃあとりあえず作戦はそれで!」


本当に大丈夫かと思えるようなうっすい作戦だが他に何も思いつかないのだからしょうがない。


魔物を倒しつつ、そんなことを話している間にとうとう遺体のあった場所に戻ってきてしまった。

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ドロップ、宝箱無しのダンジョンか。
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