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ゲームの仲間と異世界攻略! ~異世界でも育成にいそしみます〜  作者: eo


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30話:調査

「君たちにはすまないのだが、どうかダンジョンの調査に協力していただけないだろうか。」


ダンジョン内であったことを全て話し終え、席を立とうとしたところでギルド長のリガルドから声がかかった。


「...どういうことでしょうか?」


「本来であればこのように死亡者が多数出ており、魔物のランクが特定できない場合は高ランク冒険者に調査を依頼しているのだが、あいにく今はこの街のこうランク冒険者は全て遠方の依頼に出払っていていつ帰ってくるか分からない状況なんだ。」


話を聞くと、遠望で魔物による大規模な被害があったらしく腕の立つものは全てそちらの魔物の討伐に出向いてるとの事だった。


「そこで君たちなんだが、君たちはまだCランクといえどもここ数日で大量の魔物を討伐しているそうじゃないか。中には高ランクの魔物まで討伐していたと聞いている。それらを加味すると恐らく今この街にいる冒険者の中では君たちがいちばんの実力者と言えるだろう。だから危険を承知で頼む。調査に協力して欲しい。」


ここまでギルド長が必死に頼むのにはわけがある。以前、と言ってもだいぶ昔にはなるが同じく魔物ランク不明の死亡案件が発生した際、今と同様に高ランク冒険者が出払っていたため封鎖だけして様子見をしていたそうなのだが、そのダンジョンは成長型ダンジョンで様子見をしていた1ヶ月の間に中の魔物がどんどん成長してしまい、元はEやDランク程度だった魔物がCランクやBランクにまでなったことがあるそうだ。そしてその時はそれらを討伐するのに多くの犠牲者を出しもう少しでダンジョンブレイクを引き起こすところだったという。


「もし今回のダンジョンも成長型のダンジョンだった場合、中の魔物をある程度討伐していきながら調査を進めなければならない。そのため力のある君たちにお願いしたいのだ。」


「マスター、どうする?俺たちはマスターの意向に従うよ。」


正直言って俺は仲間が1番大事だ。薄情と思われるかもしれないが仲間達が無事なら他の人がどうなろうと気にしない。だからまあ断ってもいい訳だが...。


(カイとナナがすごい参加したそうなんだよなぁ。)


2人を見るともう表情が物語っており参加したそうな顔をしている。他のメンバーを見渡しても特段嫌がっているような様子も見受けられない。


(まあ危ない時はスフィーダに逃げ込めばいいしな...)


「...分かりました。どこまで力になれるかは分かりませんが協力させていただきます。」


そういうとリガルドはぱっと表情を明るくし、礼を述べてきた。


「君たちに頼みたいのは2つ。今回の死亡事故の調査と洞窟内の魔物の討伐だ。もちろん討伐数や素材に応じて今まで以上に報酬は支払わせていただくししランクアップも見据えよう。ところで...」


ここまで話したところでやっとリガルドの視線が俺やレオン、カイ以外のメンバーに向く。


「ずっと気になってはいたのだが後ろの人たちも君たち3人の仲間かい?」


「はい、みんな俺の仲間です。強さについても申し分ないと思いますので心配しないでください。調査にあたってはこの全員で望むつもりですのでリガルドさんにはこれを許容いただけたらと思います。あとこちらの2人、ヴァンとルナは冒険者登録がまだなので手続きも行っていただけると助かります。」


「あ、ああ。わかった。そうしよう。人手はあった方がこちらとしても助かる。」


ということで早速2人の冒険者登録を済ませ、ギルド長や受付嬢に見送られながら再びダンジョンに戻ってきた。


既にダンジョンの封鎖が進んでいるようで中からは続々と冒険者たちが外に出てきていた。


冒険者たちは封鎖される理由までは知らされていないのか、不満そうな顔をしているものが多い。まあ、稼げると思って来たのにすぐに封鎖されて追い出されてしまえば不満に思うのも仕方ない。


「今はいると目立つだろうしもう少し人が落ち着いてから入ろうか。」


しばらくダンジョンから少し離れたところで待っているとようやく人が落ち着いてきたので入口に向かう。


「ギルド長からの要請で調査に参りました。こちらが許可証です。」


入口を見張っている人らにあらかじめギルド長から貰っていた許可証を見せて入口をあけてもらう。


「ふむ、確かに。あんたらあまり見ない顔だが最近ランクアップしたのか?中はだいぶ危険だと聞いている。命大事に、少しでも危険だと思ったら深追いせずにすぐに戻ってきなさい。健闘を祈る。」


見張り番のうちギリアンと名乗った中年男性は面倒見がいい人だったようで俺たちを心配そうな顔で見たあと、懐から取り出した転移石を俺の手にそっと握らせるとあたたかい言葉と共に中に送り出してくれた。


調査時は毎回死亡率を低下させるために調査を任命された冒険者に転移石を持たせているらしい。1つあれば周囲にいる仲間全員を一気に転移させることができる優れものらしい。まあその分値段は張るそうだが、今回はギルドが負担してくれるのでありがたく受け取っておく。


俺たちはギリアンに礼を言ってさっきぶりのダンジョンにまた足を踏み入れた。

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