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ゲームの仲間と異世界攻略! ~異世界でも育成にいそしみます〜  作者: eo


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26話:名付け

《それはあなたがた、特にご主人様から他の人間とは違うにおいを感じたからです。》


「におい?え、俺もしかして臭い???」


においと言われて慌てて自分の衣服を嗅ぐが悲しいかな、自分では自分が臭いかどうかも分からない。


「え、レオン、俺臭いの??ショックなんだけど!」


半泣きになりながら近くにいたレオンに確認するがレオンは無心で俺をスンスンしながら親指を立てるだけで臭いとも臭くないとも言ってくれない。ひたすらに俺のにおいをかいでいる。


《い、いえ!そうではありません、においと言うか、そう!気配です!彼を失うかもしれないという絶望にくれながらも必死に手立てを考えていた時にどこからか暖かな、安心できる気配を感じ、藁にもすがる思いでそれを辿っていくとご主人様がいらっしゃったのです!私も初めは彼を傷つけた同じ冒険者だと警戒しましたが、ご主人様に近づくほどに何故か警戒心が薄れ、あんなに頭の中に響いていた魔王の声が小さくなっていったので信じることにしたのです!》


「わかるわ〜!マスターって天然人たらしよね〜。今回は魔物たらしも追加かしら?」


「なるほどなー。たしかに俺もマスターの気配に釣られてきたもんな。」


「マスターの近くって居心地いいよね!」


「激しく同意です。」


「スーハースーハー。」


彼女の言葉に一斉に全員が頷く。レオンに至ってはまだ俺に抱きついてにおいを嗅いでいる。


「え、何、俺ってなんかやばい麻薬かなんかなの?ってかレオン嗅ぎすぎ!!」


レオンをベリッと引き剥がすとすごく残念そうな顔をされたが意味がわからない。


「そういえば治療するために勢いで2人を仲間にしちゃったけど2人はこれからどうする予定?もし元いた場所に戻るって言うなら、場所さえ教えてくれたら送るけど。レオンが。あ、あと契約も破棄しなきゃね。」


「え、俺?」


急に名前を出されたレオンがびっくりした声をあげるけど一旦無視して2人を見る。2人は顔を見合せたあとすぐにこちらを向いて口を開いた。


《もしお許しをいただけるのであれば今後もこのまま主君の元にいさせていただけないでしょうか。我らこう見えても一応戦闘種族のため、洗脳が解けた今、必ずや主君のお役に立ってみせます。》


2人とも意思は固いようで今後は俺たちと行動を共にするとの事だった。


「あ、そういえばこんなに話しておいて俺たち互いに自己紹介がまだだったね。改めて俺は柳颯汰。詳しくはまた今度話すけど一応言っとくと異世界の地球ってところから来ました。そんでこっちは俺の大切な仲間たちで左からレオン、カイ、アイリーン、シアン、ナナ。本当はまだまだ信頼のおける仲間が沢山いるんだけどまた来た時に紹介するな。」


俺の職業やスキル、スフィーダのことはまたおいおい話すとして簡単に5人を紹介すると、なぜか5人とも口を抑えたりその場に膝を着いたり顔を赤くしたりして身悶え始めた。どうやら「大切な」とか「信頼のおける」と言われたことが嬉しかったらしい。


《主君は柳颯汰殿というのですね。それにレオン殿、カイ殿、アイリーン殿、シアン殿、ナナ殿。うむ、覚えました。これからよろしくお願い申し上げる。しかしながらせっかく自己紹介頂いたのに申し訳ない。我らは名乗る名を持ち合わせていないのです。》


「え、そうなの?」


《はい、ですからご主人様、もし可能でしたら私たちに名を与えてくださらないでしょうか?》


なんとまさかの名付けイベント到来!今まで生き物に名前をつけた経験が無いため変な緊張が体を走る。


「そんな重要な役目、俺なんかでいいの?」


自信なく何度も聞き返すもあなたにつけて欲しいと頼まれてしまったため必死に頭を捻る。


「うーん、ちなみに2人は誰と誰のハーフなの?」


《私も彼女もそれぞれフェンリルと月の妖精とのハーフです。》


「マジ?どっちもめちゃくちゃ強そうなんだけど。ん?てことは2人は兄妹?」


《いいえ、私も彼女も両親は全くの別です。昔からフェンリルと月の妖精は親交があり、ハーフが生まれるのもめずらしくないのです。そのため厳密には私はフェンリルの父親とハーフの母親から生まれたのでフェンリル寄りのクウォーター、彼女は逆に月の妖精の母親とハーフの父親の間に生まれたので月の妖精寄りのクウォーターなのです。》


「あ、そうなんだ。んー、じゃあどうしようかなー。」


名前を一生懸命考えている間、2人だけじゃなくレオン達からもなぜかワクワクとした目を向けられる。ナナなんか「私もマスターに名前付けてほしー!」とか言っており、他のメンバーも同意しているがお前らは既に立派な名前を持っているだろうと言いたいしなんなら2人の名前を考えるのを手伝って欲しい。


「...嫌だったらまた考えるから正直に言って欲しいんだけど、ヴァンとルナはどうかな?俺の故郷ではフェンリルを別名ヴァナルガンドっていって、その名前のヴァンは希望って意味なんだ。ルナは月の女神の名前でその名前自体が夜空を照らす純粋な『月』そのものを表してるんだけど...どう?」


2人はそれぞれ俺の提案した名前を何度か口ずさむとパッと顔をあげて言った。


《主君、いい名をありがとうございます。私の名前はヴァン、主君に忠誠を誓います。》


《ご主人様。素敵な名前をつけて下さりありがとうございます。私はルナ。ご主人様のお役に立てるよう頑張ります。》


そして2人がそれぞれ名前を受け入れた途端、突然2人の身体が輝き出した。




_______________

【名前】柳颯汰

【職業】マスター

【レベル】28

【能力値】

HP250/280

MP0/280

SP18

筋力:28(+74)

攻撃力:28(+74)

防御力:28(+74)

敏捷:28(+74)

【スキル】ガチャ、拡張、倉庫、治療、契約

【アイテム】金貨81枚

_______________

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