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ゲームの仲間と異世界攻略! ~異世界でも育成にいそしみます〜  作者: eo


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27/42

25話:契約

「いや、マスターのスキルがスフィーダの時と同じなら思い当たる使用条件がある。」


レオンの言葉に俺も思い当たることがあった。


「ギルド員か!」


ゲームの時もマスターの権限として治療のスキルがあり、小さな傷はスキルを使わずとも時間をかけて手当することで治ったが、大きな傷や怪我はスキルを使用して治していた。だがそれは自分のギルド員限定のスキルでたとえ仲良くなった人でも他のギルドのメンバーやゲームに出てくるNPCには使用できなかったのだ。


「だったら!ステータス!もう一度スキル一覧を見せてくれ!」


すぐさま再びスキル一覧を開き、必要なスキルを探す。


「あった!ステータスポイント5を消費してスキル『契約』を獲得する!」


(ヤバい、呼吸が浅くなってる、急がないと!)


「『契約』発動!"ギルドマスター柳颯汰の名のもとに汝らを新しい仲間として迎え入れることをここに宣言する。この契約は互いの合意を持って成立とする。汝らはこの契約を受け入れるか?"」


『契約』を発動した途端、ゲーム時に何度も目にした文言が口からスラスラと出てきた。しかしこれに対して、俺たちを案内してきた魔物は本当に意味が分かっているのか迷うことなく頷いて俺に頭を垂れ、瀕死で動くことのできない魔物も目だけで弱々しくこちらを見つめ、同じくほんの少し顔を上下に動かして同意の意を伝えてきた。


「"互いの同意が確認できたためこれにて契約成立とする!"これで使用条件は満たした!『治療』!」


今度こそ魔物の腹にかざした手から暖かな光が漏れ、少しずつ腹の傷が塞がり出した。


「よし、これでもう大丈夫だ!」


完全に傷が塞がると魔物はゆっくりと体を起こし傷を確認するように自分の体を見る。俺たちを案内してきたヤツもシッポを振りながら何度も何度も鼻先を擦り付けて喜んでいる。


(あ、やべ。)


「「「マスター!」」」


ほぼ死にかけの状態から治療を行ったせいか、魔力をほぼ使い切ってしまい、立ちくらみを起こしてその場に座り込む。


「ははっ、大丈夫大丈夫、ちょっと目眩がしただけだから...ってお前たちも心配してくれるのか?」


仲間達が俺を心配して駆け寄ってきてくれたのと同じように今しがた助けた2匹も近くによってきてどことなく心配そうな顔でこちらを見つめてくる。


「っていうか、あれ?お前たちその瞳の色...。」


出会った時は確かに赤色の瞳をしていたような気がするのだが、今こちらを見つめてきている2匹の目はどちらも金色に輝いている。


《主君、この度は助けていただきありがとうございます。主君がいなければ私はこの忌々しい魔窟に彼女を1人残して死んでしまうところでした。また、魔王の洗脳からも救っていただき重ねてお礼を申し上げます。》


「ワンワンが喋ってるー!!」


「なんか自動翻訳されてるような感じがしますね。」


レオン曰く、さっき行った契約のお陰で仲間と判断された俺たちは互いに言葉が理解できるようになったのではないかとの事だった。


「それより、彼、でいいのかしら。気になることを言ってたわね、魔王の洗脳って何かしら?」


アイリーンの質問に彼がそのまま答える。


《説明が難しいのですが...、魔族の中にも派閥があり、魔王に従属し人間を忌み嫌う者、戦いを好まず中立を貫くもの、魔王軍と対立し人間に協力的な者の大きく3つにわかれています。魔族のほとんどが前者で8割型を占めていますが残り2割が後者2つに分かれています。我らは実は魔族と妖精族のハーフで一応中立の立場にありました。我らは魔王に見つからないよう森の奥深くでひっそりと暮らしていたのですがとうとう見つかってしまい、洗脳をかけられてここに放り込まれました。頭の中でずっと『人間を殺せ。』という声が響いておりそれに抗っている時に冒険者と遭遇してしまい今に至るというわけです。噂ですが、魔王は今までも自分に従わない魔物は洗脳しこうしてダンジョンで人間を襲うように仕向けていたようです。》


「もしかして瞳が赤かったのって...。」


《洗脳のせいでしょう。元々我らの瞳の色は金色でしたから。》


《あ、あのご主人様...。この度は本当に彼を助けていただきありがとうございました...!彼があのまま死んでしまっていたら私は、私は...!》


腹を割かれていた彼と話しているともともと俺たちを案内して来てくれた魔物、彼女?が金色の綺麗な瞳からポロポロと涙を零しながら頭を下げてきた。


「ああ、泣かないで。俺がこうやって彼を助けることができたのは君がここまで俺たちを案内してきてくれたからだよ。ありがとう。」


思わず涙が止まらぬ彼女の頭をヨシヨシと撫でてしまった。


(うわ、サラサラでめちゃくちゃ手触りがいい...。)


「そういえばお前ら俺たちとおなじ冒険者にやられたんだろ?それなのになんでお前はマスターに助けを求めたんだ?普通警戒するだろ。」


彼女をヨシヨシと撫で続けていると実は俺も気になっていたことをカイが尋ねた。


《それは...》




_______________

【名前】柳颯汰

【職業】マスター

【レベル】28

【能力値】

HP250/280

MP0/280

SP18

筋力:28(+74)

攻撃力:28(+74)

防御力:28(+74)

敏捷:28(+74)

【スキル】ガチャ、拡張、倉庫、治療、契約

【アイテム】金貨81枚

_______________


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