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ゲームの仲間と異世界攻略! ~異世界でも育成にいそしみます〜  作者: eo


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22/23

21話:4人目

「いやーん、でもマスターがこんなにも綺麗な顔をしていたなんて知らなかったわぁ!顔よし、体格よし、性格よしでその上ギルド運営まで才能があるなんて!」


「それだけじゃないぜ?戦闘だって始めて1週間でそこら辺の奴らより断然強くなったし解体だってお手のもんさ!」


「あらまあ!すっごい有望株じゃない!ねぇ、マスター?私のお婿さんになる気はなぁい?」


「ストーップ!ダメだよアイリーン!抜けがけは禁止ってみんなで約束しただろ!?マスターを独り占めしたいのは皆同じなんだから!!」


3人とも俺の事を絶賛してくれているがそろそろいたたまれなくなってきたのでストップをかける。


「あの、褒めてくれるのは嬉しいんだけど、その辺で...」


「あらぁ?もしかしてマスター照れてるの?そんな隅っこで縮こまって。耳まで真っ赤よ?ふふっ、可愛いわねぇ。」


ベッドの橋で体育座りをして縮こまっているとアイリーンにほっぺたをツンツンとされた。高校に入ってからは特に褒められることなんてなかったためどう反応をしていいか分からず、とにかく照れくさい。


「もう、それより4人目召喚するからな!」


からかってくるアイリーンを避けながらスマホの『ガチャ』を再び押す。


「やぁん。もう、つれないわねぇ。」


「アイリーンのせいでマスターが照れちゃったじゃないか!」


「事実なんだから照れることなんてねぇのになぁ。」


3人がまだなにか言っているがバカ正直に聞いているとムズムズしてくるので聞き流して4人目を召喚する。


『はい』のボタンを押すと再び光に包まれ、それが収まった頃に現れたのは、


「お初にお目にかかります、マスター。シアンと申します。お会いできて光栄です。」


こちらに向かって片膝を付き、頭を垂れているのは職業盗賊のシアンだ。盗賊というか見た目はほぼ忍者なんだが、布で口元を覆っているにもかかわらず滲み出すイケメンオーラに加え、どこか一線をひいた物言いや仕草が逆にたまらないと女性ファンを量産していた。


「俺も会えて嬉しいよ、シアン!そんなかしこまらず楽にしてよ。俺の事わかる?」


「もちろんです。マスター。こうして実際に会えるとは思っていなかったので夢のような心地でございます。」


そういいながらもう一度恭しく礼をするシアン。


「なーに猫かぶってんだシアン?いつも通り振舞ったらどうだ?」


せっかく穏やかな雰囲気だったのにカイの一言でピキっとシアンのコメカミに血管が浮かぶ。


「誰かと思えば自己中野郎じゃないですか。」


「ああん?」


「全員が並んで順番待ちをしていたというのにそれを押しのけて、あまつさえ抗議したもの達に暴力を奮ってまで我先にとマスターの元へ降りていった自己中野郎じゃないですか。と言ったんですよ。」


どうやら召喚されるためにそれぞれ並んで順番待ちをしていたそうなのだが、寝過ごして並び遅れたカイが待ってられるかと乱闘騒ぎを起こし、その結果全員参加の戦闘になりカイが2番手を勝ち取ったそうだ。ちなみにレオンは誰よりも早くこちらとの繋がりを感知し飛び込んできたため乱闘騒ぎは知らないらしいし、なんならまだこちらに来ていない仲間たちの間で「抜け駆け野郎」という不名誉な呼ばれ方をされているらしい。


「2人ともそこまで!これからまた一緒に戦うことになるんだから喧嘩しないで!」


手は出てないもののまだギャンギャンと言い合いをしている2人の間に入って喧嘩を止める。レオンもアイリーンも面白そうに見てないで止めて欲しい。


カイとシアンは同い年というのと性格がほぼ真反対というのもありよく喧嘩に発展していた。いわゆる犬猿の仲と言うやつだ。2人とも線が細いため遠目で見ると女性同士のキャットファイトに見えなくもない。


間に入って止めようとしてもまだ俺を挟んで言い合いを続ける2人。


「そんなに喧嘩するなら俺にも考えがある!」


そういうとピタッと言い合いをやめ、こちらを見つめる2人。


「「か、考えってなんだよ(ですか)、」」


勢いで言ってしまった為なんだと聞かれると困る。


「えーと、そうだ!当分の間2人とは会わないし口も聞かない!」


何も思いつかず適当に言ったが、言った後にさすがにこれはないと後悔した。しかし、


「「それはダメだ(です)!」」


「わかった!もう喧嘩はしねぇ!コイツとはできるだけ仲良くする!」


「そうですよ!せっかくマスターに会えたのにこの人のせいでマスターに口を聞いてもらえないどころか会っても貰えないなんてあんまりです!私もこの人と仲良くする努力をします!」


「「だからマスターそんな事言うなよ(言わないでください)!!」」


2人には何故か効果てきめんだったようですぐに喧嘩をやめ、嫌々だろうが肩を組んでこちらに仲良しアピールをしてきた(颯汰からは見えないところで互いに背中をつねっている)。そばで聞いていたレオンやアイリーンも顔を青くして互いに手を握りあっているが颯汰にはなぜ2人がそんな様子なのか分からない。


(仲悪いくせにこういう時めちゃくちゃ気が合うの不思議だなぁ。まあ仲良くしてくれるならなんでもいっか。)


「じゃあみんな待ってくれてるみたいだし次の人喚ぼっか!」


手持ちの金貨では今日最後の召喚になる。これまでと同じく最後に『はい』のボタンを押すとまた眩い光に当たりが包まれた。

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