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第七話 幕間

「火燐よ、あの不埒な山犬は何だ? 目覚めし折、お前を腕に抱いて接吻をしておったが」

「誤解です! あの子は、外つ国の妖で……記憶を失くしちゃった子で……ジン様の居候です。あたしがこの身に宿る力を主様へ捧げようとして……消えそうになったのを助けてくれたの」

「ジン……賦神の事か?」

「ええ。集めた主様の御力を、いつも増やして貰っていたのよ。主様がいち早く復活なされたのも、ジン様のお陰なの」

「火燐よ、賦神などと言う神は……居らぬ」

「あら、じゃあ、新しくお生まれになったのかしら」

 そう言われ、ウカノ神はふむ、と唸る。

「とってもお優しいお方で、あたしはジン様のお膝で……」

「何? 膝だと?」

 こくり、火燐は事も無げに頷く。

「ジン様はいつも、御礼の代わりに私の……その、毛皮をご所望されて……狐の姿でお膝で丸くなってたの。気が済むまで撫でられてたわ」

「嫌悪はしなかったのか?」

「あら、言われてみれば、そうね……主様が元に戻る為に助けてもらっていたのもあったけれど、心地良くて……」

「……世話になったのなら、我自ら礼に行かねばな」

 その時、戸の外から声が掛かる。

「ご報告致します。賦神の神境を、龍神が襲撃しております」

「何!?」

「龍神様が……どうして?」

「行くぞ、火燐」

「はい!」

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