表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/12

第10話 珠子の推理

 火曜日の夜、私は寄宿舎の間取りを図にしたり、自分なりに推理してみたりすることにした。


 失踪した二人とも、夕食後〜明け方にかけて居なくなっている。と言うことは、この宿舎から何者かによって連れ去られた、…あるいは自ら出て行ったと言うことになる。


 失踪の経路として考えられるのは…


その1 表玄関

 しかし、ここから出て行くとなると、必ず寮母室の前を通らなければならない。最もリスクがあるように思われる。


その2 渡り廊下への西玄関

 ここは、薫子の部屋の前を通らなければならない。


 だが、実際、二人は部屋の前を通られて、気づくだろうか?実験してみる価値はあるかもしれない。


 正面玄関と西玄関の鍵は、失踪した朝の時点で、閉まっていたと聞いた。鍵の仕組みはどうなっていただろう?内側からの鍵は、誰にでもかけられるのだろうか?そうだとすると、失踪に協力した者がいる可能性は十分にある。


その3 バルコニー

 何かひもや、下級生の部屋の二段ベッドのハシゴを使って降りたのかもしれない。しかし、これは、使ったひもやハシゴの片付けが必要なので、協力者は、やはり必要になる。


その4 自室の窓

 あり得なくはないけれど、可能性は低いと思う。まず、見つかりやすい。というのも、窓は逆L字型の宿舎であるため、南向きの窓と、西向きの窓とは、互いが向き合って、よく見える配置になっているから。


 それに、窓の前の机があり、上に登らなければ窓から出ることはできない。そういう場合、机の上の物は、出やすいように片されているはずだから。


 でも、そういった痕跡は両者ともに見られなかった。そのうえ、二人の部屋ともに窓は鍵が閉まっていた。



 やっぱり、正面玄関と西玄関を調べないとだめかな。


 寄宿舎内に入れないクロさんに変わって、きちんと調べておかなければ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ