67/77
「あんなに望んだ事」
あの日
あんなに望んだ事は
こんなものだったのか
もうダメかなぁと
思い始めた冬だった
その時私は
幸せではないだろうけど
不幸でもない気がする
まぁこんなものだろうと
思ったのも束の間
出ていって欲しいなら
出ていって欲しいと
言ってくれれば
良かっただけなのに
良くもまぁこんな嫌がらせを
思い付いたわね
お義母さん
何とも思ってなかったよ
だってあなたは
「旦那のお母さん」と言う肩書で
それ以上でも
それ以下でもないのだから
私があの日
あんなに望んだ事は
あの人の奥さんになりたくて
「長男の嫁」に
なりたかった訳じゃない
ただあの人との毎日を
穏やかに生きていきたかっただけ
その為には
お義母さんとの関係も
より良くしたかっただけ
それがいけなかったんだろうか
救いなのはあの人が
私の味方でいてくれたと言う事
あの日
あんなに望んだ事は
こんなものだったのか
もうダメかなぁと
心が思い始めた冬だった
良くもまぁこんな嫌がらせを
思い付いたわね
お義母さん
誰にでも
向き不向きと言うものがあり
合う合わないと言うものがある
仕方がない事だと
分かっているけれど
お義母さん
あの人があなたに
絶縁状を叩きつける気持ちを
考えた事はありますか
その時私は
幸せではないだろうけど
不幸でもない気がする




