表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/106

第五章 第10話 作業再開

朝。


---


光が、


差し込む。


---


静かだ。


---


ジョーが、


目を開ける。


---


天井を見る。


---


昨夜の、


余韻。


---


体に、


残っている。


---


隣に、


気配。


---


リーネ。


---


眠っている。


---


穏やかに。


---


少しだけ、


距離が近い。


---


ジョーは、


ゆっくりと起き上がる。


---


音を立てないように。


---


だが。


---


リーネの目が、


開く。


---


一瞬、


視線が合う。


---


すぐに、


逸らす。


---


「……おはよう」


---


小さく。


---


ジョーが、


頷く。


---


「おはよう」


---


短く。


---


一拍。


---


沈黙。


---


だが。


---


気まずくはない。


---


どこか、


落ち着かないだけだ。


---


リーネが、


少しだけ笑う。


---


「……変な感じ」


---


ジョーも、


口元を緩める。


---


「……だな」


---


短く。


---


二人は、


支度を整える。


---


宿を出る。


---


朝の町。


---


人の気配が、


戻り始めている。


---


空気が、


澄んでいる。


---


リーネが、


隣を歩く。


---


少しだけ、


距離が近い。


---


だが、


何も言わない。


---


そのまま、


歩く。


---


滝へ向かう。


---


水の音が、


近づく。


---


見えてくる。


---


小屋。


---


まだ、


未完成。


---


だが、


形はある。


---


その前に。


---


一人、


立っている。


---


ベルンハルト。


---


腕を組み、


待っている。


---


こちらに気づく。


---


ニヤリと、


笑う。


---


「遅ぇな」


---


短く。


---


ジョーが、


肩をすくめる。


---


「朝だぞ」


---


ベルンハルトが、


鼻で笑う。


---


「だからだ」


---


一拍。


---


「朝からやる」


---


当然のように。


---


「ところで、屋根に塗ってたあれは……」


---


ベルンハルトが、


ちらりと見る。


---


「見るか」


---


ジョーが、


ニヤリと笑う。


---


屋根の上に、


ベルンハルト。


---


「濡れないように、気を付けろ」


---


桶の水を、


屋根に放つ。


---


着水。


---


滑らかに、


流れる。


---


一箇所へと、


集まる。


---


落ちる。


---


「これは……!」


---


ベルンハルトが、


目を丸くする。


---


ジョーも、


リーネも、


笑顔で頷く。


---


「初めて見たぜ……」


---


呟きながら、


降りてくる。


---


「後で、教えろ」


---


「当然だ」


---


お互いの知らない、


知識が広がる。


---


「さぁ、始めよう」


---


床材を置く。


---


削る。


---


合わせる。


---


昨日の続き。


---


だが、


違う。


---


手が、


馴染んでいる。


---


流れが、


できている。


---


ベルンハルトが、


短く指示を飛ばす。


---


「そこ」


---


「もう少し削れ」


---


無駄がない。


---


ジョーが、


応える。


---


迷いがない。


---


音が、


揃う。


---


打つ音。


---


組む音。


---


繋がる。


---


リーネが、


材料を運ぶ。


---


ジョーが、


短く言う。


---


「助かる」


---


自然に、


手伝う。


---


アーデルハイトが、


遅れてやってくる。


---


その様子を見る。


---


一歩引いて。


---


観察するように。


---


そして。


---


「おはようございます」


---


「ああ」


---


「おはよう」


---


「おはようございます」


---


リーネの方を向く。


---


何かに、


気づいている。


---


作業は、


続く。


---


止まらない。


---


昨日の続き。


---


だが、


確実に進んでいる。


---


その時。


---


アーデルハイトが、


そっと近づく。


---


リーネの隣へ。


---


顔を寄せる。


---


声を落とす。


---


「……夜は」


---


一拍。


---


「もう少し、お静かにお願いします」


---


ごく、


小さな声で。


---


リーネが、


一瞬止まる。


---


理解する。


---


頬が、


熱を持つ。


---


何も言わない。


---


だが。


---


そのまま、


作業に戻る。


---


滝の音が、


響く。


---


木が、


組まれる。


---


何も変わらない。


---


だが。


---


少しだけ、


違う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ