第二話「神ノ浦に死す」02
ミドルフェーズ① 僕の名は
GM:では、ミドルフェーズに入っていきましょう。
一同:はーい!
GM:最初のシーン、ちょっとGMから提案がありまして。こんなシーンやりませんか?
睦月:おっ?
GM:シーンプレイヤーは睦月。
睦月:やったぁ!
GM:師走も登場してください。
師走:はい。
GM:何をやりたいかと言うと、「睦月という名前をつけるシーン」をやりたいなと思って。
睦月:あら!睦月って呼ばれてたけど。
GM:いつの間にか「睦月」と呼ばれてるけど、自分の名前って憶えていないはずだよね?
睦月:覚えてない。
GM:だとすると、呼び名を決めるための、なにかしらのやりとりがあってんじゃないかと思うんだ。では良ければ、お二人登場してください。
睦月:うりゃー!(コロコロ)……2。低燃費低燃費。
師走:登場!(コロコロ)……4。
睦月:ええっと、ということは回想シーン?
師走:回想シーンだね。
GM:です。
睦月:出会った時に、「君は?」って言われて、「睦月って呼ばれていた気がします」という発言をした。
師走:うん、確かうちのおやっさんにそう言っていた気がする。
GM:そこは一回リセットでもいいような気はしてる。で、陽葵も登場します。睦月が事務所に来た日の次の朝ということにしようか。
睦月:うん。
GM:陽葵が朝のコーヒーを淹れてくれていて、もう少しすると松田と葛城がやってくるわけだから……。陽葵がジョギングに出る前の早朝だね。6時とか。
睦月:うんうん。
GM:三人で事務所のテーブルを囲んでいます。
睦月:その時はまだ馴染んでないから、「あの……」って、オドオド状態なんだけれども。
GM:陽葵は師走に対して、「彼の事、なんて呼ぼうか?」って聞くかな。
師走:何にも、名前とかも覚えていないんだよな?
睦月:ごめんね、それで睦月って呼ばれていた記憶があって。たぶん研究施設みたいなところで実験とかされていて、何にも記憶がない状態になっていたから。多分コードネーム的に「睦月」と呼ばれていたんだと思う。
GM:胸ポケットに「January」と書かれたカードが入っていたとかにする?(笑)
睦月:(発音よく)January!(一同笑)
GM:じゃなくても、そういう呼び名がどうやって決まったかのシーンをやりたいんだよね。
松田:大喜利シーンの予感が(一同笑)
GM:「なんとなく名前を覚えてました」だと、記憶喪失の感じが薄くなるなぁと思ったんだよね。
睦月:あぁ、はいはいはい。
GM:本人が名前を憶えていたことにしたいのなら、それでもいいんだけど。
師走:じゃあさ、捕まっていたときに(胸を指さして)ここに「むつき」って書いたTシャツを着せられていたとか(一同爆笑)
GM:高校野球じゃないんだから(笑)
睦月:なんだかよくわからないけど、ぼくの着ていた服のここには「むつき」と書かれているのか(笑)
GM:どうしてもギャグシーンにしたいらしいね?君らは(笑)
睦月:だってぇ(笑)
GM:じゃあ収拾がつかないから、陽葵が師走に尋ねることにしよう。「そういえば師走くんの名前の由来って、どんななの?」
師走:あぁ、誕生日が12月31日だからだよ(一同笑)
GM:そんな理由なんだ(笑)
師走:年之瀬が苗字で、それで丁度年末に生まれたからさ。俺のにいちゃんも……そうだなぁ、いつがいいかなぁ。
葛城:年之瀬晦日とか?
師走:んー、月の名前をつけているのがいいのかなって思って。
睦月:あぁ、なるほどね。
師走:俺の姉ちゃんも、皐月って名前なんだよ。5月生まれだから皐月。俺は12月生まれだから師走(一同笑)
睦月:妹にめいちゃんもいる?(笑)
師走:と、いう感じで、うちの親は名付けてたぜ。
GM:でもなぁ、第一話の季節としては秋ぐらいを考えていたから、そうすると神無月とかになってしまうなぁ(一同笑)
睦月:ぼくのことは「神無月」と呼んでください。シャーオラァ!(モノマネ)……どうしよう(笑)
GM:だめだ、どうしても恰好いいシーンにならない(笑)
睦月:もう、ぼくは睦月って呼ばれていた気がするよ(爆笑)……でもそう考えると、月に剣系してる名前同士で共通点ありますね。
師走:あぁ。もしかしたら、ここにお前が来たのは運命だったのかも知れないな。
睦月:じゃぁ、睦月ってことは……1月?
師走:うん、1月。
GM:それではGMはもう諦めたので、睦月は自分の名前を憶えていたこととします。(一同笑)
睦月:たぶん薄れゆく意識の中、実験体がうんぬんかんぬんという会話の中で「睦月」という単語を聞いたんだと思う。
師走:コードネーム的な。
GM:単語だけうっすら覚えていた感じなのかな。
睦月:たぶんそういう感じなんだと思います。
GM:なるほどね、では会話を終えると陽葵は「じゃぁ私は日課のジョギングに行ってくるから。睦月くんこれからよろしくね!」と言って、事務所を出て行きます。
睦月:いってらっしゃ~い!あ、そうだ。まだ借りてきた猫状態だったんだ。「あっ……はいぃ……」
師走:気をつけてな、昨日あんなことがあったばっかりだから。
GM:陽葵は「大丈夫、大丈夫!」と言いながら出て行きます。
睦月:ではそんな回想シーンが終わって、今は「スワイプ!スワイプ!動画た~のしぃ~!」(笑)
師走:馴染んだもんだねぇ。
睦月:確かに。でもぼく、こんなT〇kT〇kばっかり見ていていいのだろうか?(笑)……記憶が戻りそうで、全然戻らないんだけど(一同笑)
師走:絶対戻らなそうだよね(笑)
葛城:記憶はT〇kT〇kには転がってないだろうなぁ。
睦月:記憶障害の時は刺激を得るといいっていうからこれにしているんだけど。このままじゃぼく、ダメ人間になりそうだ。……外に出てくるよ!(一同笑)
師走:ははは。
睦月:そういえば、何か依頼があったみたいだけど、大丈夫?
師走:あぁ、そっちの方な?これから調べるところだ。アタリとつけようと思っているところは何か所かあるから、一緒に行くかい?
睦月:うん、そうしよう!なんか、ぼくの記憶も戻るかも知れないし!……毎回言っているけど、全然戻らないんだよねぇ(一同笑)
GM:はい。
睦月:じゃあ情報を整理しつつ。何か調べられることってあるんですか?
GM:まだない。
睦月:了解です、じゃあそんな感じで。
GM:ではシーンを終了します。最初の方はムービーシーンっぽい展開が続くので、お付き合いください。
ミドルフェーズ② 捜査本部
GM:はいでは次は松田、登場してください。
松田:はい!(コロコロ)……7上がって49。
GM:では……あ、なんか葛城の登場シーンが全然ないなと、ふと思った。
葛城:いや別に、いいよ(一同笑)
GM:では松田のシーンです。「神ノ浦市新聞記者変死事件」と事件名をつけて、捜査本部が立ちあがりました。そこに顔を出しています。
松田:はーい。
GM:本部長となったのは、古根川毅さん。58歳。
睦月:コネ強そう!(笑)
GM:階級は警部で、署長の真壁に次ぐナンバー2です、この署では。
松田:はい。
GM:定年を前にした事なかれ主義のオッサンなので、世間の注目のあつまるこの事件のリーダーとしては適任ではないように、松田には思えます。刑事が集められて、パイプ椅子に座って古根川の話をみんなで聞いているというシーンです。
松田:はい。
GM:(古根川)「いいなお前たち。マスコミの連中には何にも言うなよ?『捜査中のため、詳細は控えさせていただきます』と、こう言うんだ。いいな?」
睦月:ダメそう(笑)
GM:「いいかお前たち。この件でなにか騒ぎを起こした者は、この神ノ浦中央署での出世の道は閉ざされることになるぞ。心に留めておくように。いいな?」
松田:うーん。じゃぁ、面白くなさそうに聞いています。
GM:性格が真逆だもんね。で、「捜査の方針としては、まずは遺体の検死結果を待つ。事故死の可能性がまだあるからな。事故死ならそれでよし、だ。もしも事件性が認められてしまったら、お前たちは目撃者を探してくるように。大切なのは目撃者を発見することではなく、「警察が動いている」ということを、世間に示すことである。忘れるな?」
睦月:もうダメだよこいつ(一同笑)
GM:「各自、なにかわかったことがあれば報告するように。いいな?」……という感じです。
松田:うーん……。世間的には、ニュースなどでは知られているんだよね?
師走:記者会見もやっているし、ねぇ。
GM:だね。地元のテレビのワイドショーで取り上げられているような感じかな。
松田:切り傷が全身にあったこととかは報道されてる?
GM:この時点では検死結果を待っている段階だから、詳しくは報道されていないかな。
松田:じゃぁ、「なんか死亡事件があった」ぐらいしか知られていない?
GM:まぁでも、初報の段階でも、全身に切り傷刺し傷みたいな報道はされるかも知れないね。
松田:「もしそれが報道されているんだとしたら、それが事件性なしとするのは無理があるんじゃないスか?神〇川県警っぽくないっスか?」とボヤいてしまう。(一同笑)
GM:ではそんな呟きを耳ざとく聞きつけた古根川は、「実在する団体の名前を出すな!」と(一同爆笑)
松田:あっ、すいません(笑)
GM:(古根川)「いいか、松田とやら。お前のような奴の、そういう不用意な一言が、我らが警察の威信を失墜させるのだ。余計なことは言わないこと。いいな?」
松田:「スイマセンシター」と、片仮名で言う(一同笑)
GM:「十文字のやつも、面倒な者を寄越したもんだ」……ぶつぶつと言いながら、古根川は去っていきます。
睦月:コネだけでのし上がった人かな。陰湿そう。見た目はどんな感じ?
GM:太っていて、あごがタプタプしたような見た目かな。
睦月:あぁそっちか!なるほどなるほど。
松田:まぁ、あからさまに、そのまんまのダメ人間で終わるパターンもあるし、逆にこういう人に限って、最後の最後でどちゃくそ恰好いい場面があったりして。
睦月:なるほどー!
師走:それは熱いな。
GM:あ、この人はダメ担当です(一同笑)
松田:ヘルシ〇グのペ〇ウッド卿みたいに、恰好いいシーンがあるかと思ったのに……(一同笑)
睦月:古根川さん……(笑)
松田:まぁいいや。「なんかダメそうだなぁ」と思いながら、話を聞いていたことにしよう。
GM:このシーンもそろそろ終わるけど、松田から何かありますか?
松田:うーん。まぁとはいえ、何もしないわけにもいかねぇからな。とはいえ(考え込んで)……いや、特に何もないな(一同笑)
GM:(笑)では、シーンを終了します。
ミドルフェーズ③ 如月美琴
GM:ではミドル3つ目のシーンは、葛城!登場してください。
葛城:はい。(コロコロ)……あぁ、10も上がった。41です。
GM:ではこんなシーン。不破事務所とUGNの新支部の入っている雑居ビルの1階。カウンター席の焼き鳥居酒屋となっています。葛城は、同僚の如月と一緒に座っています。
葛城:あ、はい。
GM:お店の名前は「鳥の浦」です。老夫婦が切り盛りしています。カウンターに招き猫が置いてあったり、壁に選挙ポスターが貼ってあったり、そういうテイストのお店です。
葛城:はい。
GM:そこに二人並んで焼き鳥をつまんでいます。如月は言います。(無感情に)「UGN日本支部より、葛城さんと親睦を深めるよう、指示がありました。……乾杯」(一同笑)
葛城:あぁ、乾杯。
GM:ビールを1杯飲むと、如月はみるみる酔っていきます。
葛城:弱すぎだろ!(一同笑)
師走:飲みに行っちゃだめな人じゃないか。
葛城:じゃあもう、コップ半分ぐらいのところで取り上げるよ。
GM:では奪い返して、(ろれつの回らない口調で)「それはぁ、命令ですかぁ~?」(一同笑)
松田:絡み酒だ!(笑)
GM:(如月)「かつらぎさんはぁ、わたしのことぉ、つまらなくて面倒くさい女だとおもってるんでしょぉ~?」と絡み始めます(一同笑)
葛城:つまらないとは思わないが、今は面倒くさいと思っている(笑)
GM:さて、そんな様子の如月さんに話したいことや、聞いてみたいことはあるかな?
葛城:うーん……。聞きたいことがないとは言わないが、この状態の如月に聞いてもなぁ。
GM:では、もう少し酔いのレベルを下げましょう。
葛城:ではなんやかんやでもう少し落ち着いてきたときに、「この間分析に出した緑の宝石はどうなっているんだ?」
GM:それは先日支部でお伝えした通り。UGN日本支部のラボで調査中です。
葛城:こんな店でそんな話するのも良くないな、と思いつつ(笑)
GM:そうね。ちなみにGMがご用意した話題としては、如月さんの生い立ちが語られます。
葛城:そういう狙いなんだろうと思ってはいたが、葛城のキャラクターではそういうことは聞かなそうだな。ましてや女性なら。聞くとしたら、立ち上げのための人員はどうなっているんだ?とか。
師走:仕事の話ばっかりだなぁ。
GM:仕事の話しかしてなさそうだなって思ったから、こんなシーンにしてみました。
師走:じゃぁ、むしろ酔っぱらって自分から語り出したらどうかな?(一同笑)
GM:採用します(笑)……まぁ、如月は「飲みに行くのも仕事のうち」と思っているフシもありそうだけど。真顔で、「子供の頃はどんな感じだったんですか?葛城さん」とか聞いてそう(笑)
一同:あぁ~。
GM:では……(ろれつの回らない口調で)「いいですかぁ~?かつらぎさん」(一同笑)
睦月:あはははは(笑)
GM:(如月)「わたしの両親はですねぇ~、UGNの関係者だったんれすよぉ~」
葛城:(冷静に)ほう?それは初耳だ。
GM:「それでねぇ、FHとの抗争で、両親はジャーム化しちゃったんれすよぉ……」
松田:意外と重い生い立ちだった。
GM:「わたしわぁ、それからUGNチルドレンとして引き取られたんですけど、それ以来何かを楽しいと思えることがなくてぇ。いつも詰まらなさそうな表情でしょぉ?すいませんねぇ本当に!」(一同爆笑)
葛城:いや、無駄に感情的にならないから、むしろ付き合いやすかったぞ。
GM:そうなんだね。お酒飲んでないと、そういう感じです。ちなみに、如月は両親のオーヴァードの力を受け継いでいません。生まれた後に両親がオーヴァード化した、という順番なんだね。
葛城:あぁ。じゃあ本当に普通の一般人なんだ。
GM:そうなの。事務仕事を一生懸命頑張ってくれている如月さんなんだけど、できることが限られていることに歯がゆさも感じているようだね。
松田:なるほどなるほど。
GM:それから……(ろれつの回らない口調で)「いいですかぁ?かつらぎさぁん」
葛城:続いた!(一同笑)
GM:酔っ払いの話は長いのだよ。「たしかに、悪をたおすってことは、たいせつな事かも知れませんけどぉ、ですけど!……自分の身に危険が及んだ時には、何を置いても逃げるということも検討してくださいね」と、如月は言います。
葛城:まぁもちろん、死ぬわけにはいかないからな。本当にヤバいときは逃げるが……。だが、力のある者がその場を収めねばならない場合もあるだろう。
GM:神妙な面持ちで、如月は聞いています。
葛城:いいか悪いかはともかく、たまたま俺にはその力が残ってしまったからな。
GM:では、それを言い終わる頃には、如月はすやすやと寝息を立て始めます(笑)
葛城:ああ、こいつ何処に住んでいるかとか聞いているのかなぁ。……支部に放り込んでおくか(一同笑)
GM:では、焼き鳥屋のおばあちゃんが冷たいお茶を持ってきてくれたところで、シーンを終了します。
葛城:如月にロイスを取っておこう。
師走:Sロイス?
葛城:Sじゃないよ!(笑)……表には出さないけど、ポジティブは親近感にしておこう。身近な人がジャーム化して死んでしまったとあってはな。
GM:じゃあネガティブ感情が表に出ているの?
葛城:まぁそう(一同笑)
GM:それも葛城らしくていいね。やっぱりネガティブ感情は食傷?(笑)
葛城:と、思ったんだけどねぇ。松田に取っちゃったからな。
睦月:不安とかでもいいんじゃないですか?オーヴァードの能力がなにもない人がUGNの仕事をしているんだから。
葛城:そうね。
ミドルフェーズ④ 帰宅拒否少女
GM:では次、もう一度松田登場してください。
松田:はい!(コロコロ)……4上がって53。
GM:では、SNSのメッセージが、さっきからピコンピコンピコンピコンと通知音を鳴らしています。
松田:おぉ~。何だなんだ、うるせぇなぁ!
睦月:女子中学生がウザい!(笑)
松田:では、ピッと止めます。
GM:風間詩乃からのメッセージです。ハンバーガーのセットメニューの画像が送られてきていたりします。
松田:ん?
GM:松田の勤める神ノ浦中央警察署の向かいには、ハンバーガーショップがあります。そこにいるみたいですね。
松田:ほう。
GM:そこから、大量のメッセージを送りつけてきているようです(一同笑)ちなみに、詩乃は松田の事を「おまわりさん」と呼んで懐いています。
松田:はーい。
GM:メッセージの内容は他愛のないものですが、最近の松田は気づいています。夜の10~11時くらいまで滞在しているようです。
松田:うーん。これはちょっと酷いから、ガツンと一言言ってやらなくちゃ。向かいのハンバーガーショップに行きます。
GM:すると詩乃がいます。「あ、来た来た!」と、嬉しそうに手を振ります。「こっちこっち!」
松田:あのなぁ詩乃ちゃん。あんまり夜遅くまで、こんな連絡をしてくるもんじゃないよ。
GM:では、詩乃はむすっとしながら聞いています。
松田:おれもこれから事件を担当することになって、忙しくなるんでな。あまり頻繁な連絡は控えてくれ。と、一言言います。
GM:その内容だと、詩乃はどういう反応をするかなぁ……。けっこう突き放しているよね。
松田:う~ん。まぁ、そりゃぁねぇ。
睦月:迷惑だッ!
GM:では、いつも松田の前では明るく振る舞っている詩乃ですが、表情が急激に曇り、「……わかった、帰ればいいんでしょ」と暗い声で言います。
松田:いやいやいや、そういうことじゃなくてな?たまに連絡するぐらいなら、別に悪いとは言わねぇからよ。
GM:うん。GMとして言うと、この子に大人の論理は通用しません(笑)
松田:あぁ、なるほどね。
GM:いまは理屈でやり込めようとする構図になっているけど、それだと関係が悪くなって家に帰るだけです。
師走:(小声で)……抱いちゃえよ!(一同爆笑)
睦月:ヤバい師走くんがいるなぁ(笑)
GM:やめろ!この健康健全TRPGを汚すんじゃない!(一同笑)
松田:では、さすがに表情を察して、「わかったわかった、じゃあこの事件が解決したら、どっか遊びに行くくらいは付き合ってやるから。もう少し大人しくしておいてくれないか」
GM:あ、約束しちゃいましたね?(笑)詩乃は少し機嫌を直して、「本当?約束だよ!……じゃあしょうがない、帰るか」と、しぶしぶ言います。
松田:なんか用事があったんじゃないのか?わざわざここまで来たってことは。
GM:うーんとね。用事がないことは明らかなんだよね、松田くん。用事がないにもかかわらず、来ているのです。
師走:なるほど。
松田:ちなみに今の時間は?
GM:夜の10時半ぐらい。
松田:10時半!?こんな時間まで中学生が一人で歩いていてはいかんよ。家に帰んな、親御さんも心配してるぞ。
GM:そう言うと、「……家に帰りたくないんだよね」と詩乃は言います。
松田:どうして?
GM:(詩乃)「最近、お父さんの顔を見たくないんだ。いっつもイライラしてるし、雰囲気最悪だよ。ここの方がずっと居心地がいい」
松田:お母さんは?
GM:「いない」
松田:おや……。
GM:そうしていると、詩乃のスマートフォンのアラームが鳴ります。「あ、お薬飲まなくちゃ」というと、かばんから何やら錠剤を取り出して服用します。「よく貧血を起こすから、お父さんに飲むように言われているんだ」
松田:お父さんに?お医者さんにじゃないのか?
GM:「うちのお父さんね、大学の先生やってるんだ」
松田:へぇ~。ちなみになんという名前だ?
GM:「名前?風間賢馬だけど?」
睦月:風間さん?風間さんは前回出て来ていなかったかなぁ。
松田:へえ。お薬をくれるってことは、医学系の大学か?
GM:そうするとね、詩乃は「なんでここで父親の事を根掘り葉掘り質問されるのかわからない」という顔をしています(笑)……ちなみに、神ノ浦市立大学という、市営の大学がありまして、この人口規模の街には似つかわしくないくらいの大きなキャンパスがあります。
松田:風間賢馬さんって……。
GM:では詩乃は「おまわりさん、家まで送ってよ」と言ってきます。
松田:「さすがにこの時間に女の子を一人で歩かせるわけにはいかないしな。乗ってけよ!」と言って、外に出てバイクに乗せます。
GM:では家まで送ると、大学の先生なだけあって、なかなか立派なおうちに住んでいます。
松田:おぉ。なんだ、こんなところに住んでいるなんて。
GM:家には明かりはついていません。
松田:けっこうなお嬢様だったのか?あんた。
GM:では詩乃は、「おまわりさん、送ってくれてありがとう。またね」と言うと、家の中に入っていきます。
松田:お父さんはいないのか?明かりがついてないみたいだけど。
GM:えっとね、松田くん。これは家にいないのが明らかだというGMの演出なのですよ(笑)
師走:(小声で)……抱いちゃえよ!(一同笑)
GM:やめてよもう(笑)あなたはねぇ、キャンペーン通してのPC①なんですよ(一同笑)
葛城:今日は飛ばすなぁ(笑)
松田:母親がいなくて、父親が大学の先生やってて忙しかったら、そりゃぁまぁ……一人で過ごすこともあるだろうし。不審なことはないかな。心配はしつつ、見送ります。
GM:では、シーンを終了します。
マスターシーン 学校での出来事
GM:では続けてマスターシーンが入ります。次の日の朝の出来事です。
松田:はい。
GM:詩乃は制服を着て、教室に入っていきます。
師走:ちゃんと学校に行ってる、えらい。
GM:学校では、挨拶を交わす相手がいない様子です。クラスメイトは距離を取って、小声でひそひそと囁き合っています。
睦月:いじめられてるじゃん。「……あの子、パパ活してるんじゃないのぉ?」
GM:どうしてもそっちの方向のストーリーにしたいみたいだね?(一同笑)続けます。詩乃はうつむいたまま自分の席に着きます。机の上には消臭剤が置かれています。詩乃は無言でそれを床に置きます。生徒たちは遠巻きに様子をうかがったり、くすくすと笑ったりしています。担任の先生が入ってきて朝のホームルームが始まるのですが、何気なく「ん?この教室なんだか匂いがするな。窓開けて」と言うと、生徒たちはそこで爆笑します。詩乃は顔を赤らめて教室を飛び出して行きます。
一同:……。
GM:そんなシーンでした。14歳って、大変だよねぇ。
師走:うんうん。




