禁断の果実
初めて投稿しています。
更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。
なかなかに盛り上がった南国フルーツとコーヒー。
街の視察などをこなして少し時間は空いたが、今日はチョコレートを作ろう。
まずはカカオの実を収穫してから3日ほど寝かせる。
カカオの実を割ると白い実に包まれた種が40個ほど入っている。
それを実ごと発酵させる。
バナナの葉に包んだり木箱に詰めたりして待つこと1週間ほど。
ただし、これは高温多湿環境においての条件なので、発酵用の木箱を量産して気候条件と現地で採取した菌を付与する。
この発酵工程を経るともうほのかにチョコレートを含む香りが立つ。
街やソフィーの視察で数日間空いた時間でちょうど頃合である。
その後は乾燥。
加熱しても自然乾燥でも良いが、水分量が7%ほどになれば十分な保存性になる。
次は焙煎。
150度で加熱してやる事で香りと風味が生まれる。
この焙煎工程で多種多様な味わいになるのはコーヒー同様である。
続いて粉砕。
粗めに砕いて、皮、胚芽、胚乳に分ける。
チョコレートになるのは胚乳。
この胚乳をすり潰してペースト状にする。
このペーストがカカオマス。
そのペーストを圧力をかけて絞る。
すると、固形分と油脂分に分かれる。
固形分がココアケーキ、粉砕するとココアパウダーになる。
油脂分がココアバター。
で、チョコレートの基本にするのはこれらの中のカカオマス。
ココアケーキやココアバターの割合を変えてビターなどの風味に変化をつけるのもおすすめだな。
カカオマスに砂糖や生クリームなどを加えて練り込んでいく。
練る事で余分な水分が抜けて滑らかな口当たりになる。
さらに温度調整をして油脂分を均等にする。
あとは型に流して冷せば完成。
さて試食。
うん。よく出来てる。
初回なので生クリームを入れたけど、素材が良いから無くても良いな。
パキッとした固い食感になるだろう。
逆に生クリームを増やして生チョコにするのも良いだろう。
みんなの目が輝いている。
「出来たよ。食べてみて」
「「「〖〖………〗〗」」」
無言で食べる。食べ続ける。
試食はあっという間に無くなった。
〖もう…無い…〗
「ああ。追加を作るよ」
「る、ルーク様。こ、これは何なのですか?」
「あっという間に幸せな時間が駆け抜けて行きました…」
〖凄い深い味…香り、苦味、甘み、コク…凄いわね…〗
「チョコレートって言うんだ。はい。これは固めの食感で更に素材の味がよく分かると思うよ」
「「「〖〖………〗〗」」」
再び無言の時間が流れる…
〖凄い…良くわかるわ。酸味に、花の香り、果実の香り…〗
「る、ルーク様‼是非量産を‼」
「「「お願いします‼‼‼」」」
凄まじい圧力を感じる。
「うん。製法を説明するよ。難しいのはカカオの実から種を発酵させる過程なんだ。これは気候条件が必要なのでこの地では難しいんだ」
とても悲しそうなみんな…
「だから発酵用の木箱を作った。この箱を使えばどこでも上手く発酵させられるから」
途端に笑顔になるみんな。
そのまま加工の工程とポイント、独自性の工夫の仕方を説明した。
もちろんレポートにまとめて配る。
ヘスティはそれを聞きつつもじっと何かを考えている。
そして…
〖ルーク。これはとても幅広く使える。今までのお菓子のトッピングやこの味付けにしたケーキを焼いたり〗
「そうだね。本当に幅広く使える素材だよ」
〖楽しみ‼‼‼〗
喜んでもらえたようである。
とりあえず1t程のチョコレートを素材として作ってあげた。
冷倉庫にしまっておく。
微糖なのでそのまま食べても良いだろう。
更に各街に新しい建物と発酵用木箱を大量に置いてきた。
みんなにはこれは何に使うのか。と聞かれたが、今に分かるよ。と返しておいた。
発酵はアルコール発酵と乳酸菌、酢酸発酵なので、添加して温度管理をすれば木箱無しでも作れるようにはなるだろう。
だが、やはりこのカカオを採取して来た場所に自然にあった菌を培養して気候を再現したこの木箱で作るのが1番美味しくなるような気はしている。
自然は偉大である。
あいも変わらず盛り上がっているので、チョコレートの発展系ということでガトーショコラを作ってみる。
チョコレートを湯煎にかけて60度ほどにして無塩バターを混ぜる。
卵白に分量外程度の塩と砂糖を加えてメレンゲを作る。
卵黄に砂糖と生クリームを加えてよく混ぜ、そこに湯煎チョコレートを加えてチョコレートソースにする。
ココアパウダーと薄力粉を混ぜて良くふるい、チョコレートソースに加える。
そこに数回に分けてメレンゲを加えて生地の完成。
ケーキ型に澄ましバターを塗ってそこに生地を流す。
180度で10分、150度で35分火を通す。
冷まして粉砂糖をふるいかける。
出来上がり。
10ホール作ったのだが…
凄まじい争奪戦が繰り広げられた。
君たちチョコレートに夢中だったのにもういいの?
早速、レシピを伝えてみんなが焼き始めた。
周囲には甘い香りとチョコレートの香りが混じって漂い、料理以外のみんなも集まってきた。
いつも甘味の時間は見ない顔も来てるな。
さぁ、お茶にしよう。
紅茶だけで無く、コーヒーにも抜群に合うから是非試して欲しい。
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