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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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ソフィーが危ない

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


リミルから連絡がきた。


ソフィーがパンクしたらしい。


…パンク!?


どういうこと?


詳しく話を聞いてみた。


「最初はとても上手く行ってたんです。でも、行商に来ていた商人たちがこぞってこの町に移住してしまい、商品が回らなくなりました」


要約するとこのリミルの話になるらしい。


さらに詳しく説明すると。


この町を先行したポーロさんのおかげでミーミル製品はとても好評を得た。


おかげで需要が高騰し、価格が吊り上がってしまった。


それに目を付けた商人はこぞってここに仕入れに来てくれて人間達の街にもそれなりに商品が出回るようになった。


しかし、それでも高騰は収まらず、商人たちは高値で商品を売り続ける事が出来た。


それを繰り返していてくれれば徐々に普及して価格も落ち着いて来たはずなのだが…


商人たちは行商で得た利益を元にしてこの町にこぞって移住を始めたらしい。


キッカケは1人の商人だったという。


その商人は人を使い、行商を任せて自分はこの町で悠々自適に暮らし始めた。


しかし、使われる人もただで使い続けられるばかりでは無かった。


商品への需要の高さは先に代金を支払う者が続出する事態となり、原資の無い者でも数度の掛け買いで行商を行えばこの町へと移住出来る状態になる。


すると、その者がまた人を雇い、雇われる側は数度の行商でまた人を雇う側になる。


この繰り返しで町は商人で溢れた。


という事らしい…


なるほど。


潰さに状況を把握しなかった事と価格設定のミスだな。


あとは商人の気質を読み違えた。


商人は利益になるなら親でも売る。


という人種だと勝手に思い込んでしまっていた。


まさかこの町で暮らす事に満足して活動を停止するとは思わなかったよ。


リミルもただこの事態になるのを黙っていた訳では無い。


町に定住をしながらも行商をしなければならない状態に誘導するために町の物価を上げて行ったらしい。


その結果…


商人達の財産のほとんどがこの町に吸収される事態になった。


うーむ…


そんなにこの町が住みやすいのだろうか?


「1度でも宿に泊まり、公衆浴場を利用した者はもう元の暮らしに戻ることは考えられないと申しております」


………


「無税である為に生活水準に拘らなければ数十年食べて行けるだけの利益は荷馬車1台の行商で得られていたそうです」


な、なるほどな。


「とりあえず、物価はポーロの設定した値に戻すように。それと行商を公共化する。この町に住むことの条件として必要な所に適正な値で行き届くように徹底するんだ。違反者は町から追放とする」


「分かりました」


「反面、実直に行商を行い続けたものには10年で永住権、15年で土地と家屋を進呈する。以降、5年毎に家屋の改修と改良をしていく。と伝えてくれ」


「なるほど‼」


「それと、トワイス共和国に会談を申し入れてくれ。向こうでの価格の上昇を抑制する必要がある。分かるな?」


「はい。ですが…ポーロ氏を通して何度かお願いしているのですが、未だ効果は出ておりません」


「ふむ。では、ミーミル製品の転売行為を禁止となるように整えてもらう。後はこちらの商人を抱え込もうとする者への罰則強化だ。その上で生産者にこの町に来れば製法は教えて貰えるという事を通達してもらおう」


「はい」


「あとは消費者自身がどうしてもミーミル製品を求めるならば自分で仕入れに来れば手に入るように調整してくれ」


「流石です。では、そのように取り計らいます」


「頼んだ。それと…今回の件で圧迫された生産者と各街の店に生活が成り立つだけの援助を頼む。その際、ミーミルの製法はこの町で学べることも伝えてくれ」


リミルは良くやってくれている。


市場原理が予想を超えて暴走し、対処が遅れてしまったんだな。


これで落ち着いてくれると良いが、楽観はできない。


逐一状況を把握する必要があるな。


今度ポーロさんが戻ったら連絡版を渡そう。


とりあえず対策は講じた。


あとは動きを漏らさず、迅速に対応していけば何とか収められるだろう。


人死は出ていないだろうか…


経済の侵略は武力よりも強力で根が深い…


この発展段階の国1つを滅ぼすなんてわけもない事だ。


もっと深く考えて行動するべきだった。


願わくは手遅れで無いことを祈る。


そう思っていたらポーロが戻ってきた。


「すいません…ルーク様…」


その顔は苦渋に歪んでいる。


「分かっている。ポーロ。俺のミスだ」


「いえ、決してそのような事は…」


「上に立つ者は、あらゆる可能性を考慮し、己が下した決断に責任を持つものだ。故にこれは俺のミスなんだよ」


「ルーク様は…大きすぎます。それでは…何も…何も言えないではないですか…」


嗚咽が溢れそうな声を必死で押しとどめるポーロさんの肩を抱き、優しく告げる。


「悪いな。これが俺なんだよ。リミルにも伝えたが改めて説明しよう。だが、まずは休め。良いな」


「…はい」


護衛のみんなとお手伝いのみんなも労いまずは休んでもらう。


ゆっくり休んだらまた始めよう。

読んでいただきありがとうございます。

評価を頂けるとモチベーションが上がるのでよろしくお願いします。

また、誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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