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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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過去を振り返る事も必要です

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


さて、自分たちの足元はどうだろう。


各街共に人の行き来、文化交流は順調に進んでいる。


ミーミルへの留学も増え、ソフィーに外の刺激を求めて商売の勉強をしに行く者も増えた。


ソフィーに至っては移住希望者達の建築ラッシュがすごいことになっている。


建築もソフィーの収益源として請け負っているが、街の区画割りもあるので基礎とその区画割りは俺の手で行っている。


しかし…希望全てに応えるならば森の端まで開拓する必要があるくらいの勢いである…


まぁ、それは良い。


ミーミルの技術に対する熱意はヤケドするほどに燃えている。


ミーミルにいる間、俺を初め、バルデ、リリー、リル、コックスには質問が止む事が無い。


それも良いのだが、そろそろ化学の針を今一段進めても良い気がする。


と、言う事で研究分野を進めよう。


顕微鏡だ。


平原の街に依頼して対物レンズと接眼レンズに仕立ててもらった。


なかなかの加工技術だ。


倍率も1,000倍に迫る精度を誇っている。


菌などの観察は十分に可能である。


そして物の構成に対する理解を大いに深める一助となるはずだ。


流石に分子構造になると電子顕微鏡クラスの性能を有する物で無いと見れないが、物体が細かい組織で形成されている事は理解出来るはず。


と、いうことで量産した。


ミーミルの各分野はもちろん、平原の街の化学研究部門が大変喜んでいた。


化学技術の1番進んでいる場所は平原の街だな。


そして、この顕微鏡を作って見る事によって1番の衝撃を受けたのは俺だった。


魔力がどのように作用して物質の結合を高めたり、事象を具現化させているのかを考えるキッカケになったのだ。


どうやら俺自身、随分と漫然と魔力を扱っていたらしい…


宙海にいた頃のように意識を集中して魔力の存在を感じ、1つ1つの現象に魔力がどの様に作用するのか。


純粋であるが故にどの様な形にも応用出来る。


本当にこの一言に尽きる。


大切なのはその構造を理解し、純粋なその存在を求める形へと導く想像力なんだな…


これを誰かに教えてすぐに同じように具現化する事はとても難しいだろう。


事象に対する理論に基づく確固たるイメージ。


これを理解しろと言ってもそう出来る物では無い。


属性魔力という物が広く浸透した経緯もこれで納得出来た。


属性魔力は適正が定まっているのでは無く、属性に対する理解の深さが及ぶ物が適正と呼ばれているのだ。


そう思って、手をかざす。


火をイメージすれば火が立ち上り。


水をイメージすれば水が溢れ出す。


土をイメージすれば土が湧き上がる。


雷をイメージすればバチバチと帯電する。


風をイメージすれば風の渦が生まれる。


詳細に理論的にイメージするほど現象は強力になり、疲労感というか、精神への負担が少ない。


例えば火が燃える。その過程の化学式を原子から分子、その化学式 C+O2で光と熱が生み出されると意識して行うと負担を感じる事はまるで無い。


こういう事なんだな。


魔力量と言われているのは精神力の限界値を指すのだろう。


純魔力からの変換効率が悪いが故に魔力を操作するのに無理が掛かる。


魔力を枯渇させると気を失うというのは、精神力を使い果たして気絶してしまうということか…


まぁ、それが分かったとてみんなに何がしてあげられるという訳でも無いのだが。


事象操作を付与する時にイメージを明確にし、理屈を説明する事で、今よりみんなの負担を減らしてあげる事は出来そうだ。


そして、魔法の使い方に悩む者にはアドバイスをする事が出来るだろう。


魔法に対する考察も書物として書き残そう。


みんなの化学に対する理解が深まれば深まるほど、今の俺のように事象を操作するようになってくれる。


そう思うと胸が踊るな。


さてさて先の事をいつまでも考えていてもしょうがない。


今は今、出来ることをしっかりしなければな。


各街へと赴く。


海の街では石炭動力の蒸気船を開発しているらしい。


さらに外洋へと漁の幅が広がると意気込んでいる。


マグロが欲しいらしい。


うん。


その動機はとても共感出来る。


なかなか順調で外輪船ならば実用も近そうだ。


動力伝達の歯車の精度や摩耗誤差についてアドバイスしておいた。


ただ、外燃機関の出力の限界値はイメージ出来ているらしく、内燃機関への構想も見受けられたのには驚いた。


熱意は発想の源だな。


あとは釣りが大流行しているらしい。


心にゆとりがなければ趣味に向かう事もできない。


海の街は大変順調なようだ。


平原の街では顕微鏡の登場でかなり化学への関心が高まっている。


そろそろ化学式の講義など始めても良いかもしれないな。


ガラス加工などに必要な合成や危険性などは伝えてあるが、基礎から積み上げる知識に基づく方がやはり理解が早いだろう。


早速、ミーミルに戻ったら講義用の資料をまとめる事にする。


そして森の街。


ここが1番進捗としては著しいかもしれない。


魔物素材は元から魔力を含有しているが、最近では加工によって如何に魔力を有用に引き出せるか。


という事に注力しているせいか、属性に縛られない効果を持つ製品が数多く誕生している。


純魔力の扱いに1番近いのは間違い無いだろう。


作用は限定されるかもしれないが、属性外魔力を使えるようになるかもしれないな。


魔力に対する考察を噛み砕いて説明しておいた。


ソフィーはもう何をしてあげられるという事も無さそうだ。


ポーロのおかげで外と上手くバランスを取りながら順調に利益を貯め込んでいる…


そんなにお金を集めてどうするつもりなのかな?

読んでいただきありがとうございます。

評価を頂けるとモチベーションが上がるのでよろしくお願いします。

また、誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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