ミーミル鉄道
初めて投稿しています。
更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。
いよいよ鉄道か。
別に鉄道マニアじゃ無かったけれどテンションが上がる。
蒸気機関車…SL…良いよね。
早速設計する。
火室。
燃焼効率を最大に高める為、放射率が高く、熱伝導の良い合金にする。
相反する特性を叶えるためのこの組み合わせには苦労した…
鋳鉄を基本として人口ダイアモンドまで炭素を精錬。
さらに両方の特性を保たせたままで結合させるためにほぼ飽和状態に近い魔力を付与してようやく作り上げた渾身の作である。
ボイラー。
火室の燃焼気体を効率的に蒸気に変換する多孔パイプとし、こちらは熱伝導率最優先の人口ダイアモンドに魔力付与して作り上げる、さらに復水器…
うーむ…
いくら効率化をしても次の構想にあるディーゼル式には出力は劣るんだよな…
機関車は蒸気の煙を上げて走ってこそ‼
という事で効率化よりもロマン…
…いや、メンテナンスと耐久…
駄目だ、自分を誤魔化せない。
ロマン重視で行こう。
多孔性にしたパイプから流れる熱気を利用して水を高温高圧の蒸気へと形成する機構。
蒸気溜から安全弁と加減弁を通してシリンダーへの出力のコントロールとする。
コントロールされた蒸気をシリンダーへと送り、上下動力に変換し、ロッドから車輪へと導く。
各部のクリアランスを徹底的に詰めてロスを減らす。
板バネも反発力と耐荷重を計算して魔合金製。
こんなところかな。
模型を作りながらあれこれやっていると皆が興味津々にこちらを見ていた…
びっくりした。
「基本構造は出来たよ。今ある技術でここまでの物は作れる」
そう言って試しにと楕円形のレールを作り模型を乗せる。
ボイラー室の仕組みを魔力でコントロールして動かすと…
「「「おおお‼‼」」」
みんな大興奮である。
「あとは実寸に合わせて作り直してレールを敷くだけだ。魔物避けに空間を囲う仕組みにするから外の世界ではまだまだ稼働できないんだけどね」
「これは…すごいです‼」「ああ。輸送革命だな」
「レールと車輪のクリアランスも詰める。各部の合金はボイラーの圧力をかなり高く設定出来るように設計したから30両程度に人と物を満載にしても問題ないよ」
「30両…ですか?」
「ああ、ごめん。列車は1つの区切りを両の単位で呼んでたんだ。つまりこの模型と同じ大きさの荷台が30個で走れるって意味だね」
「そりゃすごい」「ますます輸送革命だぜ」
「ブレーキのシステムも対向式で魔力素材を使って摩擦係数を強力にし、排熱性も上げてある。ただ重量が増えるほど…」
「ああ。止まれる距離も長くなるよな」
「その通り。なので操縦にはある程度の習熟も必要になる」
「そうだな」
「あとはレール。線路と呼んでたんだけど、それの安全確認を定期的に行う必要があるんだ」
「なるほどな」
「スレイプニル便に線路上の異物確認の人員を乗せよう。平原の街のガラスの応用で遠くを見られる道具が完成したから丁度いい」
「了解だ」
「それと年に1度の線路の幅の計測。これは各街で担当範囲を決めてもらう」
「なるほどな」
「あとは全ての街に線路の危険性の周知を徹底する。列車事故が起きた場合は全ての列車の運行を停止させると言っておけば良いだろう」
「ルーク様が言えば、その言いつけを破る人なんていませんけどね…」「ああ…」「だな…」
「じゃあ、作って来るよ。流石に何日かは掛かる」
「楽しみにしてます‼」
と、いう事で先ずは線路かな。
街道に併設で。
材質は…
車輪と同じでクロモリ鋼で良いかな。
魔クロモリなら錆も問題無いし。
枕木も金属製にしよう。
弾性を持たせ、錆や劣化を考慮するには…
純鉄の焼鈍し…は魔金属にしても錆るな。
純ニッケルで良いかな。
魔ニッケル製に決定。
よし。
早速整地から初めて行こう。
地盤は街道そばで安定してるけど、列車の重みで変形する事が無いように改めて街道全体も含めて強度計算して固め直す。
さぁ、行こう‼
…
……
………
…やばい。
……飽きる。
………とても飽きる。
ま、まぁ、コツコツやれば良いかな。
5日かけて何とかレールを敷き終えた。
と、思ったけど反対車線があった…
無心…
無心で頑張るんだ…
完成。
ちょっと涙が出た。
ふぅ…延々と同じ作業してると…
こう…なんと言うか…
無我の境地に達するよね。
手は動いてるんだけど意識は別の方向を向いているみたいな。
まぁいいや。
模型ベースの機関車部分を実寸にして作る。
続けて炭水車。
航続距離を海の街からミーミルで計算。
石炭は安全マージンを5割乗せて計算した積載量にした。
水は魔法で解決出来る。
水魔法使いがいなくても各街で補給すれば航続に問題は無い。
さらに貨車。
魔ニッケル製でコンテナ型。
加えて冷凍、冷蔵、チルド、常温。
魔力をキッカケにして切り替え可能。
これで無駄なく適温で積載量を最大限活用出来るだろう。
振動吸収のメインに板バネとスプリング。
そして客車。
こちらも乗り心地を考えて板バネとスプリング。
さらに座席にもスプリングを設定。
革張りにして弾力のある綿ワタを贅沢に使用した。
なかなか快適だ。
さてさて。
では、いよいよ試運転と行きますか‼
「つ、遂にか」「楽しみ‼」「おお‼なんと言うか圧倒されるな」
精悍な見た目‼この質感‼今か今かと蒸気が零れるその風貌‼
コレだよ‼コレ‼‼
かっこいい…
トールもキラキラした目でしっぽを振っている。
とりあえずは往復兼用でこの1編成で運用してみようと思ってる。
行く行くは交互運行も考えてるけど、最初はこれで良いだろう。
線路もオーバル形状に敷設したしね。
さらなる効率化は必要に応じて徐々に進めるのが良いと思う。
自然と危なく無いようにどうしたら良いか考える流れになるからね。
読んでいただきありがとうございます。
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