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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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明日のために

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


トワイス共和国でルードの断罪が行われる少し前。


「みんな良く無事に帰ってきてくれた。ありがとう。そして…すまなかった」


「ルーク様。お止めください」

「我らは自らの意思でこの商隊に志願しております」

「当然この様な事態になる事も考えておりました」


「そうは言ってもな…」


「良いのです。我らはルーク様のために生きると誓ったのです。他ならぬ自らの意思で、志しで」


「「その通りです」」


「決して軽い気持ちで望んだものでもありません」

「また再び同じ徴募があれば我ら全員、再び望んで参加致します」


「そう言ってくれるのは有難い。しかし、今は休んで欲しい。頼む」


「そう仰るなら従います」

「でも、次も必ずや我らにやらせてください」


「「「お願いいたします」」」


「分かった。その気持ちを尊重しよう。ご苦労だった。ゆっくりと休んでくれ」


「「「はい‼ありがとうございます‼」」」


「スレイプニル達もお疲れ様」


そう言って一頭一頭、丁寧に感謝の気持ちと魔力を込めて労う。


「ブルル」


心地良さそうにしてくれるのが救いだ…


「ルーク様。ポーロさんが目覚めたそうです。今は同行の者達に囲まれて無事を喜び合っています」


「邪魔するのも無粋だ。時間をおこう。胃に優しい食事と飲み物を差し入れてやってくれ。皆にもな」


「分かりました」


ふぅ……


今回の件は反省ばかりだな。


もっと安全にみんなが取り組める環境が必要だ。


不幸中の幸いか…


トワイス共和国との縁は悪く無い形に収まっただろう。


商隊はトワイス共和国を窓口にして安全第一に取り組んで行くのが良さそうだ。


交渉も必要だな。


次回の商隊には俺も同行しよう。


「ルーク様。お考えですか?」


「ああ。次回の商隊は俺も同行しようと思ってた所だ」


「それは…難しいと思いますよ?」


「え、そうなの?」


「多分、みんなついて行くと言ってきかなくなります」


「そうなの?」


「護衛と称して誰1人譲らないでしょう」


そ、それは困るな…


うーむ…


「リミルはどうしたら良いと思う?」


「ポーロさんに任せて良いと思います。再び向かう気力があれば。の話ですが…」


「そうか…」


「この件で、護衛に志願する者も多く集うと思います。彼らの気持ちも尊重してあげてください。それで、多分上手くいくと思います」


「なるほど。そういうものか」


「ええ。そういうものです」


食事を終えたポーロさんは再び眠りについたそうなのでミーミルに戻る事にした。


着くと伝言板に各街から、どうなったのか心配だ。と言う問い合わせが多かった。


ソフィーにはこちらで説明しておくと伝える。


各街には迎えに行くから説明を聞きたい者は準備するように伝えておく。


順番に迎えに行って、みんな揃ったので説明する事にした。


「と、まぁ、こういう感じだ。みんなの意見を聞かせてくれるか?」


「まぁ、想定の範囲内だな」「そうね」「ですな」「うむ」


「その後の対応をみる限りマルスという者は信用に足りそうな気がしますね」


「だが、国相手は個人が信用出来たとしてもな…」


「そうだな…」


「しかし、新たになんの伝手も無いところから始めるんじゃ同じ事の繰り返しになる可能性が高いだろう」


「そうだな。トワイス共和国から国伝手に広まる形で良いんじゃないか?」


「ルーク様もしっかり2度は無い。と釘をさしてくれてるからな」


「そうだな」


概ね、俺の考えたことと同じ結論になるみたいだな。


「そっか。わかったよ。で、次の商隊には俺も同行…」


「そいつぁ駄目だな」「認められません」「やめてください」


「や、やっぱり駄目なんだ」


「ルーク様が行かれるのが悪いというより、何か起こってしまった場合にこのミーミルが崩壊してしまうリスクがあまりに高いんです」


「生きて行くことは問題なかろうが、ルーク様に危害を加えた所に向かう者を押しとどめておく事は出来んからな」


「かすり傷の1つでも負えば多分、外の世界とこちら側には永遠に埋まらない溝ができる。人の感情は理屈じゃ制御出来ん」


なるほど…そういう意味か。


「分かった。ならば護衛を募ろう。加えてこちらの総意をある程度汲める者が相応しいと思う」


「そうなるわな」「人選を慎重にしましょう」「そうですな」


「負担をかけて申し訳無いが、よろしく頼むよ」


「ああ。任せとけ」「お任せください」「かしこまりました」


話を終えてみんなを送り届け、再びソフィーに行く。


「ルーク様」


「ポーロ。もう歩けるのか?」


「はい。この度の不始末を心よりお詫び申し上げます」


「やめてくれ。とりあえず座って話そう」


平伏するポーロさんをなんとかなだめて椅子に座らせる。


「トワイスの門で検閲を受けました。その際、目的も確りと告げたのですが…有無を言わせぬ勢いで拘束されてしまいました。あとはルードという方に拷問を受けてそのまま…」


「なるほどな。こちらの調べでも同じ内容だった。議会の上の方はポーロの顔を見てもいなかったそうだな」


「はい」


「ミニルによれば、門番もルードの息のかかった者で占められていたそうだ。利益になりそうな者を都合の良いように闇に葬って思うままにしていたそうだ」


「そうだったんですか…どうりで…」


「ツキが無かった。で片付けてしまうには、あまりに辛い思いをさせてしまった。すまなかったな」


「い、いえ。私もツキが無かったと思います」


「トワイス共和国とは話を付けたよ。同じ過ちは決して犯さないので是非交易して欲しいと申し出られている。だが、ポーロが辛いようなら…」


「や、やります‼私にやらせてください‼話も聞いてもらえなかった前回はともかく…私なりにやりたい形も見えてます。ここで投げてしまえば…それをやり遂げるまでは後悔に追われ続けると思います」


「そうか…ならば任せる。思うままやってみて欲しい」


「ありがとうございます‼」


みんな逞しく、頼もしいな。


それがとても嬉しく思える。

読んでいただきありがとうございます。

評価を頂けるとモチベーションが上がるのでよろしくお願いします。

また、誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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