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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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酒談義と豆腐

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


ウィスキーのニューポットが完成したので試飲する。


「「「かー‼沁みるぜ‼」」」


「なかなか良い出来だな。だが、アルコールもまだ熟れて無い。やはり熟成させてこそ。という感はあるなぁ」


「なるほどな」


「時間経過とともに強すぎるアルコールは揮発して45%程度に落ち着くんだ。その代わりに樽の性格が与えられて奥深い味わいになる」


「そいつぁ楽しみだ」


「樽は奥深いぞ、ワインも共通だ。材質は勿論。中の焼入れの加減でも酒の性格がかなり変わる。面白くて奥深い」


「確かに」

「いろいろやってみんとな」


「ちなみにワインの蒸留酒はブランデーと呼んでいた。作るなら長期熟成タイプのタンニンが多めなブドウ品種が良いと思う」


「ほほう。なるほど」


「あと、白ワインのぶどうの育て方で貴腐ワインというのがあってな。カビの菌の感染に適したぶどうにわざとカビの菌を感染させて水分を抜いてやる事で高貴な甘さの仕上がりになるんだ」


「そいつは凄い発想だな」


「ただカビの菌を上手く作用させるための気候条件は相当にシビアだし、1本のぶどうの木からグラス1杯のワインしか作れない程度に生産性が悪い」


「それは価値も上がりそうだな」


「ああ。凄いヴィンテージとして扱われていたよ。もし、他の地に行って作りたいと思う者がいた時の為に手順は残してある」


「他の製法なんかも残してんのか?」


「ああ。全ての技術の手順や理論は残してあるよ。俺も人間だ。いつまで生きれるか分からんからな」


「縁起でもねぇこと言うなよ。まだまだ一緒にやりてぇことだらけだぜ」


「俺もさ。だが、人なんて儚いもんだからな。俺になにかあった時にみんなが困らず、前を向いていけるだけの備えはしておきたいのさ」


「ありがてぇことだが、あんま聞きたい話じゃねぇな」


「すまなかった。ここだけの話にしておいてくれ」


「ああ」


「今日は基本となる大麦で魔力を使って作ったが明日からトウモロコシとライ麦で仕込んでみよう」


「楽しみだな」


「最近は若飲みの仕込みの多かったワインも長期熟成の割合を増やそう。若飲み3の熟成1程度で良いだろう。今の熟成の在庫は順次、瓶詰めして保管するよ。だが、今の品種は10年は耐えないと思われるから少しづつ空けていこう」


「こいつも楽しみだ」


「俺は他のところに顔を出しに行くよ。また、疑問点なんかはまとめておいてくれ」


「分かった‼」


「今のニューポットは酒精が強いからあまり飲みすぎんようにな」


そうして他の作業を見に行く。


「養蚕は問題無さそうだな」


「はい。順調に増えてくれてます。もう生糸も出来るんですよ」


「楽しみだな」


「はい‼」


紡績組はどうかな?


「お、もう糸車と機織り機は実働だな」


「はい‼他の街でも実働させています。おかげで衣類や布団などは各街自給率100%となりました。今は次代の糸車と機織り機の改良を検討している所です」


「流石だな。次代の機械については考えがある」


「どのような形でしょうか?」


「動力に人間達も使い始めた燃料を使った機構を使うんだ」


「手回し、足踏みで行っている動力を燃料を使ったものに変えるのですか?」


「理解が早いな。その通りだよ」


「そんな事が可能なんですか?」


「追って説明するよ。今は動力以外の部分の効率化と作業性の良さの追及に注力してくれ」


「分かりました。楽しみにしております」


次は鍛冶か。


「みんなお疲れ様。調子はどうかな?」


「正直なところ他のところからの依頼でかなり追い込まれながら作業してる所だ」


「そうか…街の方で使う物までお願いしてしまってるからな…」


「使ってくれる物を作れてるのはやり甲斐もあって良いんだがな。ただ、森の街から来てくれる奴らも多いから問題ねぇ」


「多分、そろそろ必要量はまかなえると思う。そうしたら合金特製の追及など新しい事も進められるだろう」


「だな。理屈は聞いた。結合具合でも合金特性が変わるってのも目からウロコだったから楽しみにしてるぜ‼」


「ああ。もう少しだけみんなのために頑張ってくれ」


「任せとけ‼」


「そういえば、粉砕機のついでに頼んでた料理用の小型の粉砕機は出来てるか?」


「ああ。試してみてくれ」


さて、あとは料理かな。


「ヘスティいつもありがとう」


〖全然問題ない。みんなも楽しんで取り組んでる〗


「そっか。来たついでだ。晩御飯のおかずに1品作るよ」


〖ありがとう‼楽しみ‼〗


「大豆を使うんだ」


1晩程度水を吸わせておいた大豆を倉庫星から持ってくる。


「浸水させておいた大豆を水ごとこのミキサーに入れて動かす」


全体が白くなればOK。


粉砕した物の5倍量程度の水を沸かしその中にミキサーの中身を入れて強火で煮る。


「強火のまま煮るので焦げないように良くかき混ぜるんだ」


加熱が終わった物をガーゼで包んで絞るように濾してやる。


「熱いから気をつけてな。絞った物を豆の乳で豆乳という」


豆乳を再び鍋にかけて80度ほどに温める。


「温度が上がったら火を止めて大丈夫」


鍋ににがりを打つ。


「このにがりが豆乳を固めてくれるんだ。海の街の製塩の副産物で出来る物なんだ」


豆腐が固まったら型に入れて軽いおもしをおいてやって水分を抜く。


「これで完成だよ。豆腐と言うんだ」


試食。


〖凄い‼大豆の優しい味わいが口の中いっぱいに広がる。とても美味しい‼〗


「さらに鍋で湯に浸してやったり、逆に冷蔵庫に入れて冷やしてやったりしてそのまま食べるのが美味しいかな。煮ても揚げても美味しいけどね」


〖ねぎやしょうが。ミョウガなんかと…しょうゆ‼これで味がさらに締まって美味しくなりそう‼〗


「流石だね。正解だ。動物のお肉とは違った形で摂れる、同じ種類のタンパク質という栄養素なんだ」


〖胃腸が弱ってる時でもこれなら食べやすい…凄い‼〗


相変わらずの進化を見せるヘスティに思わず笑顔になってしまうな。


喜んでもらえて良かった。良かった。

読んでいただきありがとうございます。

評価を頂けるとモチベーションが上がるのでよろしくお願いします。

また、誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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