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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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平原の街、森の街

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


ルカクとの話を終え、平原の街へとやって来た。


あいも変わらず平伏して迎えられるのでちょっと困る。


そしてここでもいつも迎えてくれるこの人…


…えーと……


「ルーク様。このロブに何か?」


ロブさんだった。


使えるな。


このじっと見つめてみる作戦。


「ロブ。やる気が出てきた者たちはこの平原の街にも、もういるだろうか?」


「はい‼ ただ…この街の仕組み以上のものを生み出せるような技術は…我々には…」


「構わないさ。出来ることをやり、その技術を磨いて行くんだ。この街と比較する必要なんて無いのさ」


「はっ‼ 分かりました‼」


とても良い返事を返してくれるロブ。


「すまないが、やる気のある者を集めてくれ。ここでも必要な心構えを最初に話しておきたい」


「かしこまりました。しかし…ここでも。と、いうことは既に他の街では話は終えられているのですか?」


「ああ。海の街にさっき行ってきた。念の為に言っておくが、どの街を優先している。などといったことは無いからな」


「は、はい。失礼しました」


「どうしても人数が多いから順番が出来てしまうのさ。納得して欲しい。俺の中でどの街が1番だとか、どの街に期待しているとか、そんな順番にはまるで意味がないことを断言しておく」


「分かりました。みなを集めて参ります」


そうして集まってくれたみんなに、海の街と同じ説明を一言一句繰り返す。


その後、ロブと再び具体的な話をする。


この平原の街から向かえる鉱脈の場所。


特に重要な岩塩坑などの場所や、石英、石灰石などガラスの素になる素材の話などをしておいた。


ガラスが作れるようになれば薬品の保存や、酒の熟成に役立つことなども詳細に。


さらに粘土層の存在や、土器の基本的なことも加えて説明する。


この平原の街ではさしたる特色も無く、何をして良いのやらと頭を抱えていたようで、光明を見つけたように目を輝かせて聞いていた。


加えて、酒造。牧畜。紡績の共通産業。


料理の学びは始まっているが、酒造、紡績、養蚕、鍛治の技術もミーミルで高度なものを学ぶ事が出来ることを伝えると、嬉しそうで乗り気なようだった。


塩については岩塩坑だけでは足りないと思うので、海の街での製塩が始まったら交易をして行くように勧めておく。


大まかに説明を終えたので、こちらも組織作りはロブに一任し、森の街へと向かうことにした。


森の街。


森なのに街ってなんか変だな…


まぁ他の街のみんなも同様に、その内みんなで決めてもらおう。


自分たちの住む場所だ。


自分たちで名前を決めたらさらに愛着が湧くだろう。


そしてこちらもいつも迎えてくれるこの人…


じー……


「あ、あの何か?」


何‼? じっと見つめる作戦が効かない…だと…


「ああ。すまない。名を聞いた事があったかと思ってな」


「これは大変失礼いたしました。私から名乗るのは初めてで御座いますね。私はリュートと申します。ご覧の通りエルフでございます」


なるほど。エルフのリュートさんね。


って‼名乗られてないじゃん。初めてじゃん‼


記憶喪失になったかと思ったよ…


「よろしくな。リュート。しかし、何故名乗ってくれなかったんだ?」


「いえ…名乗らずともお分かりかと思いまして…」


分かるわけなかろうもんっ‼


何故そう思ったのか問い詰めたいが…聞いちゃ駄目だと勘が告げている。


「そうか。まぁ良い。で、この森の街のみんなの様子はどうだ?」


「はい‼ 殆どの者が回復し、何か己に出来ることはないか。と、模索し始めております」


「やはりここもそうか」


「ここも。と、いうことは他の街の皆も?」


「ああ。他の街の皆も回復したようなので、それぞれの街毎に話をしてきたところだ」


そう言うと俯き加減で顔を歪ませるリュート。


ああ…なるほど。


「いいか? リュート。はっきりと言っておくぞ‼ 俺は全員に、平等に良かれと思って行動する。全ての街に暮らす皆のためにだ‼」


「は、はい…」


「3つの街に分けたのは種族による特性があるからだ。そこに優劣、優先順位などは一切ない‼ 全ては皆のためと心得よ‼」


「大変失礼いたしました。己の矮小さに恥じ入るばかりです」


「いや、上に立つ者としての配慮にかけた俺の落ち度だ。俺はみんなの上に立つつもりはなかったからその視点が欠けていた。謝罪する」


「ルーク様が上に立って下さらないと、民は混乱してしまいます」


「ああ。それも今日1日でよーく実感出来たよ。リュート。すまないな…お前が1番年長で、長く皆と関わると思い、ついキツい言い方になってしまったと思う。俺の本音は、みんなと共に肩を並べて良い環境を作りたいだけなんだ。お前だけでもそう思っていてくれると、楽になる」


「も、もったいないお言葉。ですが、このリュート。感激しております」


「落ち着いたら皆を集めてくれ。話を済ませたい」


「かしこまりました」


そうして繰り返される一言一句。


ここにはエルフが多いので、事更に響いてくれたようで良かった。


森での採集や狩りにはとても乗り気で、やはりそのような暮らしが向いているのだろうと改めて思った。


牧畜は食用の繁殖では無く、ミーミルと同じ様に魔牛や魔鶏から牛乳、卵を分けてもらう形がしっくりとくるみたいだ。


他には。紡績はもちろんとして、鍛治にも興味を示していた。


他の街との交易についても技術力で勝負したいと意気込んでいた。


ミーミルに1番近いだけあって、その在り方もミーミルに沿うのが自然なのかもな…


そんなことを思って、俺はミーミルへと帰るのだった。

誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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