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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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海の街

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


さて、ミーミルは問題無い。


とても順調だ。


ならば街はどうだろう。

ということでほぼ日課となる街の視察に向かう。


まずは海の街。


あいも変わらず、着くと平伏して迎えてくれるのだが…

勘弁して欲しい。


で、気になるみんなの様子を聞くと。


「みんなやる気に満ちて来ました。色々と何か出来ないか模索してはいるのですが…この街の仕組みを超える物は…我々には無理そうです…」


「そうか。やる気が出たのは良い事だ。この街と比較してなにか出来るのかと考える必要はないよ。では、そろそろこの街で何ができるか。考えてみるか?」


「はい‼ 是非ともお願いいたします‼」


「海の街。やはり特色を活かした方向が良いだろう。だが、まずはその前に…」


「その前に?」


「やる気のある者を集めてくれ。大切な心構えを最初に話しておきたい」


「はい‼」


そう言って駆けていく…


…えーと…誰だろう?


名前、聞いたかな?


いつも必ず迎えてくれる人なんだけどな…


ま、まぁいいや。


しばらくすると、街の噴水のある中心に集まってくれる人々。


そこに向けて声をかける。


残念ながら肉声では到底届かないので魔力で声を大きくすることにする。


「みんな今回の戦争の事。本当に大変だったと思う。残念ながら、ここに辿り着くことが出来なかった者もいただろう。謹んで哀悼の意を示したい」


そう言って目を伏せ黙祷する俺に、みんなが倣ってくれた。


啜り泣く声も聞こえてくる。


その泣き声に胸が締め付けられる。


しばらくはそのままに…


少しの時間を置いて、再び語りかける。


「まだこの場に来て話を聞く事が出来ない者も多くいるだろう。しかし、その者達を決して責めないでくれ。彼らは怠け者なのでは無い。今はただ、心の傷を癒している最中なのだ」


深い頷きを返してくれるみんな。


「心の傷を癒すのに要する時間は人それぞれ。ただ、多くの者が望むようなので、この場所でみんなに何が出来るのか。ということを話しておこうと思う」


みんな嬉しそうだ。希望の色がみえる。


「その前に、みんなには知っておいて欲しい事がある」


一様に真剣な顔つきになる。


「まずは衣食住。我々が生物として生きて行く為には必ずそれに対する犠牲があるのだということを知って欲しい」


ザワつくみんな…


「簡単には理解出来ないと思う。1番分かりやすいのは食べ物だろう。人は食べねば生きられない。動物を主に食べる者は特に分かり易いのでは無いか?」


「確かにそうだ…俺たちは命ある動物や魚、魔物を殺めて食べる」


「私たちは動物は食べないわ。だから、そんな犠牲は生み出さない」


その呟きも、みんなに聞こえるようにする。


そして、そう言いかける女性に目を向けて話しかける。


「では、あなたは何を食べて生きている?」


「木の実や果実。あとは穀物を…」


「その者たちに命は無いと?」


「………」


答えられなくなる女性。


「命の重さを区別してはならない。それはとても危険な思想だ。感情を感じる者の命は尊重するのに物言わぬ者の命は軽んじる。それは君たちを道具とみなして支配しようとした者たちと、何も変わりはしない」


顔を覆い、空を仰ぐ者がいる…

反省の言葉を呟く者もいる…


厳しい言葉だが…続けなければならない。


「生物はすべからく犠牲を生み出して生きる。という業を背負っているのだ。だが、我々は生きている。生きねばならない。ならばこそ‼ 生きるために使わせて頂く、全ての物への敬意と感謝を決して忘れてはならないのだ‼」


みんな平伏してしまった…


だが、まだ続ける。


「これはミーミルでも皆に伝えた事だが…みんなには良く考えてもらいたい。どうすれば与えて頂いた素材を有効に、余すことなく、驕ること無く。大切に扱えるのか。という事を」

「その上で、今持てる技術に決して満足すること無く、今よりもっと。どうしたらより良く素材を大切にして行けるのか。と、考えて行くことを決して止めないで欲しい」

「そうすれば、あなた方の暮らしは充実し、その未来はより良いものへとなっていくだろう。願わくはこの思いが、あなた方の子孫にまで受け継がれんことを望む」


ここでも素材に対する想いをエルフのように持つ者達がいるのだろう。


感極まった様子の者も見受けられる。


「ルーク様。ありがとうございました」


深く頭を下げるいつもの人。


「すまないな。あまり大仰にするつもりは無かったんだが…」


「いえ、必要なことでした。このルカク。深い感銘を覚えましてございます」


このいつもいるリザードマン?さん。は、ルカクさんというらしい…


良かった。聞かなくて済んで…


「そうか…ではルカク。具体的に進められることについて話を詰めよう」


「はっ‼」


「みんな。集まって話を聞いてくれたことに感謝する。この海の街では漁や製塩など。海の恵を活かした事を進めたい。他にやりたい事の希望がある者もルカクに伝えてくれ」


「「「ルーク様ー‼‼」」」

「「「ルーク様‼万歳ー‼‼」」」


というような歓声に見送られてルカクとその場を離れる。


ちょっと勘弁して欲しい。


その後、ルカクと製塩。造船。海産物の加工等について話をした。


加えて、酒造、牧畜、紡績のことも話しておく。


具体的な人選や組織作りは任せて欲しい。と、いうルカクに任せて次の街へと向かうことにした。

誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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