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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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デューク

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


俺の名はデューク。


世界最強の冒険者といわれたSランカーだ。


俺の冒険者としての活躍は…


まあ、今は良いだろう。


話は辺境にほど近い地に住む亜人達の護衛を請け負ったことが始まりだ。


ずっと…

冒険者として活動を続けて来た。


いつの間にか…

どの依頼をこなしてもなんの手応えも感じられなくなっていた。


そんな俺に、この依頼はとても刺激的だった。


護衛対象はどうでもいい。


相手が国家というのになんともそそられた。


或いは、護衛を守りきれないかもしれない。


或いは、死ぬかもしれない。


久しく忘れていた危険に身を置く感覚が湧き上がっていた。


しかし、その行程は苛烈を極めた。


俺が請け負った場所以外の亜人達も合流し、その護衛対象はどんどんと膨れ上がった。


俺と同じように護衛を請け負ったのか…

最強パーティーといわれる、ロインが率いるコンコルドの連中も加わっていた。


人間、亜人の混合で構成し、その結束は固く、依頼のために全力で取り組む姿勢は実直で、とても気高い者達だ。


彼らと合流をした事で、何とかトワイス王国軍の追撃を凌いでいた。


護衛対象が亜人であったことも良かったのだろう。


多くは無いが、戦える者もいた。


護ることに徹してもらえば、犠牲者を出すことは無い程度に種族特性を活かせる戦力だった。


そして、コンコルドの亜人達を介して寄せてくれた信頼。


これらによってなんとかトワイス王国軍の手の届かない所である、魔境にあと少し。という所まで来たのだが…


岩山の地形を利用され、上を取られてしまった。


軍には弓兵部隊がいる。


ここまでか。

そう思った時…


何も無いところからいきなり、凄まじい炎の壁が立ち上がった。


炎はトワイス軍から俺たちを護るように、風向きを無視して高く燃え盛る。


これは…

好機ではあるが、岩山の道は細く険しい…


すぐに安全圏まで全員が逃げ延びるのは難しいだろう。


だが、何もしないよりは良い。


幼い子供を優先して避難を進める。


射掛ける矢は炎によって焼かれ、届かない。


行けるか?


そう思った時、まるで力尽きる様に火の勢いが弱まって来た。


どうやらここまでか…


そう思って覚悟を決めてトワイス軍に向き直った。


その時、1人の男が現れた。


宙に浮いている。


男は俺たちのそばに降り立つと光の壁を作り出し、みんなにそこを通るようにと言った。


みんな固まっていたが、神獣フェンリル、水の精霊様の後押しもあって徐々に光へと進んだ。


光を抜けた人達は忽然とその姿を消していく…


だが…


それを見たトワイス軍は慌てて再び矢を射掛けてきた。


まずい…もう火の壁は意味を成さない!


そう思ったのだが…


男は空に光の壁を浮かべ、なんと兵士の後方からその矢を再び出現させた。


あまりの事に理解が追いつかない。


男は再び浮かび上がると、トワイス軍を糾弾した。


しかし…そこに…


神竜が現れたのだ。


神竜はトワイスへと裁きを下すと告げ、ブレスを吐こうとした。


しかし、男は光の壁を作り出し、そのブレスを阻止する。


そんな事が可能なのか?


そして、何故それを阻止した!?


再び男と神竜はやり取りをしていたが、神竜はまたもブレスを吐こうとした。


それを男は拘束しているようだ。


駄目だ…本当に意味が分からない…


神竜の動きを封じるだと?


そんな事は不可能だ。


しかし、それを受けて神竜は男の言葉に従ったようだ。


トワイス軍は男にかけられた言葉を受けて、我先にと逃げ出した。


そして、男は再びこちらへと降り立ち、ルークと名乗り話し出した。


「無事で良かった。休める場所を用意してある。全員その光をくぐって移動してくれ」


言葉に従って、続々と移動するみんな。


俺は、先に避難させようとした子供たちを連れに戻り、最後にその光の壁を通った。


その先に現れた光景は目を疑うものだ。


海が見える…


ルーク様の言葉によれば、ここは魔境の森の先にある半島の先端の土地だと言う。


そこには家屋、食料、清潔な水。全てが揃えられているのに誰もいない…


ルーク様が我々のために用意した土地だと告げる。


しかも、ここだけでは無いそうだ。


種族の特性に合わせて、さらに2箇所が用意されていた。


再び2つの光の壁を作り、一通りをみんなに見せてから、それぞれが希望する土地へと再びみんなを送り届けてくれた。


そして、まずはゆっくりと休むように。

ただ、それだけを伝えて去ったのだ。


それからの暮らしはとても充実したものだった。


いくら食べても尽きない食料、快適な家、極楽の風呂。


全員がすっかり落ち着いた頃、ルーク様はみんなにやりたい事を尋ねた。


みんなは、それぞれの今までの暮らしの経験を活かした希望などを告げ、ルーク様もそれを快諾してくれた。


その時の慈愛に満ちた顔は今でも頭に焼き付いている。


俺は…


俺は……何をすれば良いのだろうか?


その答えはまだ見つけられない…


ただ、ルーク様のお側でなんとかお役に立って生きて行きたい。という想いだけが強く胸の中にある。


あのお方を感じられる場所に居たい。


この思いはみんなも同じ。いや…俺よりも強く想っていることだろう。


今もひたすらに続くこの奇跡。


その中で俺はそう考えている。

誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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