表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
43/224

裁き

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


ーとある人間の国の王城ー


「それで…貴様らはおめおめと逃げ帰って来たと言うわけか?」


「………」「………」「………」


「神竜が現れたのなら滅びを迎える。王よ残念ながら他の方法を考えねばなりませぬ」


宰相は王に進言する。


「納得出来ぬな。到底納得出来ぬ。我らは何者にも怯えることの無いようにと新たな力を得たはずだ」


「しかし、伝承に伝わる神竜の力は強大です。今の我らに出来ることはありません。今は時間が掛かっても新たな力をー」


「黙れ‼ 新しい力を確固たるものとするためには労働力が必要だと貴様らは申したではないか‼」


「それは…確かにそうですが…神竜が現れた今となってはそれはもう望めませぬ。今は我らの国力で、地道であってもー」


「黙れと言った。貴様らが揃いも揃ってこうも腰抜け共ばかりだとは思わなんだ。もう良い…」


「……如何なさるおつもりですか?」


「宝物庫にある聖剣を持て!我自らが魔境へと赴き、亜人共を連れて帰って来てくれるわ‼」


それを聞いても動こうとしない面々…


「腰抜け共が‼近衛‼聖剣を用意し、城の前に集合だ‼出兵式を行う」


動きは鈍いものの、王権に近い近衛は命令に逆らう事は出来ない。


城前に整然と並ぶ近衛に王が檄をかけようとした。


その時ー


【やれやれ…こうも愚かであっては救いようが無い…】


ーミニルが現れた。


「し、しし神竜だ…」


慌てる人々。


「貴様が神竜か…よくも邪魔をしてくれたものだ」


そう言いながら聖剣を掲げる王。


「この我の邪魔をするならやむを得まい…いざ」


掲げた聖剣に向かって降り注ぐ光。


聖剣諸共消え去る王の腕。


「は?」


痛みも忘れて呆気にとられる王。


【己がどれだけの慈悲を授けられたのかも理解出来ぬとは…哀れなものだな…】


ようやく痛みを認識出来たのか、のたうち回る王。


「ま、待たれよ‼ 神竜殿…」


王は必死に言葉を探すが…


【貴様と交わす言葉など持ち合わせぬ。慈悲を受けたことも理解せず、あのお方がおわす地へ敵意を向けた。その行動だけで十分だ…】


王に降り注ぐ光。


その後…そこには何も無かった。


残る者たちへと向き直るミニル。


【人間達よ。忘れるな。驕ることなかれ。愚かな指導者の元にあっても、自らの行動が全てだ】


平伏する面々にさらに続ける。


【命令にただ従う者。何も考えず、知らなかったとしても罪は罪だ。1度は拾ったその命。己の在り方をもう一度深く考えてみるのだな】


そう言って飛び去るミニル。


その顔はいつかのルークのように…


何処か寂しげだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そんなことがあったとは露知らず、俺は街に不足する衣服や布団を配っていた。


みんな、まだどこか元気無さそうだな…


と、思っていたのだが。


「ルーク様、料理を学びたい者がかなりおりますのでミーミルへと向かわせて良いでしょうか?」


と、言われた。


なるほど。美味しい物を食べれば元気も出やすそうだ。


「ああ。構わない。ただ、海の街からミーミルに向かうとなると、行きだけで1ヶ月だ。希望者を集めておいてくれるか? 俺がまとめて連れていくよ」


「分かりました」


そう言って海の街を後にし、他の街も回ってみる。


同じように料理に対するモチベーションが大変高いようだ。


差し当たって100人ずつほどをミーミルに案内する事にした。


ヘスティ。頼んだ。


丸投げである。


いや…引き続き、週に一度は新しいレシピや調理方法は伝えて行く。


決して丸投げでは無い。と思う…


料理を学びに来る人達のための生活拠点を増設。


希望者を迎えに行く。


希望者は早速、嬉々として取るものも取りあえずヘスティの料理教室へと向かって行った。


久しぶりにミーミルでゆっくり過ごすか。と思ってふと周りを見ると…


ミニルがいた。


「ミニル。よく来てくれた。もうそろそろお昼だから食べて行ってくれ」


【ルーク様。ありがとうございます。それで、あの…】


何か言い淀むミニル。


「どうした?」


【私もここに居ては駄目でしょうか? グラル山は頂いた料理のような刺激も無く…】


「構わないが、役目はここでも問題無いのか?」


【はい。大丈夫でございます】


あの山ではそれも無理ないよな…


「歓迎するよ。住む所は用意する。人の姿に合わせた物で大丈夫か?」


【はい‼ ありがとうございます‼ 】


ミーミルの住人が増えた。


嬉しいことだ。


と、思っていると…


【わ、私も宜しいでしょうか?】


ヴィーも居た。


「ああ。もちろんだ。歓迎するよ。住む所は…」


【わ、私はトールと同じ、ルーク様の元が良いです‼】


【あ、それなら私も‼】


と言うので俺の家の住人が増えた。


ま、まぁ良いか。部屋はあるし。


賑やかになってきたミーミルを嬉しく思いながら、これからのことにも思いを馳せて行く。


まだまだ始まったばかり。


やりたい事もやれる事もたくさんあるな。

誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ