久しぶりに採集
初めて投稿しています。
更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。
朝。今日も気持ちの良い目覚めだ。
朝のルーティンを淡々とこなして行く。
今日は牧場で変化があった。
魔牛が妊娠したそうだ。
4頭。
牛舎を拡張しながら話を続ける。
〖卵と牛乳を使ってくれるようになったから安心して子供が作れるってさ〗
パンが教えてくれた。
気を遣わせてしまっていたらしい。
申し訳ない…
〖あと…残念だけど、人間の牧場から何頭かここに来てしまったみたいだ…〗
パンが悲しそうに教えてくれた。
見に行く。
酷く怯えた様子の子…
もう動く気力も起こらなそうな子…
どの子も目に光がなく、諦観を感じさせる…
「…ここでは安らかに過ごせるように頑張るよ」
〖そうだね〗
「手間をかけて申し訳ないがもう駄目そうな子がいたら教えて欲しい。最後は看取ってあげたい」
〖分かった。そうするよ〗
魔牛達も気になるようで柵越しに心配そうに見つめていた。
柵で分けていたが、自分の感覚に従って柵を外してみる。
すると魔牛は牛たちに向かって歩き出し、そのそばで見守るようにそっと座った。
うん…これでいいな。
「引き続きよろしくな」
〖任せておいて〗
朝ごはん。
今日も美味しい。
さてと、久しぶりに採集にいくか。
トールが嬉しそうに尻尾を振ってこちらを見上げている。
ここの中では大したお散歩にならないもんな。
という事でおでかけ。
〖俺らも行くぜ〗
〖ご一緒するわ〗
〖よろしくのぅ〗
トールと出会った山の麓から探索を始めることにする。
やはりこの辺りは鉱物が豊富なようだ。
クロム。コバルト。ニッケル。チタン。タングステンetc…
元の地球で使われていた物で常用であった物は大体が揃ったと思う。
しかし…
この辺りは魔物が多いのかな?
すごい勢いで襲いかかって来る。
倉庫星にしまいに行くのが間に合わない程だ。
ふと思い付いたのでインゴットにまとめた素材に手を触れて倉庫星に整頓しながら移動するように魔力を込めてみた。
倉庫星に行ってみるとイメージ通りに保管されている。
おお。凄い。
魔物の死骸、かろうじて息のあるものも同じように試してみるとイメージ通りに移動出来た。
すごいな。魔力。
大事なのはイメージか…
しばし、考えに浸っていると…
【お久しぶりでございます】
目の前にお母さんがいた。
「あ、久しぶり。元気だったか?」
トールが嬉しそうに駆けていき体を擦り寄せている。
【はい。今日はこの辺りにご用でしょうか?】
「ああ、素材を探しに来たんだ。この森の金属や植物を集めて使うことになにか問題はあるか?」
【いえ、ルーク様が使われるなら何もありません】
「そうか。大切に扱わせてもらうよ」
トールを慈しむように見つめるお母さん。
「お母さ…すまない。そういえば、あなたに名前はあるのか?」
【いえ、私に名はありません】
「話をする時に呼べると助かる。良かったら俺が名付けても良いだろうか?」
【名を…ルーク様より頂けるのですか?】
お母さんの尻尾が振れている…
「ヴァジュラ。というのはどうだろう雷を司るあなたに相応しいと思う」
【ヴァジュラ…素晴らしい名を有難う御座います】
「愛称は親しみを込めてヴィーと呼ばせてくれ。」
【喜んで】
パタパタと振られる尻尾とその様子にウズウズとしてしまうのを抑えられなくなってきた…
「失礼でなければその毛並みを撫でても良いだろうか?」
えっ!?っという反応のお母さ…じゃないヴィー。
しばし…モジモジした様子だったが…
【か、構いませんが…】
と、恥ずかしそうに言ってくれた。
お言葉に甘えて触らせてもらうことにする。
モフモフ。
おおお‼ふわっふわだ‼
どの辺りを撫でると気持ち良いのだろう?と考えて撫でる内に…
【えっ?…ちょっ…なっ‼…えぇっ!?……】
と、へなへなとへたりこんでしまった…
あれ?っと思って手をみると魔力がこもっていた…
「す、すまない。無意識に魔力を込めてしまったようだ。大丈夫か?」
心配そうに言うと…
【い、いえ問題はありません。心地よい感覚でした】
と、とても恥ずかしそうに潤んだ目で返してくれた。
神を冠する存在に失礼なことを…申し訳ない。
でも、ふわっふわで気持ち良かった。
トールが羨ましそうにヴィーを見ている…
「ところでヴィーは何をしていたんだ?」
【私は役割に従ってこの辺りの魔物を間引いておりました。怠ると魔物がこの森より世界に溢れますゆえ】
「なるほど。及ばずながら森に来た時には俺も協力する。魔物の素材も大切に使わせてもらっているしな」
【魔物の素材をお求めですか?】
「ああ、保存が出来るので余すことなく使わせてもらっている」
【ならばお届けにあがりましょう。打ち捨てておりますゆえ】
「有難いが、届けてもらうには及ばない。それは手間だろう。何処かに集めてくれれば引き取りに行くよ。それに間引く魔物の全てで無くて構わない。森に還元することも大事だ」
そう言うと少し寂しそうにトールを見たあとヴィーは言う。
【分かりました。この場所が森の中心に近いのでここでも良いでしょうか?】
「ああ。もちろんだ。日に1度ここに来るようにするから置いておいてくれ。それと…トールに会いに来るのはいつでも大丈夫だ。ヴィーの手が空くとき。会いたくなったとき。いつでも来てくれ」
【ありがとうございます】
そう言って嬉しそうな様子に戻ったヴィーにまたトールが嬉しそうにじゃれついていた。
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