仲良くしよう
初めて投稿しています。
更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。
ドワーフ達の家を作り始めた。
区画はエルフ達の区画の通りを挟んだ向かいでよいだろう。
更に広く拓いていく。
伐採しつつ基礎を作って…
一軒家が12軒と50人がまとめて住める建物だから…
このくらいかな。
木を乾燥させながら組み上げていく。
慣れたものだ。
先ずは12軒の戸建てが完成。
50人の方はやりがいがある。
大きなキッチンと大浴場。
個室は不要でベッドルームにも仕切りは不要との事なので2階と3階にまとめておいた。
各階にトイレと洗面所を複数設置しておく。
ちなみにトイレは魔力起動のウォシュレットで全ての戸建てにも配備済である。
排水も新築した全ての家屋の分も、自分の家と同様に配管での分解・発酵の効果をしっかり備えて畑と牧場エリアに栄養素のみを残してスプリンクラーで散水出来るようにしてある。
これだけの人数だと大分循環農法としての効果があるのではないだろうか。
1番大変だったのは綿が既に無くなっていたのでカーテン、布団やシーツだった。
終わったらストックしておこう。
布団やシーツにも汚れを分解するような付与は出来る。
だが、太陽光の大切さを知ってもらうために日干しの習慣をもって欲しい。
なのでそれはやめておいた。
大浴場はそれは壮観。
洗い場も20箇所設けて大型銭湯並にはなったと思う。
ここまで作った辺りで何か希望は無いか改めて聞いてみると…
「申し訳無かった。今までの非礼をお詫び申し上げる」
ドービルを初めとしてドワーフ達が平伏していた。
「やめてくれ。そういう接し方をされるのは好きじゃないんだ。そんな事をされるくらいなら希望を聞かせてもらえた方が嬉しい」
「いや、しかし…ワシらはアンタを見くびって大精霊様方の言葉にすら、半信半疑な態度をしちまってた…」
「自分の目で見たものにしか信頼をおかない。その姿勢は悪いことか? 頑固になり過ぎて周りが見えなくなるのは困りもんだけど、周りに流されずに判断出来るのは美点だろう」
「確かに…ワシらもいつの間にか頑固になり過ぎてしまっていたようだ。最初はアンタの言うように美点であったはずなのに…アンタがそう言うならこれで最後にする‼ 今までの非礼を改めてお詫び申し上げる‼」
「分かった。ドワーフ達の気持ちは受け取ったよ。だから、これからは気楽に接して欲しい。正しく知識や技術を伝えられるようにね」
「「分かった‼」」
その後は希望のドワーフに合わせた低ソファーなどを作る。
スプリングの技術と、その座り心地にいたく感心してる者が多かった。
「これは馬車に付けたら革命が起こるぞ‼」
なんて言って盛り上がっていた。
なるほど。馬車か。
ここで、気になってしょうがなかったのか、ドワーフの1人が質問してくる。
「酒造りもしてると聞いたんだが…どうか見せてもらえんか?」
と言うので葡萄棟に案内することにした。
「「「なっ‼‼」」」
小屋の中はもう既に良いワインの香りで満ちていた。
ボー〇ョレ・〇ーボーのようなガメイ種とは違うので新酒のフレッシュさはあまり感じないだろうが、試飲には耐えそうだ。
「マセラシオンは完成したようだ。熟成前提で仕込んである物だが試してみるか?」
ドワーフ達は壊れた水飲み鳥のような勢いで頷いている。面白い。
桶の1つから種や皮の細片を完全に取り除く。
勿体ないから。と皮を絞る様にしてしまうと渋みが残るので、濾す様にする。
蓋を付けていない3つの樽に移してドワーフ達の所に浮かべて持っていく。
それぞれにコップを渡してやり、自分も1つを手に取る。
「さぁ、試してみよう」
ゴクリ。
みんなの唾を飲む音が聞こえた。
俺は無造作に。
ドワーフ達は酷く慎重にコップにワインをすくった。
香りを立ててみる。
悪くない。だが、やはりまだ硬い。
ドワーフ達はすでに各々口に含んだようで恍惚とした表情で固まっていた。
俺も口に含んでみる。
「角が立つ。香りが開かない。やはり熟成が必要だなぁ…」
俺の言葉にドワーフ達が凄い勢いで群がって来た…怖い。
「何を言う‼ こんなに味わいの深いワインなぞ知らん‼」
「そうじゃ‼ こんな物、この世の誰も飲んだことなぞ無い‼」
「そうか。でも、これは樽で寝かせて飲むように。と作ったんだ。樽のまま、良い環境で時間を置けばより美味しく飲めると思う」
「これ以上があるじゃと…」
カルチャーショックを与えてしまったようだ。
「俺も酒造りはそこまで専門でも無いんだ。この技術を元にもっと良い物を作って行きたくは無いか?」
その言葉に我先にドワーフが返事をする。
「や、やる。やらせてくれ‼」
「頼む‼」
「ワシの残りの人生をかけて良い物を作ってみせる‼」
「あぁ。大いに励んで欲しい。目標があるのは良い事だ」
ついでに桶から樽に詰めて熟成させてしまうことにした。
細片を取り除いて片っ端から樽に詰めて並べて行く。
「あぁ、その3つの樽は飲んでしまって構わない。この後、エルフ達も一緒に歓迎会をしようと思ってるからその時にも好きなだけ飲んでくれ」
大歓声をあげるドワーフ達。
だが落ち着いた様子でじっくりと味わいながら飲んでくれている。
その様子にまたも造り手としての喜びを感じることが出来たのだった。
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