ドワーフも来たよ
初めて投稿しています。
更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。
家の説明を終え、中心部に戻る。
すると良い匂いが漂っていた…カレーだ。
エルフ達も鼻をすんすんとして辺りを伺っている。
「ヘスティ。用意してくれていたのか」
〖うん。ルークは忙しそうにしていたし、量がかなり多くなりそうだったから〗
「ありがとうね」
そう言ってエルフ達の方に向き直る。
「リリー。ヘスティが食事の用意をしてくれたようだ。説明の途中ではあるが食事にしないか?」
「良いのでしょうか? 私たちはまだなんのお役にも立てていませんが…」
リリーはそう言うが、どうか気付いて欲しい。
後ろのエルフ達はそう言ったリリーを、余計な事を言うな。という圧を込めて射殺さんばかりの目で見ていることに。
「もちろんさ。食事は活動の源だ。先ずは良く活動出来るようにそれを整える事から始めることは正しい行動だろう?」
「‼ なるほど…では、有難く頂こうと思います」
そうして食事が始まった。
エルフの傍には精霊が付き添い、ここでの食事の方法や素晴らしさなどを伝えてくれているようだ。
足りなくなりそうなのでヘスティと共に追加を作っておく。
「みんな食べながらで良いから聞いてくれ。食事はここで食べても構わないが、各自で作れるように家にも設備を作ってある。ヘスティに聞いて料理の技術も身に付けていって欲しい。ヘスティもそれを望んでいる」
各々頷いてくれた。
食事を終えたらお茶の時間だ。
カレーにも凄い反応をしてくれたエルフ達だが、お茶の評判もかなり良かった。
「とても良い香りで落ち着きます」
「食べ過ぎてしまいましたが、この烏龍茶というのを頂いたらすっきりしてきました」
「こちらの紅茶の香りは貴賓高く、大変良い気分になります」
などなど。嬉しい言葉を頂けて、造り手として大変満足である。
「さて、このままで構わない。聞いてくれ。食材を初めとして、素材は倉庫にしまってある物はなんでも使ってくれて構わない。不足したら俺が補充をしておく」
歓声をあげるエルフ達。
「しかし、素材を雑に。無駄に使うことは決して許さない。素材も全て命あるのもから頂いたものだ。失敗してしまうことは勿論あるだろう。しかし、幾らでも使えるからと粗末に扱うことだけはしないでくれ」
その言葉に平伏するエルフ達。
何故に?
「お言葉。胸に刻みます。我らエルフ一同。素材を大切に扱えるように努めますので、改めてよろしくお願い致します」
俺の言葉はエルフ達に届いてくれたようだ。必要以上に…
〖エルフ達は元々その価値観で生きてる。ルークの口からその言葉が聞けて嬉しかったんだと思う〗
なるほど。
「さて…」
と、言いかけた時。
森の方から再び大勢の気配を感じた。
「あーすまん…取り込み中か?」
そう言いながらこちらに来る。
筋骨隆々、髭もじゃ、背は低い者たち。
この見た目はドワーフ。なのかな?
「いや、話なら一段落ついたところだ。エルフ達も席に戻ってくれ。ところで君たちは?」
「先ずはワシが挨拶させて頂こう。世のドワーフを束ねておるドービルじゃ。後ろに控えておるのが、この世界に点在するドワーフの長。または、それに準ずる者とその家族達になる」
大体100人くらいだろうか?
「なるほど。俺はルークという。よろしく」
「よろしく頼む。この場所へは大精霊様方の導きによって来た。ここに来れば優れた知識や技術を授けてもらえると…」
〖ようやく来おったか〗
〖ちょっと遅かったわね〗
「ゴールニィ様、ノーミディス様。ご機嫌麗しく。ドービル参りました。各集落への説得に時間を要し、遅くなりましたことをお詫び申し上げます」
〖そうであったか。凡その予想は付くが…自分達以上の技術など存在する訳がない。という所か? それとな、わしはそこのルークより名を賜わりゴールと定めた。以後そのように呼ぶように〗
〖私も同じく、ノーミスと名を頂いたわ。これからはそれでお願いね〗
「最古の大精霊様方に名を付けたですと!?」
そう言って、こちらを目が飛び出さんばかりに見るドービル。
後ろのドワーフの中には敵視を向けてくる者もいた。
〖お主もここで学べば嫌というほどわかるじゃろ。ルークに名をもらう意味をな〗
〖1日もかからないと思うわよ〗
それを受けてドービルはこちらに向き直る。
「大精霊様方のお顔に免じてお願いする。どうか、ワシらをここに置いて欲しい」
「分かった。ここに来るまでの間に食事は済ませたか?」
「いや、これでも急いで来たからな」
「なら先ずは食事にしよう。ヘスティ頼めるかい?」
〖任せて‼〗
そう言って2人で凄まじい速度で調理を再開する。
エルフ達にはあらかたの説明は終えているので、各々の家を決めるための話し合いをしてもらうことにした。
「なんじゃ‼ これは!!! 」
「う、美味すぎる…」
「エールが欲しい…」
カレーの味はドワーフにも受け入れてもらえたようだ。
エールはもう少し待っててね。
「気に入ってもらえたようで良かったよ。酒はまだ作ってる最中なんだ。食後にお茶を出すからそれで喉を潤してくれ」
味の感想などを言い合いながらの談笑に笑顔の戻るドワーフ達。
落ち着いたようなので、ドワーフ達も案内することにする。
埋まらなかった家があったので、それを使って説明。
「と、こういう造りなんだが、君たちの家に関して希望があれば叶えるよ。作るのはすぐだから」
「作るのはすぐ? …まぁいい。家族持ちの奴にはこれと同じ家を用意してやってくれるか? 俺を初め、野郎1人はまとめて住めるようにしてくれると助かる。一緒に飲めるしな」
「分かった。そうするよ」
具体的な人数の確認をして作業に取り掛かることにする。
ドワーフ達の態度が変わるのにそう時間はかからなかった。
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