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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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気になるあの子

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


残念精霊…じゃない。


水の精霊が来てくれたのだが、如何せんお風呂に入ってあとは寝るだけという状態からの出来事だったので、睡魔に勝てず寝てしまった。


寝る前に水の精霊が何か言ってた気もするけれど、スッキリと眠れたおかげかまるで思い出せない。


そんなに大事なことでは無かった気がする。


身支度を整え今日も日の出と共に行動開始である。


〖やっと起きたー‼〗


凄い勢いで水の精霊がこっちに向かいながら叫んでやって来る。


「あ、おはよう」


〖おはよう。じゃないわよ‼家に来ないか?なんて聞いておいていざ行ってみたら放置されるってどういう事?私に女としての魅力が無いって言いたい訳!?〗


「いや、昨日はもう寝るっていう時にあのフェンリルの件だったからさ、帰ってきたら眠くて説明どころじゃなかったんだ。あと水の精霊は美人さんだと思うよ。とても魅力的だ」


〖な、何よ〗


もじもじしながら赤い顔でこっちを見てくる水の精霊。

あれ?チョロイのか?ひょっとして。


「いや、なんでもないさ。とりあえずみんなのご飯を作るから良かったら食べてよ」


〖わぁー何百年振りの食べ物の味なのかしら。楽しみー♪〗


うん。やっぱり残念だな。そしてチョロい。


「君は知らないかもしれないけど、最近生まれた精霊で料理の子がいるんだ。とても優秀だから楽しみにしててもらって構わないよ」


〖料理?〗


「食べ物を食べる前に色々と工夫をして美味しく食べようとする技術さ。料理の子が作る料理は本当に美味しいから楽しみに待ってて」


そう言って支度に取り掛かる。


料理の子も既にスタンバイしており、今日の献立を考えているようだった。


「おはよう。朝は何食べたい?」


〖今朝はポトフにしよう!ルークが持って来てくれた新しい香辛料とそれで作ってくれた粒粒のソース!あと塩漬けのお肉で食べたら絶対美味しい‼〗


興奮気味にそういう料理の精霊。ああ、バジルと粒マスタードとベーコンの事か…


鋭いな。


「そうだね。この前との違いをみんなにも楽しんでもらおう」


コクコクと頷く料理の精霊。


しかし、説明していないのに本当に良い感性だなぁ…凄い。


手際もどんどん良くなってるし、俺の料理の腕をすぐに追い越して行ってくれそうだ。


さて、調理は順調に進み、あと少しで完成というところでみんなに声をかける。


「おーい。朝ごはんだぞー」


一瞬の内に長テーブルに集まる精霊達。


今日も上位精霊のメンバーはいつも通り。


入れ替わりに毎回100人くらいは来て顔を見せてくれる他の中位以下の子達もいつも通り…


かと思ったら新しい顔を見つけた。


「君は初めて会うよね?」


〖はい。初めましてルーク様。私は氷の精霊です。水のお姉様が目を覚ましたそうなので伺いました〗


「氷の精霊さんか。よろしくね。あと様付けは勘弁して欲しい」


〖すみません…私はいつもこうなので…〗


申し訳なさそうに俯く氷の精霊。


「そっか。ならしょうがないね。でも気楽に接して欲しい。みんなそうしてくれてるから」


〖分かりました〗


妹分の方はしっかりしてるんだな。そしてやはり美人だ。

クールビューティって感じだな。


そんな事を考えてると水の精霊がこっちを睨んでいた…


勘か、心の思念が伝わるのか…余計なことは考えないようにしておこう…


出来るだけ。


料理が完成したので、料理の精霊と共にいつも通りに配って行く。


〖「いただきます」〗


初めてのはずの氷の精霊も揃った様子で手を合わせながら軽く黙礼して食事の挨拶をする。


なるほど。やっぱり繋がっているということなのだろう。


〖おお‼この塩漬け肉もうめぇな!特にこの黄色い粒ソースで食べると手が止まんねぇ!あー…エールが欲しい…〗

〖美味しー〗

〖美味いのぅ〗

〖はぁぁ…いつも美味しいけど、初めて食べた時より味が深いわ。初めての方も素朴で良かったけどこちらの方は晩餐で食べても良いわね〗

〖な、な、何!これは!?〗


最後の水の精霊以外は概ね好感触な反応を頂けたようで料理の精霊と嬉しそうに顔を見合わせてハイタッチしておく。


エールか…お酒は仕込みに時間もかかるし作っておこうかな。


「気に入ってもらえた?これが料理だよ。今日のメニューの発案は料理の子。俺が新しく仕入れた素材で味の組み合わせを考えてくれたんだ」


〖流石。生まれたばかりの精霊はやる気があるわ〗

〖能力も伸び盛りじゃからの〗

〖うん。羨ましい〗

〖わしらもあんな頃があったのぅ〗


と、何故か水の精霊を見ながら話す精霊達。


しまいには妹分である氷の精霊からも文字通り、氷のような視線で見つめられ…


〖わ、分かったわよ。ちゃんと精霊すれば良いんでしょ!これからはちゃんと起きてるし、人々や水の声に耳を傾けるわよ!〗


どうやらみんなの言いたい事は伝わったらしい。


「で、どうだった?妹分の料理は?」


えっ!?とした様子で氷の精霊を見る水の精霊。


どこかに裏切り者って書いてありそうな様子だ。


「違うよ。料理の精霊さ。繋がってるんだろ?」


〖ああ、そういう事…紛らわしい。っじゃなくて、なにこれ!?すごく美味しいんだけど‼〗


「だろ?頑張ってるからな。この子は」


そう言いながら頭を撫でると照れ笑いの料理の子とぐぬぬ。


という様子の水の精霊。


どっちが年上なんだっけ?


〖昔は素材の味しか無かったのに、凄いわ。これ。色々な素材の味が融和してそれぞれの素材の良さを引き立てあってる。特にスープが凄いわね。味のハーモニーだわ〗


恍惚とした表情でそう言う水の精霊。


おおー。食レポはまともだ。少し見直した。


「喜んでもらえて良かったよ。朝、昼、晩とこの子といろいろな種類で作っているからいつでも食べに来てくれ」


〖勿論!毎回来るわよ‼他の子達にも食べさせてあげたいわ〗


そう言う水の精霊。


〖みんな代わる代わる来てるぜ〗

〖ええ、手が空かない子も何とか代わりを願って1度は来てるわ〗

〖まだ来てないのは責任感が強すぎるのが少しと火くらい〗

〖水も最後の方じゃよ〗


〖こんなに美味しいものを何回も食べ損なってたなんて…あ、その火はどうしてるのよ?〗


〖火はなぁ…〗

〖今は無理なんじゃないか?〗

〖そうじゃのう〗

〖そうね…〗


「俺も気になるな。一体どうしたんだ?」


〖実は少し前から人間の国で戦争が起こっとるんじゃ〗

〖戦争も人の在り方だから否定はしねぇがな…〗

〖あの子優しいから自分の力で人々が傷つくのが辛いのよ。だから、何とか少しでも被害が少なくなるようにしようとしてると思うわ〗


〖ここまで俺たちの力が広まった後に俺らに出来ることなんか無いに等しいんだけどな…〗

〖それでも見届けたいんじゃろ〗

〖傷付いて帰ってくるのを温かく迎えてあげることしか出来ないのが辛いわ〗


少し俺の胸が疼いた気がした…


「そうか。俺も火の精霊がここに来てくれた時、その痛みを少しでも癒せるように努力してみるよ」


〖すまんの〗

〖すまねぇな〗

〖悪いわね〗

〖ありがとうルーク〗


みんなが謝る中、水の精霊だけは感謝の言葉をくれた。


「みんな、水の精霊が正解だよ。謝るのは違うんじゃないか?」


〖〖確かに〗〗


〖〖ありがとう。ルーク〗〗


誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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