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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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犬じゃなかった…

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


子犬を保護して帰ってきた。


この子の居場所はどうしようかな…


しばらくは心配だからそばにいてもらうか。


家にこの子のための居場所を作ろう。


そう思い、ベッドのそばに犬小屋を作る。


少し大き目にして奥に綿わたを敷き詰め、子犬を寝かせてやる。


その前に飲み口が来るように水道からパイプを繋ぎ、先端の太さを調整してボールが収まり押すと上下するように工夫する。これで自動給水器になるはずだ。


素材には鉄をステンレスに合金化させてから魔力を込めることにした。


魔ステンレスというのだろうか。


こうすると錆たり、変に鉄の味を感じることが無いような気がしたのでやってみた。


まぁ、気に入らなければ他の水飲みを作ってあげよう。


後はとても柔らかく煮込んだボアの肉を食べやすいように良くほぐして置いておく。


ひょっとするとまだ乳飲み子の可能性もあるけど、食べてもらえたら儲けもんだな。


これで様子を見ておこう。


作業を終えてみんなのご飯も作ろうと考えたと同時に良い匂いが漂ってくる。


匂いの元に行くと料理の精霊がすでに料理を開始していた。


「ごめん。任せちゃったね。手伝うよ」


〖大丈夫。もう出来るから。わたしだけが作った料理もみんなに食べてもらいたくて…〗


そう言いながら少しもじもじしてる料理の精霊たんが可愛い。


「きっとみんな喜んでくれるさ。とても良い香りだ。この煮込みの味付けは自分で考えたの?」


〖うん。お肉とナツメグの相性が良い気がして試してみたくて堪らなかったの〗


天才か…


いや、精霊だったね。


「すごいな。みんなの意見が楽しみだね」


〖うん‼〗


「じゃあ、俺はパンを焼いてサラダを作るよ。その方がその料理の美味しさが際立つと思う」


〖ありがとう〗


花が満開に咲き誇るような満面の笑み。


天使か…


いや、精霊だよね。うん分かってる。


そうして出来た料理はみんな大絶賛の嵐で料理の精霊も恥ずかしそうにしながらとても嬉しそうにしていた。


ご飯が終わったので、お風呂の用意をするために家に戻る。子犬はまだ起きていないみたいだ。


そっとしておいて。お風呂に向かう。


みんなでお風呂に入りながら今日のことをあらためて話していると風の精霊が子犬に興味を示す。


〖サラマンダーに攻撃されてそんなズタボロになっても生きてたんだよね?多分、生半可な魔物の子供じゃないと思う〗


〖言われてみれば…〗

〖確かにそうね〗

〖そうじゃの。慌ててしまってそこまで考えとらんかった〗


「そうなんだ」


〖だからなんでそんなに淡白な反応なんだよ‼〗


「とりあえず、見てみる? 寝てるようなら起こさないようにそっとしながらになるけど」


〖うん。上がったら見に行く!〗


そうして部屋に行くと子犬は必死に水飲みを咥えていた。


なにかの拍子に水は出たけど使いかたは分からなかったみたいだ。


ごめんね。


慌てて水飲みの器を作り水を入れて置いてやる。


子犬は嬉しそうに水を飲み始めた。


〖…フェンリル。多分…〗


「フェンリル?」


〖魔物じゃなくて神獣。良かった…この子が無事で。亡くなってたら親が怒り狂うわ〗


「神獣が怒ると大変なことになるのかな?」


〖天変地異が起こるわね。フェンリルだと多分…雷と嵐が吹き荒れる〗


「どこに?」


〖この星の中…全部〗


「それは大変だ。良かったね無事で」


〖気付いてたらもう怒ってると思うけど…多分まだ気付いてないと思う〗


「そうか…じゃあ、親の居場所は分かるかな?」


そう問いかけた時…


湖の方で凄まじい落雷の音が響いた。


みんなでその場所に向かうと、湖の畔にバチバチと帯電しながらこちらを睨む、とても大きく、とても美しい白金色の毛並みを持つ狼がいた。


しばし見惚れていると、頭の中に声が響いた。


【人間。我が子に手を出すとは…もう滅びたいということか?】


感じた波長に合わせてこちらからも話しかける。


【あなたの子は無事です。この森の山の麓でサラマンダーに襲われていましたが、保護出来ました】


それを受けて少し驚いたようにも見えたが、フェンリルは威圧を強めて更に問いかけてきた。


【人間はよく口が回る。それをそのまま信じろと?ここに我が子は居らぬではないか‼】


【あなたの子はサラマンダーによって深く傷付きました。今は私の家で休んでいます】


【黙れ‼我が子の気配がここで消えている。お前の家だと?それはどこだ‼】


あ、家を中心に拓いた場所に魔力の障壁を貼っていたんだった…


しまったな。


【申し訳ありません。私の貼った魔力の障壁があります。それで気配が辿れないのでしょう】


【はっ‼人間風情が我の気配察知を防ぐ結界を使うだと?戯言もそこまでだ。その話が本当ならこれを防げるだろう。見せてみせよ‼】


そう言うやとんでもない雷をこちらに向けて放って来た。


意識を高め、反応速度を上げる。


雷の前に障壁を作り出し防ぐ。


が、周囲に雷が飛散して湖周辺の木が幾つか燃えてしまっている…


その光景にレイナと楽しく話をした最後の場面が壊されてしまったような気がして…


気が付けば俺はフェンリルに向かって飛び出していた。

誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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