ワインと採集
初めて投稿しています。
更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。
今日も気分の良い目覚めだ。
布団のおかげで起きた後の体の痛みも無くなり気分爽快。
身支度を整えて早速朝食の準備を始める。
今の素材だけだとまだまだ不自由が多いからその点も採集の時に考えながらやっていこう。
今朝はポトフにしてみた。
昨日のカレーを食べた時、素材の味に驚いた。
ならば素材の良さが引き立つメニューを用意すれば良い。
ボアのお肉と羊みたいな魔物の腸で作ったソーセージと野菜で作ったポトフはみんなにも好評だった。
残ったお肉でベーコンや生ハムも作っておこう。
塩はナトリウムの元素からいくらでも作れるけど味気ないので岩塩も採集しておこう。海に行けたら海塩も作りたい。
〖はぁこの料理も美味しいわ〗
〖芋も玉ねぎも人参も美味しい〗
〖朝にはこういうあっさりしてるのに体が温まるような料理が良いのう〗
〖俺はこのソーセージってのがたまらねぇ。これエールと一緒に食いたいな〗
「キノコや他の塩漬け肉でも良い味が出せるよ。後は牛や鶏の骨や食べ難い部分を煮込んでスープを作って、それで煮込んでも美味しい。でも、この野菜達はとても美味しいから無水調理で作ってみた。このスープは全部野菜から出た水分だけで出来てるからとても味わい深いんだ」
〖料理は同じ材料でも、火の通し方でも、切り方でも味が変わる。本当に奥が深くてとても楽しい〗
料理の精霊も幸せそうな顔でゆっくりと味を吟味するようにポトフを味わっている。
今朝もみんな笑顔で食事を終えたので、早速ワイン用の葡萄畑に取り掛かることにする。
まずは畑を水はけの良い物に変質させるので他の果樹とは離して区画して耕す。
採集で得られた葡萄の内、果皮の厚く。タンニンなどの成分が多めの種を選び植えてやる。
直ぐに伸びて来るのでそれに合わせて添え木をし、棚を作って行ってやる。
すると直ぐに棚に沿って弦を伸ばして行き葡萄がなり始めた。
仕上げに葡萄畑の周りに魔力で空間の囲いを設置し、雨の透過率と悪影響のある生物の出入りを制限しておく。
葡萄の木も他の果樹と変わらず収穫して直ぐに次の房がなるのでどんどんと収穫を行いながら用意した桶に均等になるようによくすり潰しながら入れて行く。
(本当は発酵も魔力で出来るけどそれはしない方が良い結果になるような気がする)
そして桶が満杯になる頃に気が付く。
「そっか発酵と熟成用の建物が必要だな。後、樽もか」
見学している精霊達にここで問いかける。
「どのくらいの量があると良いと思う?」
〖飲むやつは飲むからな…多いに越したことはないと思う〗
「そっか。じゃあ他のお酒関係もここにまとめるって感じでここから先は広く拓いておこう」
学校の体育館程の建物をとりあえず3棟ほど建てて、発酵桶と樽を並べて行けるように棚を作って行く。
(樽も自然乾燥させた方がいろいろな風合いが出ると思うけど、みんな早く楽しみたいみたいだからな…)
そんな事を考えながら魔法で淡々と木を板材にして乾燥させ、エラグタンニンを除き、フェノール化合物の酸化に適した状態にする。
後は樽の内側に焼きを入れる。
瓶熟成は考慮せず、樽のみで長期熟成させることになると思い、焼きは弱めにしておいた。
上下に蓋を取り付け、注ぎ口と排出口を付け、薄い鉄の輪で括って完成。
いろいろと考え事をしながら作業していたからか、時間が経つのも忘れ、気が付けば樽は1000を超えていた…
折角作った樽を遊ばせておくのも何なので桶も増産し、樽の数に合わせた仕込みを行う。
「まぁ、飲むまでの間に熟成が進んで開ける度に違う味わいになってくれるだろう」
後は桶の単発酵を待つ段階になったので桶と建物、樽に美味しいワインになってくれ。と語りかけて後にした。
〖楽しみじゃのぅ〗
〖本当。作業中も見た事無い工程ばかりだったわ。あれも1つ1つ意味があるのよね?〗
「そうだね。お酒作りには個性が大事だからあくまでも基本的なことに留めてある。後はこの技術を引き継ぐ人が楽しみながら工夫して行ってくれると嬉しいな」
その後はお昼を済ませ、採集に向かう。
お昼も大盛況で良かった。
前回とは違い、今回の採集ではこの何日かでも必要な物や欲しい物がいろいろと見えている。
土と木の精霊にそれを訪ねつつ目的の物を手早く集めて行く。
結構良さそうな岩塩坑が見つかったりしたが、アルミの原料のボーキサイトなどはあまり見当たらなかった。
その辺は金の精霊の方が詳しいというので今度は金の精霊にも採集の同行をお願いしてみようかと思う。
土の精霊のお陰で幾つかキノコも採集出来たので栽培出来ないか試してみるつもりだ。
時折襲いかかって来た魔物達もちゃんとあとで美味しく頂こうと思う。
順調に進めていると少し開けた草むらに出た。
〖お、魔牛がいるじゃねぇか〗
〖本当。珍しいわね。いつもはもっと森の外れの方で群れてるのに〗
「迷子になっちゃったのかな? でも、大人しいみたいだよ。こっちには気付いてるのに他の魔物みたいに襲いかかって来ることはないみたいだし」
〖魔物でもその辺は個性があるんだよ。数は少ないけどああいう大人しいのもいる〗
〖そうね〗
「迷子になってたら可哀想だから他の子達のところへ連れて行ってあげるか」
〖結構距離があるぜ?行きだけでも1日かかると思う〗
「じゃあ、とりあえず俺たちの家に連れて行こう。この辺には肉食っぽい魔物が多かったから」
〖家からだとこいつらの群れはここより遠くなるぜ…〗
「あれ?家ってそんなに森の奥だったんだね。うーん。弱肉強食なんだろうけど…でも、見つけちゃったからなぁ…」
〖良いんじゃねえ?なんか目が潤んでこっちをジッと見てるしな〗
魔牛に近付いて行っても逃げる素振りは無い。
ゆっくりと傍まで行き軽く撫でてみる。
気持ち良さそうに目を細めたので聞いてみることにした。
「お前、家に来るか?」
モ。と鳴きながら首を縦に振る魔牛。
とりあえず家に連れて帰ることにした。
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