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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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カレーは正義

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


外で食べるなら…定番から行こう。


クミン、クローブ、コリアンダー、カルダモン、ターメリック、唐辛子。


最初だからシンプルに行こう。


スパイスを粉末に加工して、別に用意したホールスパイスのクミンとクローブとローリエの葉を油で炒めて香りを立てていく。


良い香りが上がって来たら、みじん切りにしたニンニクと下ろしたしょうがを加えて更に香りを立てる。


そこに玉ねぎを加えて濃い飴色になるまでよく炒める。


そこにファングボアの角切りにした肉を加えて更に炒める。


肉に焼き色が付いたらよくすり潰したトマトを加えてトマトの水分を飛ばす様に煮る。


そこに粉末にしたスパイスを1/3加え、水を加える。


10分ほどしたら更に1/3のスパイスを加えて良く混ぜ、更に5分ほど煮る。


仕上げに残りのスパイスを加え、更に塩と胡椒を少しづつ加えながらこまめに味見していると…


〖おい‼俺らの分は?〗

〖自分だけ食べてないで分けてー〗

〖この匂い絶対に美味しいと分かる。自信がある〗

〖儂も久しく感じ無かった空腹感を感じるわい〗


「ごめんごめん。食べてた訳じゃ無くて味を確認して調整してたんだよ。さっき作った釜で薄いパンのような物も焼けてるから、このソースを付けて食べてみて。シンプルにソースの味が分かると思う。」


みんな興奮気味に頷いてる。


「あと、こっちのお米は香りを付けて炊いてあるからより香辛料の風味が際立つと思う。お米はいくつか種類を見つけられたからソースと相性の良い長い種類を使ってるよ」


〖ほほぅ…このソースと穀物で1つの皿で完成する料理なんじゃな〗


「うん。本当は鶏や牛の乳を加工した物を加えたものにしたかったんだけど、それはまだここには無いから。でも良く出来てると思う。ビッグファングボアの肉が良い味をだしてコクはよく出てるよ」


説明する俺の言葉を他所にただ黙々と食べ進める面々…


あ、綿のこと忘れてた…


終わったらやらなきゃね。


「さて、じゃあ俺も食べようかな」


もぐもぐ。


「おー良いね。野趣を感じ過ぎることも無くてボアのお肉美味しい。でも、これは野菜やスパイスの味の鮮烈さの方が際だってるな」


そんな事を考えてると…


空になった寸胴鍋を悲しそうに抱える精霊の子がこちらを見ている…


「見かけない子だね。来たばかりなのかな?」


〖さっき生まれた。私は料理の精霊〗


衝撃の発言に動揺が隠せない。


「そ、そうなんだ。料理はこの世界でもあったと思ったけど」


〖この星では料理という概念が無かった。食事という行為のために食べやすいように工夫をする事はしても、美味しい物を作る。という考え方をする者はいない〗


「なるほど」


そういえば、街を見た時には確かに屋台をたくさん見たけど美味しそうな匂いとかは感じ無かったな。


「話しは戻るけど、多分みんなが2~3皿食べれる量を用意していたつもりなんだけど…足りなかった?」


〖木の精霊は5回も食べてた…最後は面倒になって鍋を抱えながら残りを食べ尽くしてた…〗


スっとジト目で木の精霊を見ようとしたら同じように目を逸らされた。


「俺の料理を喜んでくれたのは嬉しいんだけど、1つ。ルールを決めようか」


〖〖ルール?〗〗


「例えば今の料理なんかは別に量を増やして作ることは大した手間じゃないんだ。でも、融通の効くものじゃなくて、1つしか無い物をみんなが欲しがって争うようなことはして欲しくない」


みんな気まずそうに下を向いている。


「だから、みんなでちゃんと話し合って決めよう」


〖分かった〗

〖それがいい〗

〖そうだな〗

〖そうね〗


たくさんの賛成の声に遅れて。


〖…おう〗


どうやら木の精霊も分かってくれたみたいで嬉しい。


「良かった。じゃあ追加を作るよ。みんなあとどのくらい食べたい?」


〖〖あるだけ‼〗〗


「…分かった。必ず残さず食べるんだぞ。俺の居た星では素材にも。作ってくれた人にも敬意を払って食事の前に言う[いただきます]という言葉がある。料理を残すのはそのどちらにも失礼にあたるからな」


強めの口調でそう告げるとみんなはワクワクと期待した表情で…


〖〖分かったー〗〗


と同じように返してくる。


やってやろうじゃないか。


腕まくりしようとした時その袖を引かれたので振り返ると…


〖ルーク。わたしも料理覚えたい。教えて〗


料理の精霊はきらきらした顔でそう言う。


俺も笑顔で答える。


「大歓迎だ。今日は夜までカレーになるけど、明日からは朝、昼、夜で違う料理を作るから。良くみて覚えて行くと良い」


花が咲く瞬間に立ち合ったような笑顔でビシッと敬礼をしてくる料理の精霊の頭を思わず撫でてしまった…


…他意はない。


その後はひたすらカレーを作る。


折角なので、昨日倒した魔物も片っ端から試して行く。


肉の試食に合わせてスパイスの配合を少し変えたりして良い組み合わせが見つかると料理の精霊とハイタッチを交わす…


…他意はない。


もちろん鍋も足りないので最初に作った寸胴鍋と同じような物を作り足していたんだが、途中でボーキサイトが枯渇し、アルミ製が砂鉄の鉄製に変わってしまった。


料理の精霊には重たい鍋は扱いにくいだろうから今度また素材を探しに行かなければ…


などと考えていると、料理の精霊はもう1人でカレー作りを淡々とこなせるようになっていた…


精霊って凄い。

誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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