ルークの世界放浪記~トワイス編 1~
初めて投稿しています。
更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。
そろそろ外の発展具合を確認しておくとしようかな。
ポーロさんやみんなに任せておいても少しずつ進歩は続いて広まるだろうけど、自分が生きている間にこの進歩で救える人は救ってあげたい。
そのためには自分で世界を回るのが1番効率が良いだろう。
「そういうわけだからお忍びで各国と各街や村を見て回ろうと思う」
〖確かに。まぁ、必要っちゃ必要だな〗〖そうじゃな〗
〖この場所でルーク様を独占してしまう訳にもいかないでしょう〗
〖しょうがないわね〗
〖まったく…貴重な時間なのに。で、みんなにはどう説明するつもり?〗
「ありのまま伝えようと思う。立場を置いて行くなら大丈夫じゃないか?」
〖大丈夫じゃ無いと思うけど…〗
まぁ、説明してみよう。
「と、いうわけなんだけど。どうかな?」
「お気持ちは分かりますが…」「うーむ…」
「私はお立場を公開しないなら問題ないと思います」
「まぁ…確かに…」
「私たちだけがルーク様の恩恵を独占するのはルーク様の望む形ではないですからね」
「ああ」
「護衛はどうなさるのですか?」
「トールと回ろうと思ってるよ」
トールの頭を撫でながらそう返す。
「まぁ…名前や顔の知れた実力者や大勢で行っては台無しですからな…」
「トール様なら強さも問題ないか…」
「連絡板も携帯するから必要な要件は知らせてくれ」
なんとか許可を得たので早速、旅の支度を整えて出掛ける事にした。
「じゃあ、トール。出掛けようか」
【うん‼】
まずは、近場でトワイス領からかな。
トールを伴って空の散歩に出掛ける。
おおー。結構発展してるな。
各街や小さな村には十分過ぎる広さであると思われる畑が広がっている。
ソフィーに近い手前側から回るとしよう。
村から見えない場所に降りて向かう事にした。
そのまま村に歩いて向かう。
村の入口にいる人に話しかけてみる。
「こんにちは。ここはなんという村ですか?」
「ここはケトン村だ。あんたは旅の方かい?」
「ええ。ジョーと申します」
「こんな辺境の村によく来てくれたもんだ。まあ、何ももてなせないが休むくらいは歓迎するよ。水は井戸を自由に使ってくれ」
「ご親切にありがとうございます。お言葉に甘えて休ませていただきます」
そのまま村を見て回る。
新しく拓いたと思われる畑や建設途中の家屋。
建て替えや区画も新たに割り振っている様子が見える。
なるほど。
ソフィーに近いだけあってこの辺はちゃんと技術が伝わっているようだな。
機織り機の音も聞こえるし、鍛冶場からは槌の音も聞こえて来る。
まだまだ時間はかかるだろうけど、着実に発展しているのだろう。
木の影に据えられたベンチに腰掛けている老人がいるので話しかけてみることにした。
「こんにちは」
「おや。こんにちは。旅の方ですか?」
「はい。ジョーと申します。お時間がよろしければこの村の事を聞かせて頂けますか?」
「ああ。構わないよ。信じられないかもしれんが…この村は少し前には廃村寸前だったんじゃ」
「そうなんですか?とてもそうは見えませんが…」
「とっても親切な行商の方に救われて今は何とか持ち直せたんじゃよ」
「それは良かったですね」
「昔はこの村には行商なんて来てくれなくての。みんな何とか自分たちで頑張って生きてたんだが…じり貧な暮らしだったんじゃ。そこへ3ヶ月ほどの間隔で来てくれていたポーロという商人さんのおかげで辛うじて生きておったのさ」
「なるほど」
「そのポーロさんがある時に来てくれた時に、村の暮らしに役立つ知識や技術を学べる場所が近くにあると教えてくれたんじゃ」
「そうだったんですか」
「ああ。だが、村の財政も厳しくての。わしらの村の人員だけでは果ての街道を魔境に向かうのは自殺行為。護衛を雇うにも金の工面も難しく、なかなかその地に向かえなくての…そこでもまたポーロさんには助けられたんじゃよ」
「同行して向かわれたのですか?」
「ああ。そうじゃ。ポーロさんの馬車もいつの間にか立派になっておって…なんと。スレイプニルが引いておった。しかも商隊の規模も大きくなっててくれたおかげで乗せてもらってその地、ソフィー・バザールに行く事が出来たんじゃよ」
「では、この村は今変わっている途中ということですか?」
「その通りじゃ。ソフィーの技術は素晴らしい。最初はさしあたっての生活が安定するまでの学びしか出来なかったが、教わった農業の方法で早くも食うには困らないだけの成果をもたらしてくれた。それからもポーロさんが来てくれる度に同行させてもらっては知識と技術を学ばせてもらっておるという訳じゃ」
「皆さんが良い顔で作業なされているので気になっていましたが、答えを頂けました。希望があるのですね」
「まさにその通りじゃ。いずれこの村も大きく発展していける。今はその希望で溢れておる」
「良い話をありがとうございました。村の更なる発展をお祈りしています」
「ああ。ありがとう。あんたの旅の幸運も祈っておるよ」
「ありがとうございます。それではこれで失礼します」
「ああ。お達者での」
その後、首都に向かって途中の村に立ち寄ったが、どこも同じように良い顔で作業する人を見る事が出来た。
ポーロさんのおかげだな。
商隊の規模が大きくなっても自ら足を運んでは小さな村まで気にかけてくれてる事が分かった。
ポーロさんを見出してくれたリミルにも感謝だな。
読んでいただきありがとうございます。
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