内燃機関
初めて投稿しています。
更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。
さて、資料もまとまったので全ての幹部を集めて説明をする。
化学の研究分野のメンバーを中心として直ちに人選が行われた。
集まった人達の前で説明する。
「みんな。今まで扱った物質にも言える事ではあるが、この技術で生み出される物質は環境に与える影響がとても大きくなる」
真剣な顔で聞いてくれるみんな。
「大気に与える影響も大きく、合成で作り出す物質は自然に還りずらい」
大気の影響は俺が無くしちゃったけど…
「水質を簡単に汚染させてしまうし、プラスチックなどはそのままの形で長く残ってしまうだろう。だからその扱いには十分に注意して欲しい」
頷くみんな。
「1番初めにみんなに伝えた事を覚えてくれているだろうか?全ての素材に対する感謝を決して忘れぬように。と」
深く頷くみんな。
「それは今ある環境に対しても同じだ。その在りように負担をかけないようにするにはどうしたら良いか?そう良く考えてこの技術を扱って欲しい」
みんな真剣で良い顔だ。
「驕ることなく‼技術を過信することなく‼この星の全てを慈しみながら発展させていく事がみんなには出来ると信じてこの技術を伝える‼」
上がる歓声。
そうしてみんなを施設へと連れて行き、1つ1つ丁寧に運用方法を説明した。
さて、俺は内燃機関に取り掛かろう。
設計図を広げながら部品を構築して行く。
寸法誤差を確認しながら1つ1つ丁寧に部品を作っては組み上げる。
単気筒エンジン。
V型2気筒エンジン。
4ストロークエンジン。
V型6気筒エンジン。
V型8気筒エンジン。
直噴エンジン。
さらにバルブの数に変化も付けてそれが出力に貢献する構造までも資料にまとめながら作って行く。
燃料も軽油とガソリンに対応させてそれぞれを設計して図面を残す。
さらにボディの重量、車軸、スプリング、ギア比から圧縮率、出力特性までを考え、燃焼室の容積から排気量を決定する。
出力の伝達機構は精密に組み上げて仕上げる。
そうして完成させた、基本モデルとしての移動用5人乗りの4WD。
大型バス。
燃料輸送のタンクローリー。
ダンプカー。
大きな荷室のトラック。
トラックやタンクローリーはジョイント式で牽引物を変えることも可能だ。
基本の燃料は軽油。
ガソリンより出力が稼げるのでディーゼルが向いているだろう。
まだ、整地路だけを走る訳じゃないだろうしな。
トルクがある方が良いだろう。
俺がいた地球ではコストの関係で排出ガスの考慮は後回しになっていたが、ここではコストを惜しみなく設計してクリーンディーゼル化を実現させてある。
ただ、ガソリンにも保存の問題があるので乗用の4WD車はガソリン仕様もたくさん作る。
こちらも省燃費化として、以前の地球では開発段階であった燃焼機構に予備圧縮のディーゼルの長所を取り入れたHCCIエンジンに仕立てて完成させている。
ガソリンエンジンの予備圧縮の実用に向けた問題点として圧縮率を高めた混合気だとノッキングが生じる。というものがあったが点火プラグを他極化して魔金属化したイリジウムで解決する事が出来ている。
大気の問題は解決させてあるが、それに甘んじる事無く技術を用いる思考が大切だ。
惜しむらくは各部を制御する電子回路をまだ開発していないので、キャブレターで吸気コントロールをする所かな。
エアコン等も付けられないがそこは魔法で解決出来る。
4WDはディーゼル500台。ガソリン1,000台。
大型バスは100台。
トラック、ローリーの牽引車は300台。
荷室とタンクも200台ずつ。
オイルメンテナンスやブレーキパッドの交換。
メンテナンス方法も事細かにまとめる。
構成素材は全て魔力飽和で組んである。
タイヤも魔ゴム製なので普通に走って穴が空くことは無いだろう。
摩耗率の見極めは溝で行うようにしてあるが、構成素材に摩擦力を均等に与えているので数十万キロはゆうに走れると思う。
オイルやブレーキパッドも普通の車を基準にすれば遥かに耐久性がある。
魔金属の構成で精密に組み上げた部品は摩耗耐性も高い。
オイルにも魔力が含まれているので凄まじい潤滑性能を有している。
エンジン毎に10万キロ分のテストを行ったが、肉眼で変色や劣化は一切見られなかった。
自分達で新たな車両を開発するまでは十分運用して行けるだろう。
仕上げに整備マニュアルと部品の設計図をまとめて完成。
そして、街道の横、線路とも並行した反対側に片側3車線の道路を物理、魔力に対する防壁で囲いながら敷設して行く…
…
……
………む、無心だ‼無心になるんだ‼
あ、道路はソフィーに近いところまで敷かないと駄目か…
無心。
森の道には認識阻害も付与して。と。
森の終点地点には道路に隣接させてスレイプニル牧場も認識阻害で囲って用意した。
ふぅー…完成。
2週間はかかっただろうか?
感無量だ。
これで流通はさらに充実したものになるだろう…
…
……
………高速鉄道か…
ぐぬぬ。
やってやろうじゃないか!
折れそうな心を奮い立たせて牧場を囲むように線路を敷き始める。
今度ここに帰ってくれば終わる。
…帰ってくれば終わる。
……帰ってくれば終わる。
そう自分に言い聞かせながら10日後…
お、終わった。
本当に感無量だ。
あとは設計してある列車を作れば流通網は十分だろう。
問題はどちらにするか…
ディーゼルか電気か。
…利便性なら電車か。
目を背けて考えないようにしていたが、高速鉄道としての利便性を考慮したら実は選択の余地は無い。
ということで架線を…
…
……
………
うん。少し休んでからにしようかな。
無理は良くない。
気分転換に先に列車を作ることにしよう。
これは戦略的撤退である。
決して現実逃避ではないのである。
あ、車のモデルをいろいろ作るのも良いよね。
スポーツカーとか。
トラックもコンテナタイプとかいろいろあるとこの先、海上輸送との連携とか良さそうだよね。
作りたての道を快調に飛ばしてドライブしながらそんなことを考える。
これも大切なテストである。
気分転換にちょうど良いなー。
とかは少ししか考えていないのである。
読んでいただきありがとうございます。
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