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うつ病患者の再生物語  作者: はなかみ
ミーミル
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石油の街

初めて投稿しています。

更新頑張ります。拙い部分も目に付くと思いますが、気長に見守って頂けると喜びます。


おっと大切なことを忘れていた…


水の確保である。


化学工場に必要になることを考えて海水を10本の大型パイプラインで引いて塩湖を作った。


この給水も魔力動力だが、技術が進歩すればポンプ動力を作り出すだろう。


さらに遠くの大河から水を引き、浄水場も建設しておいた。


さて、あとは作業員の住む環境と火力発電所から各街への送電システムだな。


大型の発電施設が出来たので列車は電車にしようかな。


うーん…


ディーゼル列車もロマンが…


うーん…


まぁ良い。


とりあえず、自動車を作る方が先だな。


さて、街のレイアウト。


石油プラントの最悪の事故を想定すると2km離すのが妥当。


平原と海の街からだと150kmくらい均等に離れる形になる。


これで良いかな。


プラントを背に、各街に扇形に広げて作ろう。


人口規模は30万人を想定。


プラントから街を突っ切る形の大通りを敷いて街道と線路に接続。


さらに街を起点に各街の中心に向かって大通りを敷設。


街中はソフィーをモデルに半円周に沿って道を作り、さらに交差する道で区画割。


井戸、住居、店舗、公衆浴場、酒場等を作って電気と水道、排水設備を整える。


水道の取水先は各プラントの地盤や配置に影響しないように浄水場と同じ、遠くの大河から引いている。


電気は火力発電所の起動待ちだな。


あとは送電システム。


これも大型の送電ケーブルを大通りに沿わせて地下に埋設しておいた。


良し。


あとは資料にまとめよう。


〖ずいぶんと大掛かりなもんを作ったもんだな〗

〖そうじゃの〗〖そうねぇ〗〖そうよね〗〖ですね〗


久しぶりの大精霊大集合である。


「ああ。俺のいた世界を参考に発展の方向性を示しておきたくてね」


〖そうなのか〗


「いずれ自然とこの形に行き着くとは思うんだけど、この技術で生み出される物質は扱いを間違えると環境を破壊してしまいかねないんだ」


〖…なるほどな。俺たちのためか…〗


「出来れば上手く共存してもらいたいからさ、危険性と…どうしたら上手く発展していけるのかの指標を示しておきたいんだよ」


〖…やっぱり、体の限界でいなくなっちまうつもりなのか…〗


「ああ。人として生きて死ぬさ」


〖〖〖ルーク…〗〗〗


「まだまだ時間はあるさ。そうだろ?」


〖でもよ…〗

〖何でよ‼ルークはいつまでだって生きていけるじゃない‼なんで…〗


〖みんな。ルーク様の思いを尊重するんだ〗


〖イフリート‼あなた‼〗


〖俺たちの勝手で思いを乱してはならない。俺たちはもう十分満たしてもらっているじゃないか…〗


〖おめえも辛いのに良く言うぜ…たくよ〗


辛い様子は隠せもしないが、納得はしてくれるようだ。


「ありがとう。残った時間を楽しいものにしよう。な?」


〖分かったよ〗〖分かったわ〗〖しょうがないわね〗〖ほっほっほ〗〖ルーク様…ありがとうございます…〗


そうしてミーミルに帰る。


みんなに配る資料をまとめながら再び考える。


残った時間か…


やっぱり寂しい気持ちが強いけど、みんなの背骨になるだけの事は伝えられているだろう。


その骨格になる考え方も血肉になる知識と技術も。


あとはみんながそれぞれそれを元に進んでくれれば良い。


「そうだよね?レイナ…」


窓越しに見上げた空にはあの微笑みが浮かんでいる気がした。


さて、資料も完成だ。


その時が来るまでは湿っぽくなってもしょうがない。


俺だけで作った施設なのでみんなには伝わらないが…お祝いといこう。


「ヘスティ。今日の夜はパーティーにしよう」


〖……ルーク。〗


「そうか繋がってるんだもんな」


そう言って頭にそっと手を添える。


「楽しい思い出を増やしたいからさ」


〖…うん。〗


良し。今日は鍋パーティーだ。


夜は涼しいくらいの今に丁度良いだろう。


お酒も制限なく好みの物を出そう。


早速準備に取りかかる。


昆布とかつお節と天日塩、ゆずの香りを効かせて寄せ鍋。


チゲ鍋は海の幸と森の恵で2種類。


しゃぶしゃぶとすき焼きは天寿を全うした魔牛に感謝を込めて丁寧に仕立てる。


もつ鍋も魔牛に感謝。丁寧に下処理をしてから醤油と味噌で美味しく仕立てる。


豚骨スープをベースに味噌と塩で仕立てる。具はつみれと豚肉野菜は彩りと食感で多彩に。


この豚の素材も各街で丁寧に飼育されたものだ。


昆布出汁に豆乳を注いであっさりしつつもコク深い仕立て。豆腐を主役に豚肉ときのこと野菜で彩りを添える。


魔鶏もいつか伝えてくれたあの想いを大切に。出汁の骨から身まで余すこと無く俺の好きなみぞれ仕立ての水炊きにした。


みんなそれぞれの鍋を笑顔で囲いながら酒との相性について楽しそうに語り合っている。


ああ。この光景だな…


俺が大切にしたいものは。


俺がいなくなってもこんな光景がいつまでも続いてくれれば良いな…


そんな事を思っていると、俺の足にトールがしがみついていた。


何も話さなくても伝わってしまうものだな…


何も言って来ないのはトールなりの優しさだ。


慈しむようにトールの頭を撫でながら楽しい夜はふけていった。

読んでいただきありがとうございます。

評価を頂けるとモチベーションが上がるのでよろしくお願いします。

また、誤字報告、感想、ご意見は必ず目を通して返信して行きますので気が向いたらご指摘・ご意見をお寄せくださいm(_ _)m

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