幕間●結末を知る者の過去と未来(4)
長編です。
(マークは長編の印です。)
こちらはもしもの世界です。
実際の団体及び存在とは関係ありません。
諸事情により連続幕間になっております。
詳細は後書きにて書いております。
謎展開多数有り。
途中から何書いているか分からなくなってます。
視点???です。
…………
……
…
「あ"〜……。
マジで終わらない……。
届いた書類は減らないし、姐さんの書類も読まないとだし。」
司書はずっと愚痴をこぼしながら書類を片付けている。
接続が切れてから数時間後であるからか、よろしいとグルルの姿は見えない。
すると、黒い空間から、ダークブラウンのハーフサイドテールと反対側には角、斜めのぱっつん前髪が印象的な子が入ってきた。
「あ、久しぶり。
よ……よろしいは居ないよね?」
入ってきた子は周囲を警戒しながらそう尋ねた。
「久しぶりだね、キシエ。
姐さんなら少し前に帰ったわよ。」
司書は入ってきた子、キシエにそう伝えると彼女は「よかった。」と安堵した。
「また姐さんに何かしたの?」
「いや、普通に遭遇したら殴られるから。
謝罪したくても話聞いてくれないし、無理っぽいのが余計心にくる。」
「……頑張れ。」
キシエの背中をなでながら司書はそう言った。
……殴られることってなんなんだろう。
△▲
キシエが少し落ち着いた頃、本題に入る様だ。
「後輩にお恥ずかしい所を見せてしまった……。」
「何時も事でしょ。」
冷静にツッコミを入れる司書。
「それで本題だけど、おばけとグルルの定期検診をしに来の。」
「もうそんな季節なのね。
でも、今日は検診はできないわよ。」
と言い、書類に目を当てた。
「流石に多すぎない?」
「仕事は好きだけど、この量は辛い。
辞めれるなら辞めたい。」
「でた社蓄思想モード。
休みなさいよ、貴方は睡眠を取らなくて良い身体でも休憩は必須よ。」
「数時間前に休憩取ったもん。
……それより、キシエは社畜の意味知っているの?」
「……うろ覚えだけど?」
そう言い返したキシエに「意味知ってから言ってよ。」と呆れていた。
……あながち間違いではないと思うが。
そんな他愛のない会話をしながら「あ、これ例の書類ね。」とキシエが紙を数枚分を渡した。
「お疲れ様。
仕事終わって早速だけど、お願いね。」
と、先程受け取った数枚の紙とは別の紙を何枚か渡した。
「いや、誰かさんのおかげで仕事は終わってないが?
貴方1人の我儘は聞くけど、流石にグルルの検診はするけど。」
「嗚呼……。
グルルだけならなぁ……。」
と少し考えた後、司書はグルルを呼んだ。
グルルが来たのを確認すると、本棚にしまっている本を1冊取り出した。
隠し部屋があり、2人はその部屋に入って行った。
▲△
2人が部屋に入室してから1時間も経ってないうちに部屋から出てきた。
「お疲れ様、グルル。
あとキシエ。」
「私はついでかよ。」
「グルル。」
キシエは溜め息を吐きながら「はい、これ結果。」と紙を渡した。
「前よりも状況が悪化しているから、しばらくはグルルに配慮してよね。
もしかしたら大暴走を起こすかも。」
「大暴走か……。
グルルは厄介なタイプだからね。」
大暴走、また新たな単語だ。
しかも厄介という事は危険なんだなとわかる。
因みに、厄介と言われた当の本人は2人の会話に「?」という状態であった。
▲△
3人が軽いお茶会をしていると例の黒い空間からまた人が現れた。
大量の紙で姿は見えないが、足音的に2人いる。
「おばけも、しばらくは仕事するのをやめるべきだ。」
と、少し苦しそうにいった。
「魔女協会のトップらも来たし……。」
司書が呆れながら呟いた。
「魔女協会ではなく"ソティリア・ティス・プシュケー"だ。」
「どっちでも良くない?
てか、そんな事言うなら書類持って来ないでくれよ。
マイ。」
「これでも渡された量に比べると少ないがな。」
紙を置いた2人のうちの1人、先程名前を訂正した、ボルドー色で一つ結びにした髪にサイバー系に類似した(あくまで似ているだけの)服を着たクールな……、マイと呼ばれた子はそう言い返した。
「拠点にある全ての書類を含めても此処にある量には叶いませんが。
マイ様はそれも考慮して持って来ました。」
もう1人のライトグレーにセミロングのメイド服を着た上品なマイの部下は付け加える様に言った。
「それで、本日は"あのコ"は居ますか?」
マイの部下がそう発言した瞬間、部屋の空気が凍った様な雰囲気になった。
「人形なら不在だよ。
てか、暫くは会えないと思いなよ。」
「"あのコ"は仕事なのね……。」
「何時も道理、此処に来る1番の理由がこんなので良いのやら。」
「別に我々、ソティリア・ティス・プシュケーの活動に支障が出なければ問題はない。
それに、ケイはあの人形が絡まなけれなマシな性格だからな。」
"あのコ"と人形が同一人物であり、何やらマイの部下ことケイと何かしらの関係があるらしい。
「嫌、それに巻き込まれるコッチの身になれ。
勝手に三角関係にされるんだよ。」
「……ドンマイ。」
「……ワタシモシラネ。」
「グルル。」
「おいこら、逃げるな。」
……どうやら司書も巻き込まれて、疲弊する程面倒らしい。
現に、他の者達が逃げようとしてしているレベルだ。
てか、上司のマイは逃げるな。
「あ、そういえば此処に来る途中で獄街堂で甘味を買ったぞ。
仕事の合間にでも食べておけ。」
「グルルルル。」
「流石は魔女様だ……(笑)。
用があったついでにお土産を買っただけでしょ。」
「まあな。」
「……え、獄街堂で人気の饅頭とタルトじゃん!
食べたいと思っていたの、ありがとう。」
獄街堂、名前的に地獄が関係していそうだ。
それよりも饅頭が人気なのはわかるが、タルトも人気なのかがわからない。
和と洋と系統が違うだけでなく、名前の雰囲気からして和系か中華系だと思う。
だからこそ、人形な理由がわからない。
キシエも同じことを思ったのか、「相変わらず、街の雰囲気に合わない物が人気なのね。」と苦笑いしながら呟いた。
「そりゃ、そうよ。
だってあそこは地獄の入り口に繋がる門が前にある街なのだからね。
色々な死者が集うから住民や観光客の口にあう物が沢山あるのよ。」
「つまり、その結果街に合わない物が人気になるのですね。」
と納得したケイ。
「「「いや、なんでお前(貴方)が知らないのだよ?!」」」
グルル以外がツッコミを入れる。
「え、知っていると思っていた。」
「情報通だから理由もわかっていると思っていたのだが。」
「確かに皆様に比べたら全然街とかには行きますが、そこまで情報通ではないですよ。
それよりも何時も思いますが何故、外に出られないおばけの方が詳しいのですか。」
「内緒。」
つまり、よく外出するケイは情報通という共通認識の影響でそう思われていたらしい。
そして司書の方が詳しいことに疑問を抱いていたケイが質問をするが、答えてはくれない。
……全員どういう生活しているんだ。
「……それで、獄街堂に行った理由は?」
「グル、グルル 。」
司書が話を戻して、それにツッコミを入れるグルル。
「嗚呼、前々回に壊滅させた"ネオンプシュケー"の研究者の死者裁判の結果を見に行ったんだ。
どんな様子か確認したくてな。」
マイが嘲笑いながら答えた。
「やっぱり、地獄行きよね。」
「あの組織もよく飽きずに同じ過ちをするのでしょうか。」
"ネオンプシュケー"という組織はかなり大きいらしく、地獄に行った研究者と言うことからかなり危険な研究をしている様だ。
「今回も上手く行った?」
「もちろん。
天魔が用意した情報のおかげで早めに対処できた。
詳しくは今日持って来た書類の中の1枚にまとめているから確認をしてくれ。
だが、やはり救えた同志よりも救えなかった同志の方が多いのがな……。」
「そればかりは仕方のない話だよね。」
「おばけ。」
同志ということは何かしらの関係があったのだろうが、司書らやマイの組織と敵対関係にあるらしい。
司書の発言にキシエが真顔で名前を呼ぶ。
救えなかったのか本当に悔しいのか、司書の発言にイラついているのか、マイは「クソッ!」と呟いている。
「お前は悲しくないのか!」
「マイ様。」
「悲しいよ。
でも、救えなかった生命は世界の狭間にいる。」
「おばけ!」
2人の間で喧嘩が勃発しそうな雰囲気にケイはマイの、キシエは司書の名前を呼ぶが、聞こえていない様だ。
「……本当に無慈悲なヤツだ。」
そう悲しそうに、苦しそうに、悔しそうに呟く。
「そうだね、私の感情はバグっているもの。
それに、同志を救えるのは貴方達魔女協会でしょ。」
「だから、ソティリア・ティス・プシュケーだ。
……まあ、お前の言う通り同志を救えるのは我々だけだ。」
マイの呟きが聞こえたのか、苦笑いしながら言葉を返す。
名前の訂正は入ったが、喧嘩にはならなかった様だ。
「……マイ様、そろそろお戻りになられた方が良いかと。」
「そうだな。
まだ仕事が残っている。」
「あ、私も帰るよ。
ついでに、新しくソティリア・ティス・プシュケーに保護された同志の状態を確認しないとね。」
「医療班の手が回らない状態だからな、助かるぞ。」
皆、帰る様だ。
多分医者かその辺りの役割を担っているキシエはソティリア・ティス・プシュケーに着いていく様だが。
3人が黒い空間の前に近づいた瞬間、司書が「は……?」と掠れた声で呟いた。
それが全員聞こえたのか振り向くと、司書が倒れていた。
グルルは近くに居たから直ぐに駆け寄り、「グルル、グルル(おばけ、おばけ)!」と揺さぶっていた。
少し遅れてキシエが無事か確認しながら、司書を見下ろしている存在を睨んでいた。
その者は、黒いローブのフードで顔は見えない。
マイとケイは第三者から3人の前に出て、マイは手から炎を、ケイは拳銃を持って戦闘態勢にはいる。
マイの目は白から赤に変わり、その目で第三者の事を睨んでいるが、誰か分かったのか「……何故貴方が?!」と叫んだ。
それを聞いたのか、フードを外した瞬間こちらに向かって攻撃をした。
そのまま、視界が暗転した。
△▲
「クソッ……。
何者だ、アイツは。」
そう俺、瀬戸 浩太は呟いた。
行方不明の姉、瀬戸 舞香とその友人、蒼乃 幽を探す為に、上手く異世界図書館に接続して様子を見ていた存在だ。
電源を切られるだけならなんとかなるが、壊されるとなると新たに用意する必要がある。
「……早く向こうに"アレ"を連れて行かないと。」
俺は急いで準備に取り掛かった。
はい、やっと書けました。
あおいおばけです。
普通に本来書く予定だったモノが書ききれないので急遽、幕間になりました。
その為、投稿が遅れました。
いや〜、登場させたい子達が全員出せたので大満足です。
そして本編は第二章に入ります。
何やら因縁を感じる「ネオンプシュケー」や今まで謎だった「魔女協会」こと「ソティリア・ティス・プシュケー」といった組織にマイの知り合いであろう謎の存在。
そして、今まで幕間のメイン視点であった第3視点こと瀬戸浩太君や、行方不明の姉とその友人。
これからどう関係してくるのでしょうか。
この後の展開がどうなることや、楽しみでs(((
因みに、各組織の名前はギリシャ語から引用しています。意味は調べてみてください(他人任せ)。
亀投稿ではありますが、頑張っていきます。
それでは、本日はご来館ありがとうございました。
またのご利用お待ちしております。




