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44 集結

俺達は茅野さん、井口といった新しい仲間を迎え入れ、ショッピングモールへの道を進んでいた。

バスの運転をオッサンにしてもらい、乗っていた車は置いて行く。

ショッピングモールに着くと、入口はゾンビだらけだった。

しかし扉は閉まっているのか、中に入るゾンビはいない。

俺と茅野さんの力でゾンビ共を掃討し、どこか入れる所はないか探す。

すると裏口、従業員通用口だろうか、そこで見覚えのある車を発見した。

俺が最初に運転した車で、今となっては懐かしくもある、アルファードがそこに停まっていたのだ。

運転席にいた杉田が、こちらに気付き手を振ってくる。

後ろに乗っていた悠木も気付き、どこかに無線を飛ばしている。

その横に停まっている、自衛隊の車は何だろう?

高校生ぐらいの男女が乗っているが、杉田と知り合いだと気付いて銃を降ろした。

今時の高校生は過激だなと思ったが、うちにも過激な15歳がいたんだった。

その過激な15歳こと、悠木と杉田が車から降りて来てこちらに向かって来る。

俺もトラクターから降り、久しぶりの再会のため近付くと、悠木から鉄拳が飛んで来た。

え?なんで?戦姫再び?


「バカヤロー、遅えんだよ」

「無事で良かったよ」


悠木なりの歓迎だったのかもしれない。

照れ隠し、かもしれない?

杉田は再会に喜んでくれた。


「久しぶり。元気そうで良かったよ。他の人達は?」

「この中だ。食料の調達に行っている」


沢城さんと大橋と阿澄でか。

沢城さんは大丈夫なのだろうか?


「ちょっと様子見て来るね」

「私も行くわ」


ちょうどバスから降りて来た茅野さんが、着いて来ると言うがご遠慮する。

オッサン、早見さん、内田さん佐倉も降りて来て、悠木や杉田さんとの再会を喜んでいる。


「茅野さんは井口と一緒にここを守ってくれないか?バスの小学生も含めて、非戦闘員が多いから」

「んー。わかったわ。ここは任せて」

「お願いね」


素直に聞いてくれて良かった。

まあいざとなったら杉田もいるし、高校生の銃もあるから大丈夫だろう。


「あーそうそう。杉田、オッサンと一緒にトラックがないか探してくれない?」

「配送業者のゾンビもいるから、どこかにあるかもな。了解、探してみる」

「俺もオーケーだ。トラックがなくて寂しくてな」


二人ともオーケーしてくれた。

オッサンはもう、トラックが恋人みたいなものだしな。

ここを皆に任せて、俺は従業員通用口の扉を開ける。

すると刃物が目の前を通り過ぎる。


「驚キング!」

「アハハッ。ビックリしたかしら?私を待たせた罰よ」


そこには邪悪な笑みを浮かべ、ウインクしている沢城さんが立っていた。

その横には大橋と阿澄がいる。


「オウジサマ!」

「カタナシクン!」

「みんな元気そうで良かったよ」


奥の警備室に高校生がいたが、外にいた高校生の仲間だろう。

俺は今の状況を教えてもらう。

沢城さんの刀とか、刀とか、刀とか。


沢城さんからの事情聴取も終わり、生存者の避難問題を解決させる。


「俺達の乗って来たバスなら10人ぐらいなら乗せられるよ」

「バスなんて手に入れたのね。でもそれならいけるかも」


沢城さんが電話に駆け寄り、どこかに電話を繋ぐ。


「もしもし沢城ですけど」

「なんだ?まだ何かあるのか?」

「私達にはここから脱出する手立てがあるけど、あなた達はどうする?」

「脱出してどこに行くと言うんだ」

「発電所に自衛隊がいるわ。そこまで連れて行く事も可能よ」

「皆と相談させてくれ」

「わかったわ」


それじゃ相談しているうちに食料の確保をしちゃおうか。

俺は大橋と阿澄を連れて食品フロアへと向かう。


「お前ら進化の兆しはないか?」

「モウチョットダトオモウンデスケド」

「タベルゴトニ、チカラガツヨクハナッテイルヨ!」


ここまでで結構食べたと聞いたが、これ以上の進化はないのかもな。

でも待てよ。

若本は黒目だったよな。

あいつもゾンビを食ったということは、まだ進化の余地があるという事か。

ここのゾンビは、二人が食品フロアの外に出してくれたみたいで通路を通りやすい。

バックヤードにあったカゴみたいな台車も通る事ができたので、それに食料を次々積んでいく。

その時、ちょうど無線が飛んで来た。


「トラックゲットだぜ!冷蔵車もあったぞ」


あのオッサンコンビもやるな。

俺も入れてオッサントリオ?

まあそれはいい。

これで心おきなく食料を詰める。

食料を積んだカゴを、一旦警備室の方へ持って行くと、人集りができていた。

どうやら生存者達も避難する事にしたようだ。

高校生とオジサンが抱き合っているが、肉親なのだろうか。

沢城さんに乗車の振り分けを頼み、俺達は再度店内へ。

一階にもフードコートがあるらしいので、そこでも食料を確保する事にしたのだ。

そっちはゾンビが転がったままなので、通路分だけゾンビを排除しながら進み、またカゴで運んだ。

これだけあれば当分は保つだろう。

これで後は、フェリーを手に入れるだけだ。


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