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33 滅殺女王

私は目を覚ましました。

どれぐらい眠っていたのでしょうか?

バスの周りにいたゾンビは既にいなく、校舎の周りに集まっていました。

入口は既に破られたみたいですね。

あの世紀末雑魚が、ゾンビになって一緒にフラついてます。

ふと視線が気になり後ろを振り返ります。

そこには赤い目をし、口元も赤く染めた井口先生が立っていました。

先にゾンビになっていたようです。

自分の周りを良く見ると、10体程の死体が転がっています。

中には私達を騙したリーダーもいました。


「もしかして私を守ってくれた?」


井口先生ゾンビはコクリと頷きました。

あれ?私、声が出てる。

今まで出会ったゾンビの中に、喋るゾンビはいませんでした。

もしかしてゾンビになっていないのかしら?

でもそれだと井口先生が襲って来ない理由がわかりません。

一度死んだ身です。

これは一回外に出てみましょう。

女は度胸です。

そして私がバスの外へ出ると、井口先生も付いて来ました。

ゾンビ達は私を見ると逃げて行きます。

何ですか?これ。

ちょっと寂しいじゃないですか。

ゾンビなのかそうじゃないのかは、ちょっと判断つかないですね。

まあとりあえずゾンビには襲われないという事で。

それから私はゾンビが沢山いた体育館の方に向かって行きます。

やめれば良かったです。

体育館へ行く途中にその遺体はありました。

ゾンビに踏みつけられ、食べられ、僅かに面影が残る、潰れた頭だけになった二人が。

私は思い出してしまいました。

ゾンビへの憎しみを。


「う、うああああああぁぁぁぁぁあああ!」


憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。


ミヤノ君を、タケタツさんを、ギブさんを。

私から奪っていったあいつらが憎い。

私は滅ぼす。

ゾンビを滅ぼす。

この世界を滅ぼす。

全てを滅ぼす。

最後に私を滅ぼす。

こんな世界など無くなってしまえばいい。

そのためなら私は悪魔にだってなってやる。


(チカラガ ホシイデスカ?)


「だ、誰?」


(チカラガ ホシイデスカ?)


「その力は世界を滅ぼせる?」


(カノウデス)


「じゃあ貰うわ」


(ワカリマシタ。デハアナタニ『死者ノ女王』ヲサズケマス。アトモドリハデキマセン。ショウニンシマスカ?イエス/ノー)


「世界を滅ぼせるのなら、私は女王にでも何だってなってやるわ!」


(イエス/ノー)


「イエスよ!」


(ショウニンシマシタ。デハチカラノハツドウニハコノコトバヲオツカイクダサイ。

_____。___、___)


頭の中で言葉と能力がわかった私は、井口先生ゾンビをバスの中に戻します。

巻き添えを食わせないためです。

命の恩人は滅ぼしません。

私は未だ大量のゾンビが蠢く体育館に向かいます。

そして怨みを込めた言葉を紡ぎます。


「死者の女王が命じます。貴方達は、滅しなさい!」


すると体育館にいたゾンビ達が、私の近くからまるでドミノ倒しのように倒れていきます。

そう私はゾンビの魂を滅したのです。


「アハッ。アハッ。アハハハハハハハハッ!何これ、楽しい!ゾクゾクする!何この解放感!イッちゃいそうだわ!私は倒せる!憎い、憎いゾンビを滅ぼせる!世界を滅ぼせる!全てを滅ぼせる!私は自由よ!」


その日、縛られていた鎖から解き放たれ覚醒した、最凶の滅殺女王が誕生した。

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