再会
以前に横隔膜ヘルニアの手術を行ったネコちゃんは、手術後の面会の時、拾ったお姉さんに「きゅうり」と名付けられた。
その後、左後肢の断脚、右後肢大腿部骨折の整復の手術を無事終え、1ヶ月以上に渡る入院生活を過ごし、無事に退院して行ったのだったが...。
ずっと気になってたこと...、やり残したことがあった。
そう、やり残したのはその子のSpay(避妊手術)。
横隔膜ヘルニアの手術の時に一緒にやれると良かったんだけど、そんな余裕はとてもない状況だったので、目の前にある子宮を取り損ねてしまったんだよね...。
長い長い入院が終わって退院の時、こんな体で妊娠させたらかわいそうだから、体力がついたら避妊手術してあげてね...って言ってたんだけど...。
『まさか、妊娠するとは思わなかった...』
お姉さんが言った。
油断した隙に外に出てしまい、すぐに帰ってきたものの、しばらくしてお腹が大きくなってきたのだ。
そんなわけで、慌てて手術の予定を入れた。
手術当日。
久しぶりにやって来たきゅうりちゃんは、すっかり大きくなっていた。
態度が少しよそよそしい。
入院中、舞ちゃんの肩に抱っこされていた記憶はもうないのか?
大人になったってことか...。
麻酔をかけて手術台へ。
後肢が一つないから、固定がちょっと難しい。
Spayだから切開するのは後腹部寄りだけど、ヘルニアの手術の時に大きく開いているので、切るところが一部重なっちゃうな。
さぁ、腹壁を開けて子宮を探す。
やり残した仕事。
そして、再会。
久しぶり...。
目の前の子宮は大きく膨らみ、もう、細く幼かった面影はない。
おかあさんになったんだもんね。
いつの間にか、追い越されちゃったなぁ...。




