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シェパード、その後...

 

 シェパードが亡くなった次の日の夜、迷う気持ちを振り切って、もう一度飼い主さんの家へ足を運んだ。

 着いてみると、おとうさんはその子がずっと過ごしてきた小屋の後片付けをしていた。

 

 お花を渡す。

 おとうさんの顔が大きく歪んだ。

 嗚咽...。

 花を両手で握りしめる。

 何度も、何度も。


 おとうさん、お花ぐちゃぐちゃになっちゃうよ...。

 

 でも、ごめんなさい。

 再び悲しみを引き出してしまったみたい。


 何か言わなきゃって思うけど、こーいう時って上手く言葉が出てこないよね。



 

 帰り道、おとうさんの顔が頭から離れない。

 もしもこれから先、いつ、どんな理由でかは分かんないけど、わたしがこの仕事を辞める時...。 

 こんなにたくさんの子を救ったぞ...って思い出よりも、力及ばず苦しい思いをさせた動物の姿や悲しい思いをさせてしまった飼い主さんの顔が、たくさんたくさん浮かんでくるんだろうなぁ...なんて、ふと思った。


 もしも、突然に蘇るそんな情景に何度もうなされるようになったら、恐いなぁ...。



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