妹(仮)で検索検索ぅ♪③
「うぅ……」
まだ琴羽は恥ずかしがってるみたいだった。
しっかりしてくれよ……。
琴羽は紅茶を手に取りこちらに持ってこようとした。
「きゃっ!」
緊張のせいか、足が絡まり、そして、こけた。こけたら当然、紅茶はこちらに飛んでくるわけで……。もちろん、来ることは分かっていた。だがよけられるとは言ってない。
「熱っ!」
「ご、ごめんなさい!」
アッツアツの紅茶をズボンにかけられた。
「今拭くから……」
「おい……」
ズボンにかけられたわけだから拭くときにはあれに当たってしまう。そんなに触られたらスタンダップしてしまう……。
「これは激しいアプローチですね」
「計算であればすごいが琴羽殿の場合は天然だろう……」
「え、何が?」
「あっ////」
ここでようやく自分のしていることに気づいたのか、すぐに離れた。
「ごめんなさい////」
「いや別に……」
琴羽は顔を真っ赤にして、謝っていた。
危なかった……もう少しでスタンダップするところだった……。でも、結果はこれで決定だな。
「終了!妹頂上決戦!勝ったのは……」
「琴羽」
「琴羽選手の優勝です。琴羽選手には真の妹の称号が与えられます……」
「くっ……」
鈴菜は負けて悔しそうにしていた。
仕方が無い。妹としてはもうちょい抜けてても良かったかもな。その点琴羽は抜けすぎだからな。抜けすぎてて困るが。
「別にいいですよ……勝てないとは思っていましたし……」
「じゃあなんで?」
それだったらする意味はなかった。
「妹のポジションを諦めるためです」
「別に二人でも……」
「キャラかぶりは嫌なんです」
キャラかぶりね……タイプが違うと思うけどな。鈴菜がそれでいいならそれでいい。
「それに、まだ空いてるポジションで一番いいのが残ってますからね」
「どれだ?」
「……内緒です」
鈴菜は可愛らしく笑ってそう言った。今までの笑顔の中で一番いい笑顔だった。
「それに、そのうち分かりますよ」
「それってどいうことだ?」
「それじゃあ、また明日です」
「おい……」
そう言って、帰って行った。
と思ったが戻ってきた。
「……どうした?」
「鞄忘れました……」
「フッ……」
「あっ、笑うなんて酷いです」
「ごめんごめん。ほら、鞄」
「ありがとうございます」
俺は鈴菜に鞄を渡した。
「今度こそ、また明日です」
「ああ、また明日」
次こそ本当に帰って行った。
「今日は面白かったね……」
「楠葉先輩……」
この人はずっと楽しそうに眺めてただけだった。あれ以上悪化さしてもらったら困るが……。
「和人君も大変ね」
「ほんと、騒がしいのばっかりですよ……」
俺は疲れた表情で言うが、楠葉先輩はやっぱりかと言う表情だった。
「ほんと、鈍感系主人公だよね……」
「何でです?……」
そんなシーンがあったか?まあいいけど。
「和人君らしいよね……」
「?」
良く分からないけどまあいつものことだ、気にしない。
「それよりも、早く帰ろうぜ、疲れた」
「待ってよ、お兄ちゃん!」
俺達は家に帰った。
更新ペースは受験が終わるまで一週間に3回か2回になると思います。




