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シスコン兄貴と妹の共同生活  作者: 暁一
四章
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妹(仮)で検索検索ぅ♪①

遂にこの日がやってきた。

恐らくは今日、仕掛けてくるはずだ。昨日はしないと言っていたし、恐らくは今日するだろう。昨日もイライラしていたし、恐らく今日だ。

俺達は今、部室の前にいる。


「……開けるぞ?」

「開けたらいいんじゃないの?」


琴羽は知らないし、普通の反応だ。このあと、起こるであろうことを知らない。何が起こるかは分からない。だが、もしもの場合は妹を守る。

俺は扉へと手をかけた。


「ふふふ、待っていましたよ、琴羽さん」


わざとらしい笑みを浮かべながら鈴菜は言った。


「鈴菜ちゃん……?どうしたの?」

琴羽は何をしているのか分からないと言った様子だった。しかし、鈴菜は止めない。


「先輩の真の妹はどっちか……今こそ決着を付けるときです!!」

「うえええええええええええええええええええっ!?」


凄い驚いていた。逆にこっちがびっくりするわ!

それにしても、鈴菜、凄いこといいやがるな。どんだけ俺の妹になりたいんだよ。どっちも妹じゃあダメなの?二人なら相手できるよ?


「い、妹って……鈴菜ちゃん妹になりたかったの?」

「いいえ、先輩の妹になりたいんです!!」


そんなに俺の妹になりたいなんて、照れちゃうな。冗談はさておき、なんでそんなにこだわるんだ?自分で言うのもなんだけど俺の妹になっても得しないぞ?俺にある程度言う事聞いてもらえるだけで。まさか!俺に何かさせようと言うのか!琴羽には勝ってもらわないと。


「言う事なんて聞かないからな!」

「ん?何を言ってるんですか?先輩?」

「とぼけても無駄だ、全部分かってる」

「?まあ、いいです」

「それより、妹決定戦を始めましょう」

「や、やるの……?」


琴羽は乗り気じゃないみたいだが、頑張れ!俺の危機なんだ。勝ったら言う事聞いちゃうぞ?あ、しまった!どのみち言う事を聞かないといけない。


「さあ、それでは始まりました。妹頂上決戦!勝つのは新橋琴羽か!それとも、二宮鈴菜か!」

「なんで、そんなにノリノリなんだ?」


真は珍しく張り切っていた。面白そうなこと好きだからな。上谷もノリノリみたいだった。


「琴羽殿は今は新橋の妹としての仮初の器にいるが、鈴菜殿も妹としては充分。どちらかが真の妹になるか……」

「お前もノリノリだな……」


先輩は観客として、遠くで椅子に座って見ていた。先輩は見て楽しむ派だからな……。まあ、いいけど。今日も友香里は助っ人か大変だな。俺も超大変。


「それでは競技を発表したいと思います」

事前に準備していたのか、道具や説明などはあらかた済ましているみたいだ。


「最初はお兄ちゃんクイズ!」

「「何それ!?」」


俺と琴羽は二人して驚いていた。

何だよ、お兄ちゃんクイズって……。


「それではルールの方を説明したいと思います」


ルールか……クイズだし、人体には影響なさそうだな……。


「ルールは簡単。二人でお兄ちゃん、つまりは和人に関する問題を5問出します。正解数がポイントになります。最終的にポイントが多い方が勝ちます」


「お兄ちゃんの問題……?」

「そう!どれだけ先輩のことを知っているかで勝敗が決まる」


俺に関する問題って……。そんな問題になるようなことあるか……?ないと思うんだが。


「それでは解説の上谷さん、どう思われますか?」

「そうだな……琴羽殿は一緒に暮らしてるとはいえ、日が浅い。対して、鈴菜殿は何ヶ月かは経っている。琴羽殿が勝てるとすれば、家でのことでだな」

「なる程……そうかもしれませんね。できるだけポイントを稼いで後半へ繋げないところ……二人とも頑張って下さい」

「二人ともマジに実況しすぎだろ……」


しかも、後半って……これ一つで終わりじゃあないんだな……。先輩もすごく楽しそうだ。場に馴染めてないのは俺と琴羽だけだな。


「先攻は琴羽さんに譲りますよ」

「え、問題って言っても……」


悩んでいるみたいだな……。どちらかというと鈴菜の方が有利な気がする。琴羽は勝てるとすれば、上谷の言う通り、家でのことだけだな。


「えっと、じゃあ、お兄ちゃんの誕生日は?」


簡単過ぎだろ!まあ、でも、まだ最初だから大丈夫だ。


「9月5日」

「おっと、答えの方は?」


真が視線を送ってくる。


「え、俺が言うのか?」


こくりと真が頷く。


「……正解だ」

「これは正解できて当たり前ですよ、妹として」

「初めの問題、難なくクリア。鈴菜選手はどんな問題を出すのでしょうか」


いきなり、難しいのは止めてやれよ……。もう、琴羽が勝てる気がしない。


「最初は簡単なのにしますよ」


とりあえずは安心だな。本当に簡単ならだけど……。


「先輩の身長は?」

「これは誕生日と同じぐらいのサービス問題だ!琴羽選手、答えられるか」


確かに簡単な問題だ……。だが琴羽は俺の身長を知らない……。


「え、180cmぐらい……?」

「正解は!」

「……178cm」

「これは痛い。サービス問題を外してしまった、でも、まだ挽回のチャンスはあります。琴羽選手はどんな問題を出すか」

「どうですか、やっぱり、私の方が妹に相応しいんです」


妹ならお兄ちゃんのことを知っていて当たり前。実にその通りだ。妹力なら鈴菜が上かも知れない……。琴羽には厳しいか……。


「うぅ……」


琴羽も少し悔しいみたいだ。妹の意地を見せてやれ!


「お兄ちゃんの昨日のパンツの色は!」

「おっと、これは攻めましたね。どう思われますか?解説の上谷さん」

「うむ、一緒に暮らしているというのをうまく使っているな。さすがにこれは答えられないのではないだろうか」


確かにな、昨日は体育もなかったし、着替えを覗いたりもできない。できるとすれば家で見るか、脱がすかトイレぐらいの物だろう。でも、鈴菜はニヤリと笑みを浮かべていた。まさか、答えられるというのか……。


「赤」

「……正解だ」


なん…だと…!?どうして分かるんだ……。一体、何をした……。


「答えた!!見事正解です。しかし、どうやって知ったのでしょうか……」

「昨日、先輩のズボンのチャックが空いていたんです」

「いや、言えよ!!」


チャックなんて全然気にしてなかったぞ。って言うか言ってくれよ。恥ずかしいじゃあないか。


「真の妹は運さえも味方につけるのか!!」

「当然です」


ふんと、誇らしげに小さな胸を張っている。運さえも味方につけるか……琴羽はどうすればいいんだ?琴羽だけが知っているようなこと……。


「なんとしても、一点はとります……」

「琴羽……」


琴羽にもチャンスはある。例えこれがダメだったとしても次がある。次の為にも一点はとっておきたい。琴羽は何か考えているのか……。

鈴菜は勝ち誇った顔をしていた。

今日は入試の結果発表なので結果しだいで更新ペースが決まります

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