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シスコン兄貴と妹の共同生活  作者: 暁一
三章
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10/16

フラグ?フラグなのか?③

「まだかな……」

一時間は経ったがまだ先輩は来ていない。鈴菜と琴羽はキャッキャウフフしてるし、上谷は設定作り、真は爆睡中……。

いつもならこいうときは先輩と喋るか、鈴菜と喋るかしているが今日は何もしていない。仕方無い、上谷の設定でも見てやるか……。

「上谷、どうだ?」

「お、新橋か、いくつかの設定などは思いついたな」

「ほう……」

それでは拝見さしていただくとしようか。

「えっと、なになに……主人公が吸血鬼でしかも、真祖……武器が稲妻カラドボルグ……自身の記憶を失う代わりに強大な技を放てる。無限インフィニティ斬撃……」

なんだ、これ……なんか聞いたことあるようなやつばっかりだぞ。本人が満足してるならいいが……。

「どうであった?」

うわ、やだよ、これ……。超目キラキラしてるよ……。パクリ多過ぎとか言ったら落ち込むだろうな……。ここはさり気なく。

「もっと、斬新な設定を使ってもいいんじゃあないか?」

よし、言った。これで、少しは修正するだろう。こいつはそいう奴だからな。

「そうであったか……じゃあ他には……」

上谷はぶつぶつ言いながら自分の世界に入ったみたいだ。まあ、頑張れ。書籍化したら買うよ。文章力はあるし、いけるさ。

そんなことより、先輩まだかな……。

と思っていたその時、

「みんなー、会議終わったよー」

「「お疲れでーす」」

俺と鈴菜だけが挨拶をした。真は寝てるし、上谷は趣味に没頭中。先輩は敬えよな。特に楠葉くずは先輩は!

「あれー、君見ない顔だね、名前は?」

琴羽が目でどうすればいいのと合図を送ってきた。すかさず俺は自己紹介と合図を送る。よし、察してくれたようだ。

「えっと、二年の新橋琴羽と言います、今日は見学に来ました」

「君って、最近噂の和人君の妹さん?」

「は、はい」

「あと、私は葉月はづき楠葉くずはです、よろしくね」

「はい……」

やっぱり、知っていたか……。まあ、仕方が無いことだ。どうせ、言うつもりだったし。

「和人君、やっと、妹ができたんだね」

「はい、もう、毎日がハッピーですよ」

「あはは、和人らしいね」

優しく先輩は微笑み返してくれる。先輩は俺の心のオアシスだ。

「それにしても、琴羽ちゃん、和人君に何かされてない?」

「大丈夫です」

琴羽もこのやりとりにはなれたのか普通に答えれていた。

「楠葉先輩まで俺を疑うなんて……」

「冗談だよ」

オアシスは失われてしまったのかと焦ったぞ。そいう冗談はやめて欲しい。

「和人君は信用してるからね」

「楠葉先輩……」

感動のあまり、涙が出そうだ。楠葉先輩がそこまで思っててくれたなんて……涙が……。

「それに、和人君は手を出す勇気もないもんね」

「先輩だしね……」

「酷い!?」

涙は引っ込んじゃった。みんな、酷いよね。俺は絶滅危惧種だから労わってほしい。

「あ、予算会議の方はどうだったんですか?」

「……」

楠葉先輩は滝のように汗をかいていた。これは、もしや……。

「まさか、先輩……またですか?」

「大丈夫だよ、みんなで協力すれば!」

「そいう問題じゃないです!!」

「葉月先輩……」

「ごめんなさい……」

最近、予算会議の度に予算を減らされている。部員がそこまで多くないのに部費が多いとかで。これではまともに本を買ったりできやしない。楠葉先輩はこいうのに向いてないらしくて反抗できずに終わっている。このまま下がり続けたら、文化祭とかもきついな。その前になんとかしないと。

さすがの騒がしさに気づいたのか上谷が聞いてきた。

「どうしたのだ?」

「予算がまた減ってな……」

「何!?ラノベの新刊が買えないではないか!!」

「いや、自分で買えよ」

一応小説だから問題はないがこいつが買うとバトル物ばかりになってしまうからな。ラブコメはたまにしか買わない。まあ、妹物が多い俺が言えた義理じゃあないが……。

琴羽が服を引っ張ってきた。

「ねぇねぇ、お兄ちゃん、話についていけない……」

「部員じゃあないし、仕方無い」

俺達には見慣れた光景なんだけどな……。

俺達が喋っていると、イライラした鈴菜が言ってきた。

「先輩!妹とイチャイチャしないで下さい」

「別にイチャイチャなんか……」

ただ、普通に喋ったりしているだけだと思うけどな……。

「いいえ!イチャイチャしているようにしか見えません!」

「普通に喋ってるだけなんだけど……」

「私のポジションなのにぃ!!」

自分のポジションが奪われたのが気に食わないだけのようだ。プライドみたいなのがあるのかな?でも、まずいな、琴羽も困惑している。とりあえずは仲良くして欲しかったんだが……無理そうだ。

「お兄ちゃん、どうなってるの?」

「さあ?」

「ぐぬぬぬぬぬぬ」

あー、もう、めんどくさいや。やばいことにならなければ別にいいや。

「なんか、楽しそう……」

「楽しまないでくださいよ……」

先輩は楽しんでいるみたいだが俺はちっとも、楽しくない。上谷はこれを見て何か思いついたのか何か書いていた。こいうときはラブコメ系の時だな。ラブコメの方がこいつのは面白い。あとで、読ましてもらおう。

「お兄ちゃん、自体を把握できません」

言い方までおかしくなってる……。

「頭で考えるな、感じろ」

こいうときは頭で考えれば考えるほどアホらしくなってくる。これが一番だ。

「イチャイチャするなあああああああああああああああああ!」

あー、今日の鈴菜はテンション高いなー……。

それにしても、

「zzzzzzz …」

いつまで寝てるんだよ……。

真よ、静かに眠れ。

こんにちは、暁一です。

やっと、先輩出ました。頼りなさそうな先輩ですが、きっといざって時には……。

あと、すっかり友香里の存在を忘れていました。後付けで申し訳ありませんが、友香里は部活の助っ人に行っています。ちなみにバスケ部です。

あと、感想やブックマーク、評価、レビュー、お気に入りユーザー登録、Twitterフォローなど宜しくお願いします。

@furan0225

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