表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地方公務員の課長補佐だったんですが、異世界とやらでも公務員です。  作者: もりお


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/9

え?俺もしかしてヤバイ?

「魔力が…ない?」


え、魔力なし?まあ、そりゃ俺は地球の一般人ですし…


「【流れ人】でも魔力は少しは、持っているはずなんだ…それが0はおかしい!!」


「え?もしかして俺ヤバい?」


「ヤバいなんてものではない!!君が生きているのが不思議なくらいだ!!だれか!!誰かいるか!?魔法課長を呼んでくれ!!」


「すぐ呼んできます!」


町長室に一番近い課だから、総務課だろうな…なんて考えていると、いかにも魔女の装いで、妙齢の女性が、若い職員に連れられてやってきた。



「お待たせしたよ、町長。私を呼び出すってことは、例の【流れ人】だね?そんなに魔力量がすごかったのかい?」


「ああ、シャシャール、忙しいところすまない。いや、まあいろんな意味では凄かったんだよ。」


「ん?」


「彼は魔力量が0なんだ」


「0かい、そうかい、0かい…0!?あんた、どうやって生きているんだい!?」


「キシャール、それは私がもうやった。」


「んんん…と、とにかくこの者は魔力が無い。生まれたばかりの赤ん坊ですらあるのにだ。つまりこれは…細かくはわからんが、【流れ人】の特性というとこだろう。」


「まあ、僕は魔力とは無縁のところから来たので…あ、でもタイラさんとは同郷かもだし…?」


「タイラ…タイラ様のことか!?」


「タイラ様か…まあ英雄様はそう扱われるよね。たぶんシャシャール課長の思ってるタイラ様ですよ。」


「それは誠か!!同郷というのは!!」


「え、はい。多分ですけど。」


「ならばおぬしにも英雄の才が…でも魔力は0…うーぬ、わからん。」


「シャシャール、とりあえずは他の能力をチェックしよう。もしかしたら、その部分で英雄の才能があるのかもしれない。」


「そうじゃな、そうしよう。」


「では、場所を移して次は身体能力検査だ!」


町長に連れられて、着いた先は、


「体育館?」


「タイイクカン、というのが何かは分からんが、ここは訓練場!町民にも解放されていて、ここで皆体を動かし、汗を流しているぞ!」


なるほど。町民にも解放されている体育施設か。スポーツ振興もなかなかよくされているようだ。


「とりあえず、身体能力検査だが…走ることから始めようと思う。訓練場の端から端まで走ってもらい、速さのランク分けをしてくれる魔法がある。それをつかって、ルイ君のスピードを測る、というわけだ。」


「はあ…」


「とりあえず、走ってくれたまえ!!」


と言われた通りに走ってみたものの、俺の足の速さは地球にいたころのままで、特別速いわけでもなく、むしろこっちの世界では遅い方だった。

力の強さも同じように測ったが、全然。鍛えていたわけでもない俺は、本当にただの弱い人間だった。


「薄々気がついていたけど、こうして現実を突きつけられると落ち込むな…」


「ううむ、ルイ君、だが、この世界には産業革命など、知力で英雄になった者もおるのだ!最後は知力を測ろうではないか!!」


「そ、そうですね…」


ファント町長の優しさに涙が出そうだったが、俺は最後の希望を託し、知力検査に臨んだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ