第32話 解き放たれし黄昏の魔法使い
いよいよアリスの復活の時です。
そのために天音が頑張ります。
「あの人が、アリスティーナさん……」
眠っているとサラマンダーが言っていたが、まさかこんな巨大なクリスタルの中にいるとは思いもよらなかった。
「このクリスタルは五十年前の大戦で敵に受けた強力過ぎる呪いを癒すためのものだ。そして、このクリスタルを破壊する為には蓮宮当主だけが使える霊煌壱式の破魔しか方法はない」
「……気になっていたが、どうして破魔でしか破壊出来ないんだ?」
いくら破魔があらゆる力を破壊する力があるとはいえ、他にも方法は幾らでもあると思うが……。
するとサラマンダーは少し言いにくそうな表情を浮かべて口を開いた。
「このクリスタル……魔法石は蓮宮初代当主の蓮姫の血が使われているのだ」
「蓮姫様の血!?それはどういう事だ!?」
サラマンダーの口から語られた真実に俺だけでなく璃音兄ちゃんや花音姉ちゃんも目を鋭くして睨みつけた。
それはそうだ、俺たちのご先祖様である蓮姫様の体の一部を使っているのなら話の内容によっては許せないことだ。
「そう睨むな……知っていると思うが蓮姫は破魔の力を生み出した。破魔の力は霊力を元に特に人に仇をなす魔の力を破壊する事ができる。それは蓮姫の体に流れていた血も同じ力を宿していた。アリスティーナは蓮姫が生前の頃に血を貰い受け、大切に保存をしていた」
霊操術は霊力を使うことで操ることができるが、まさか蓮姫様の血にも破魔の力が宿っていたとは思いもよらなかった。
「異世界大戦でアリスティーナと共に戦った蓮宮十一代目当主、蓮宮織音は破魔でアリスティーナの呪いを破壊しようとしたが、強力過ぎる呪いを破壊する事は出来なかった」
「曾祖母ちゃんの破魔で破壊出来なかった!?」
十一代目の曾祖母ちゃんの破魔で破壊出来ないほどの呪い……それほどまでに強い呪いだったのか!?
「アリスティーナと織音は苦肉の策として、蓮姫の血を使った破魔の魔法石を作り出し、その中にアリスティーナを封印して少しずつ呪いを破壊させながら眠りにつかせたのだ」
「破魔の魔法石……」
サラマンダーの説明でようやく幾つもののの謎がようやく解けた気がする。
それにしても蓮姫様の血が入った破魔の魔法石か……通りで嫌な感じはしない、どこか懐かしい感じがすると思った。
「そして、この破魔の魔法石を破壊出来るのは蓮宮当主のみ。蓮宮十三代目当主、蓮宮天音!今こそ……アリスを目覚めさしてくれ!!!」
サラマンダーは今まで俺たちに見せた事ない懇願した様子で俺に頼み込んでいた。
誰から見ても分かるが、どうやら心底アリスティーナさんの事を大切に想っているみたいだな。
「この魔法石を破壊する事は曾祖母ちゃんの願いでもあるんだよな……よーし、師匠の代わりに破壊してやるよ!!!」
今は亡き曾祖母ちゃんと師匠の為にも気合いを入れて蓮煌を構える。
「サラマンダー、みんな、下がってて!」
破魔の力に巻き込まれないようにみんなを下がらせて霊煌紋を輝かせる。
「霊煌壱式破魔!!!」
再び破魔の力を宿した蓮煌を振り下ろして三日月の刃を放つ。
「霊煌一閃!!!」
破魔の刃が魔法石に直撃するが、僅かなヒビしか入らなかった。
「ちっ、ヒビしか入らないか!?だったら!蓮宮流剣術、天凛蓮華!!!」
蓮煌を高速に振り回し、破魔の刃を連続で放ち、魔法石に一点集中で当てていく。
しかし、それでもヒビが少し広がるだけで全く壊れる気配がしない。
「サラマンダー!アリスティーナさんと曾祖母ちゃんはどんだけこの魔法石を丈夫に作ったんだよ!?」
俺にしか壊せないはずなのに魔法石はあまりにも硬く、思わずサラマンダーに文句を言ってしまう。
『仕方ないだろう!呪いを受けたとはいえ、不老不死でもあるアリスの体を狙う奴らは多かったのだ!だからこそ二人は蓮姫の血以外にオリハルコンを使用した最硬質な魔法石を作ったのだ!』
サラマンダーの言葉に耳を疑って叫んだ。
「おいっ!?オリハルコンって伝説の鉱物だよな!?この魔法石にそんなもんを使ってるのかよっ!!?」
オリハルコンとは聖霊界に存在するとされる伝説の鉱物で、史上最強の鉱物とも言われるほどの硬質と不可思議な力を持つとされる。
また、オリハルコンで武器を作れば神をも倒すことができる史上最強の武器となるとも言われている。
まさか破魔の魔法石にオリハルコンが使われているとは予想外過ぎた。
でも、だからと言って立ち止まるわけにはいかない。
今の力で破壊出来ないなら……全身全霊の全力全開で破壊すればいい!!
顕現陣から白いリボンを呼び出し、長髪をポニーテールに纏めて気合いを入れ直す。
「白蓮!力を貸してくれ!」
顕現陣から更に氷蓮を呼び出して左手に構えながら白蓮を呼んだ。
『おっ、やっと僕の出番だね。待っていたよ』
千歳の元にいた白蓮は鳳凰の姿になりながら俺の腕に乗る。
「ああ、頼む」
『後でケーキワンホールね』
「任せろ!フルーツたっぷりのケーキを作る!白蓮、契約執行!!」
蓮煌と氷蓮を交差させて白蓮は光の粒子となってアーティファクトの契約を執行する。
蓮煌が炎、氷蓮が氷を纏いながら俺と白蓮の絆を象徴する神器が誕生する。
右手に炎の大剣、左手に氷の大剣……対をなす鳳凰の双翼を模した大剣が姿を現す。
「アーティファクト、鳳凰剣零式!鳳凰剣百式!」
双翼鳳凰剣を構えると、下がっていたみんなの声援が部屋に響いた。
「天音ー!頑張ってー!!」
『天音、大変だろうが頑張るのだ!』
「ぶちかませ、天音!」
『とっととその水晶を破壊しちまえ!』
「天音さん……ファイト!」
『男子の意地を見せるのだ!』
「天音さん、頑張ってください!」
「やれ……蓮宮!」
「お館様!信じておりますでござる!!」
「天音様!ご武運を!!」
「天音!お前なら出来る!!」
「天音!決めちゃいなさい!」
みんなの声援が心に響き、不思議と力が湧いてくる。
よし、ここは派手に決めてやるか!
「霊煌拾弐式覚醒!霊煌弐式強化!!霊煌漆式天翔!!!」
自身の秘めたる潜在能力を呼び起こす覚醒で霊力などの力を底上げし、強化で全身の筋力を上げ、天翔で双翼を広げて宙に浮く。
さぁて、まずは少しでも大きなヒビを入れるか!
双翼鳳凰剣を交差させて左右に切り開き、炎と氷の二匹の鳳凰を生み出す。
「蓮宮流神霊術、双天鳳凰緋翔閃!!!」
二匹の鳳凰が絡み合うように飛翔し、俺が入れたヒビに向かって突撃した。
突撃した直後に二匹の鳳凰は爆発し、ヒビは少しずつ大きくなっていく。
俺の攻撃の流れを止めないよう、今度は鳳凰剣を重ねて破魔の光を纏わせる。
「光り輝け、鳳凰の翼!蓮宮流神霊術!鳳凰光翼剣!!!」
破魔の光を纏った鳳凰剣は瑪瑙を倒した巨大で美しい羽根の剣へと姿を変え、天翔の羽根で急降下しながらクリスタルのヒビに光翼剣を叩き込んだ。
光翼剣から無数の光の波動が解き放たれ、ヒビが何倍にも大きくなっていく。
よし!このまま一気に決める!
鳳凰光翼剣の羽根が全て消え、元の双翼鳳凰剣に戻ると一旦距離を取って脳裏に大剣の形を思い描く。
「霊煌伍式刀剣!霊煌肆式斬撃!!」
刀剣で瞬時に三十本の大剣を作り出し、その刀身に霊力を纏わせて破魔と斬撃の力を一つにして魔を祓う鋭い刃を作り出す。
「破魔戦嵐蓮華!!!」
一斉に振り下ろされた三十の大剣から破魔の斬撃が飛び交い、ヒビの隙間に次々と刻み込んでいく。
そして、全ての大剣の切っ先をクリスタルに向けてターゲットロックする。
「破魔の剣撃!!!」
弾丸のように発射された大剣はクリスタルに弾き返されながらも着実にダメージを与えている。
これで大半の霊力を使い果たした……しかし、これだけやってもクリスタルを破壊することは出来ない。
後は己が鍛え上げてきた蓮宮流剣術を信じるのみ!!!
「うぉおおおおおおおおおおっ!!!」
鳳凰剣百式の契約を解除し、鳳凰剣零式のみに全ての力を集中して気合いの声を上げる。
「蓮宮流剣術!!天凛紅蓮裂刃!!!」
剛剣である紅蓮裂刃を乱撃剣である天凛蓮華として放つことで、パワーとスピードを兼ね備えた剣撃を撃てる。
しかし天凛紅蓮裂刃は霊煌拾弐式の覚醒と霊煌弐式の強化を同時に使用した状態のみで使える剣技で、これでヒビを攻撃し続けて大きな亀裂を入れていく。
攻撃を加えていくうちに気味の悪い音が耳に響いてくる。
それはピシッ、ピシッ!と何かが少しずつヒビ割れていく嫌な音だった。
そしてその音はクリスタルから響いて来ている。
あと少しだと確信した俺は再びクリスタルから大きく離れて部屋の壁に足を付けて膝を折る。
両足の指先に強化の力を集中して一気に蹴り出し、天翔の双翼を羽ばたかせて更にスピードを上げ、鳳凰剣零式を片手平手突きの構えを取る。
そして、クリスタルとの距離が間合いに入った瞬間、鳳凰剣零式を前に突き出した。
「蓮宮流剣術!!裂空天狼蓮牙!!!」
スピードを乗せた鳳凰剣零式の鋭い突きがクリスタルのヒビに思いっきり突き刺さった。
今までの止まることのない凄まじい連撃が実を結んだ瞬間だった。
ヒビが一気にクリスタル全体に広がり……。
パリィーン!!!
そして、見事にクリスタルが破壊されると中にいたアリスティーナさんがそのまま床へと落下していく。
『アリス!!!』
いち早くクリスタルから解き放たれたアリスティーナさんの元へ向かったのはサラマンダーだった。
『アリス、アリス!!目を覚ますんだ!!!』
サラマンダーはアリスティーナさんを抱きかかえると必死に名前を呼んでおり、最初に会った頃の冷静な性格のイメージから遠く離れていた。
まるで人形のように眠っていたが、サラマンダーの呼びかけで体がピクッと動き出した。
「ん、んっ……」
そして、ゆっくりと目を覚ますと虚ろな目でサラマンダーを見上げていた。
「あれ……?サラマンダー……?」
その声音はとても綺麗で初めて聞く魅惑的な声だった。
「これは夢じゃないなら……そっか、もう五十年たったのかしら……?」
『ああ……五十年間、ずっと待ちわびていたぞ』
サラマンダーは涙を流すように嬉しそうな表情を浮かべると、アリスティーナさんはサラマンダーの頬を優しく撫でた。
「ごめんね……待たせちゃって。寂しかった?」
『……まあ、そうだな。お前や騒がしい奴らが側にいなかったからな』
「ありがとう……サラマンダー」
アリスティーナさんとサラマンダーは五十年振りに再会し、まるで再会した恋人同士のようにとても喜んでいた。
これだけでも全力で頑張った甲斐があったなと思いながら静かに床に降りて天翔の双翼を消した。
そして、覚醒の力を静かに消した瞬間、目の前がグラッとなり、目に見える世界がぐちゃぐちゃになっていく。
「あっ……やべっ……」
霊力の使い過ぎで体全体の力が一気に消失し、意識が朦朧となり、身体が前屈みに倒れていく。
「天音!?」
千歳の声が聞こえ、それを最後に俺は意識を完全に失ってしまった。
☆
霊力は魂の力だが、それを使うには体力と精神力が必要になる。
だから霊力を使うとかなりの疲労感が襲いかかる。
今回は破魔を初めとする霊煌霊操術の使い過ぎで今までで一番の疲労ですぐに眠りについてしまった。
見たことないたくさんの顔が俺の顔を覗くように見ていた。
「……どわぁあああああっ!!?」
目が覚めた瞬間から一気に頭がさえ、ばっとその場から離れようとすると俺の顔を覗きこんだ人達は一足早く俺から離れてケラケラと笑う。
『おっ?起きた!起きた!』
『やはり血筋だな。驚き方が蓮姫そっくりだな!』
『あれから何百年も経っているけど不思議だな』
楽しそうに話をしているのは姿形が異なる十二人の人……ではなく、聖獣だった。
見たところ属性もそれぞれ全部異なっていて、しかもこの雰囲気はサラマンダーによく似ている……まさか!?
「サラマンダーの仲間……アリスティーナさんの精霊……?」
「そうよ、私の大切な家族。『エレメンタル・スピリット』よ」
優しい声でそう言ったのはクリスタルから解放されて目覚めたアリスティーナさんだった。
ローブの上に白いストールを羽織っていて大人の女性の雰囲気を醸し出していた。
「初めまして、蓮宮天音君。私はアリスティーナ・E・トワイライトよ」
「は、初めまして……アリスティーナさん」
寝ていたソファーから降りて靴を履き、会釈をして挨拶をする。
「アリスで良いわよ。それよりもまず、あなたに感謝しなくちゃね。私を魔法石から解き放ってくれてありがとう」
「いえ。あなたを解き放つ事は曾祖母ちゃんの願いでもあったと思うから。会った事はありませんけどね」
「みんなから聴いたけど良い子ね。これを飲みなさい。元気になるわよ」
アリスティーナ……ではなく、アリスさんは懐から小さな小瓶を取り出して俺に渡した。
中には綺麗な青色の液体が入っていた。
「何ですかコレ?」
「私の作った魔法薬よ。飲めば体力、精神力、霊力、魔力……とにかく色々な力が一気に回復するわよ。ほら、一気にね?」
「は、はい……」
一体どんな素材で作ったのか聞くのが怖い魔法薬の瓶の蓋を開けると中から嗅いだことのない甘い香りが漂う。
ニコニコしているアリスさんを横目に俺は一気にグイッと魔法薬を喉に流し込んだ。
そこまで変な味はしなかったが今まで味わった事のない不思議な甘さが口の中に広がり、飲み干すと同時に体に一瞬青い光が迸った。
そして、怠かった体が一気にいつも以上の元気溌剌なコンディションとなった。
「うおっ!?す、凄い!一日中動いても疲れない気分だ!」
「私特製の魔法薬だからね。飲み過ぎるのは良くないけど」
「ありがとうございます、アリスさん。あれ?ところでみんなは?」
周りを見渡すとこの黄昏の部屋には俺とアリスさんとエレメンタル・スピリットしかいない。
「みんなは先に帰らせたわ。千歳ちゃんと刹那君と言う子達はあなたが起きるまで居ると言い張ってたけど、夜中まで外出するのは良くないから帰らせたわ。ちなみに今夜中の1時よ」
「えっ!?」
部屋に置いてある大きな振り子時計を見ると確かに1時となっていた。
そうか……意識を失って半日以上も眠っていたのか。
すぐに連絡してみんなを安心させないと。
「天音君。ちょっと相談があるんだけど良いかしら?」
「え?何ですか?」
携帯を取り出そうとするとその前にアリスさんに相談を持ちかけられた。
何だろうと思うとアリスさんは指を軽く振ると部屋にある無数の本の中から一冊が宙を浮いて俺の元に飛んできた。
古書だろうか少し古びていて埃をかぶっており、軽く手で払うとそこには驚くべきものが描かれていた。
「蓮宮の紋章……?」
それは辞書のように分厚い赤い表紙の古書に蓮宮の紋章が描かれていた。
一体この本は何なのかと目線をアリスさんに向けるとは微笑みながら口を開いた。
「それは蓮姫から先代当主、蓮宮詩音だったかしら?歴代当主が作り出してきた全ての霊操術が事細かに記載されているわ」
「えっ!?こ、これは……!?」
本を開くとそこには歴代当主が生み出してきた霊操術の使い方や修得方法、更にはその霊操術を生み出した経緯などが書かれていた。
「ま、言わば魔術の教科書ならぬ霊操術の教科書と言ったところね」
「どうしてこれを……?」
「この本は十代目当主、蓮宮雷音が作ったのよ。過去と未来の霊操術を全て網羅するためにね」
「雷音様が……まさか、失われた霊操術もここに!?」
霊操術には長い歴史の中で使用方法が書かれた書物が紛失して不明になったりして失われたものが多々存在する。
特に歴史の古い初代の蓮姫様が作り出した霊操術を中心に不明となっていたのだ。
「そうよ。この本は戦いの運命に足を踏み入れる未来の蓮宮当主のために残したのよ」
「戦いの運命?」
何のことだ?と首を傾げるとアリスさんは俺の頭を撫でて来た。
「天音、あなたは結構戦いに巻き込まれやすい体質でしょ?」
「それが何か……?」
「分かるのよ、私には。あなたはこれかも多くの戦いを経験する……あなたが生き残り、大切なものを守るためには力が必要となる」
俺は将来、蓮宮神社で平穏に暮らす事を夢見ている。
信じられないがどうやら俺は戦いを避けられない運命にあるようだ。
「その教科書はあなたにあげるわ。本当に強くなりたいと願うなら私が指導してあげるわ。私があなたに出来る恩返しよ」
恩返しか……大したことはしてないけど、アリスさんがそこまで言うなら言葉に甘えよう。
正直な話、毎朝とアーティファクトの授業で鍛錬をしているがそれだけでは足りないと思い始めていたところだった。
これから先、瑪瑙のような敵……否、瑪瑙以上の力を持つ敵と戦うことがあるかもしれない。
そもそも蓮宮当主は人と聖獣を守る者だから自然に戦いに巻き込まれる可能性は非常に高い。
だからこそ、大切な家族と仲間、そして……愛する人を守る為にも。
「お願いします!俺を……鍛えてください!みんなを守る為に!!」
「良い眼ね。初めて会って覚悟を決めた時の蓮姫を思い出すわ」
俺を見て蓮姫様を思い出しながら懐かしむような表情を浮かべると今度は不思議な形をした金色の鍵を取り出した。
そんなに蓮姫様に似ているのだろうかと思うと、アリスさんは壁にその鍵をかざすと不思議な扉が現れた。
「さあ、早速始めるわよ。準備は良いわね?」
「はい!望むところです!」
俺が寝ていたソファーの近くに置いてあった蓮煌と氷蓮を持ち、謎の扉の前に立つ。
そして、俺の星桜学園での本格的な修行が始まるのだった。
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次回は天音の修業と次の大きな話のプロローグを書く予定です。




