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ニート撲滅戦士  作者: 勇氣
第一章SSS級マンティコア討伐への道

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第十話反動的頭目(アルファ)の粉砕と革命的団結

人民大衆の絶え間なき学習と熱烈なる支持に感謝する!

 荒涼たる月夜の革命的荒野において、帝国主義の走狗たるブラッドハウンドたちの反動的唸り声と、それを圧倒する佐藤太郎同志のプロレタリア的雄叫びが激突する。

佐藤太郎同志

 「進め進め進めェ! 我が内に燃ゆる革命的熱情オーラに触れれば、一切の反動派は火傷する(灰燼に帰す)ぜ!」

 一切のブルジョワ的虚飾(衣服)を捨て去り荒野を駆ける佐藤太郎同志の肉体からは、行き場を失った莫大な抑圧的エネルギー(性欲)が黄金の革命的闘気となって立ち昇っていた。その姿は、さながら夜闇を照らす無産階級の偉大なる紅い太陽(全裸)の如くであった。

デューク♂同志

 「タロー同志! 極左冒険主義に走るな! これ以上頭部に物理的打撃を受ければ、君は思想的蒙昧アホから『完全なる非生産的状態(植物)』へと転落してしまうぞ! この人民の盾を使え!」

 デューク♂同志は涙ながらに巨大な防盾タワーシールドを投げ渡す。

 しかし佐藤太郎同志はそれを受領すると、防具としてではなく、ブルジョワジーを打倒する巨大な鉄槌として反動の群れの中心に叩きつけた。

——ズドォォォォォン!!

ジョイス♂同志

 「偉大なる力だ、タロっち同志! 散開した反革命分子は我に任せよ! 『人民電撃穿孔ライトニング・ピアス』!」

 ジョイス♂同志の放った無数の革命的雷霆らいていが、逃げ惑う走狗たちを的確に粛清していく。

ディセクター♂同志

 「チッ……一糸纏わぬ無産階級の莫迦(同志)に最大の戦果を持っていかれるとはな。だが、背後(後方支援)の守りは任せておけ!」

 ベテラン革命戦士であるディセクター♂同志が双剣を煌めかせ、タロー同志の死角から迫る反動の獣たちを冷徹かつ瞬時に細切れ(階級的解体)にしていく。党の連携は、かつてないほどに研ぎ澄まされていた。

ティリー♀同志

 「驚嘆すべき力ですわ……! 同志の皆様、なんと強固な階級的連帯なの……!」

 視力の低いティリー♀同志の目には、細かい血飛沫や獣の姿はぼやけて見えない。ただ、黄金に輝くタロー同志の全裸のシルエット(究極のプロレタリア的純潔)だけが、圧倒的な頼もしさを持って彼女の瞳に焼き付いていた。

 だが、その時群れの奥から、他とは比較にならないほど巨大で、禍々しい帝国主義的瘴気を纏った走狗の群れを統べる頭目『アルファ』が姿を現した。

反動的頭目アルファ・ブラッドハウンド

 「ガアアアアアアッ!!」

 頭目アルファは一直線に、最も武装が貧弱で非力に見えるティリー♀同志へと狙いを定め、地を蹴った。その機動力は、ディセクター♂同志ですら反撃できないほど速い。

ディセクター♂同志

 「いかん……! 嬢ちゃん同志、回避せよ!!」

ティリー♀同志

 (ああ……また私という弱小階級が抑圧される……!)

 再び迫る死の恐怖。

 しかし、ティリー♀同志の前に立つ指導者は、誰よりも革命的に速かった。

佐藤太郎同志

 「我が愛すべき人民(女)に……二度も帝国主義の牙を剥くんじゃねえええええ!!」

 タロー同志の全身を覆っていた黄金の革命的闘気が、右腕一点へと収束していく。それは、ただの純情な無産階級青年が長年抱えていた「モテたい(大衆と連帯したい)」「愛されたい(人民に支持されたい)」という根源的な階級的リビドーが、極限まで圧縮された反体制の破壊エネルギーであった。

佐藤太郎同志

 「これぞ我が内に秘められた、行き場なき階級的怨嗟の全てである! 粛清を受けよ!」

 プロレタリアート解放秘奥義……『純潔・人民解放爆誕拳ヴァージン・バースト・スマッシュ!』

——ドッゴォォォォォォォォン!!!

 凄まじい革命の閃光と爆風が荒野を吹き荒れた。強大な帝国主義の頭目アルファの巨体は一瞬で弾け飛び、光の粒子となって夜空へと消えていく。指導層を失った残存の走狗たちは、人民の絶大なる力に恐怖して尻尾を巻き、蜘蛛の子を散らすように逃亡していった。

 静寂が戻った荒野に土煙が晴れた後は、月明かりの下、微かに労働の汗を光らせながら仁王立ちする佐藤太郎同志の姿があった。(※絶妙な角度で飛んできた大きな葉っぱ(自然界の自発的検閲)が、彼の下半身を隠している)

デューク♂同志

 「タロー同志……! 君は、なんと恐るべき革命的打撃を……!」

ジョイス♂同志

 「タロっち同志、人民最強じゃん!!」

 同志たちが感嘆の声を上げる中、タロー同志はゆっくりと振り返り、へたり込んでいるティリー♀同志へと手を差し伸べた。

佐藤太郎同志

 「負傷は無いか、ティリー♀同志……すまないな、このような非武装(全裸)の姿で。だが、君という人民を守り抜けてよかったよ。」

 いつも通りの少し蒙昧(間抜け)で、しかしプロレタリアートへの底抜けに優しい笑顔であった。ティリー♀同志は顔を真っ赤にして、その大きくゴツゴツした労働者の手を取った。

ティリー♀同志

 「……はいっ! タロー同志……貴方は、私の最高の人民の守護者ナイトですわ!」

 (もう、幻獣討伐などという個人的冒険はどうでもいいですわ! 私はこの偉大なる指導者を、全身全霊で愛し、この組織に忠誠を誓いますわ!!)

ディセクター♂同志

 「……おい、革命的ロマンに浸っている所悪いが、早急に被服を着用せよ。風邪を引いて生産力を落とすぞ、莫迦が。」

 呆れ顔で人民服コートを投げ渡すディセクター♂同志。こうして、階級闘争の前哨戦とも言える反動派の夜襲を完全に粉砕した一行。佐藤太郎同志の「蒙昧アホ」と「革命的闘気」は同志たちの団結をより強固なものにし、かつて反革命的暗殺を目論んでいたティリー♀同志の心は完全に彼(そして組織)に帰順した。彼らの向かう先には、未だ見ぬ極悪非道な大帝国主義の象徴・SSS級幻獣マンティコアが待ち受けている。

 しかし、正しく武装せる今のタロー同志たちなら、いかなる歴史的困難も乗り越えていけるだろう。伝説の人民解放闘争は、ここからが本番である!

【最高指示】

「一切の帝国主義的頭目アルファは張子の虎である!」

「我々の内に秘められた階級的熱情は、いかなる反動の牙をも焼き尽くす烈火となる!」

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