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こいつらは子供
翌朝。
妙に体が重い。
それに、暑い。
「……なんだ。」
平はゆっくり目を開ける。
右腕には宝が抱きつき、幸せそうに眠っている。
反対側では天音が平の服の裾をぎゅっと掴んだまま寝息を立てていた。
「……お前ら。」
平はため息をつく。
「こんなことを許可した覚えはないんだが。」
宝は眠そうに目をこする。
「えへへ……あったかかったから。」
天音も目を覚まし、小さく呟く。
「安心、した……。」
その時。
ガチャリ、と扉が開く。
「おー、悪石!」
マスターが部屋へ入ってきた。
そして目の前の光景を見るなり、にやりと口角を上げる。
「朝から美人二人を侍らせるとは、やるじゃねぇか。」
「勘違いするな。」
平は即座に否定する。
「こいつらが勝手に潜り込んできただけだ。」
「言い訳にしては苦しいぞ。」
「それに。」
平はマスターを睨む。
「こいつらは子供だ。」
マスターは一瞬きょとんとした後、肩をすくめた。
「……悪かった。茶化しすぎたな。」
宝は顔を真っ赤にして抗議する。
「子供じゃないもん!」
「十六だよ!」
「俺から見れば子供だ。」
平はそう言って、何事もなかったかのようにベッドから降りた。




