↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忍び愛〜心に刃を隠して〜  作者: 月海みやび


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/12

Episode 9

玄関のチャイムが鳴り、扉を開ける。


「未来、準備出来てる?」

「っ⋯うん⋯」

「じゃあ、行こうか」


強引に手を引っ張られ、無言のまま歩き続ける。

歩幅の合わないユウが遠く感じる。

結局ユウの家に着くまで、一言も言葉を交わさなかった。


「⋯お邪魔します⋯」

「そこの椅子、座って」

「⋯うん⋯」


指定された椅子に座り、綺麗に片付いている広い部屋を見回す。


「⋯ユウ、引っ越したの?」

「引っ越してないけど⋯何で?」

「⋯散らかってて狭いって言ってたけど、綺麗で広いから⋯」

「ああ⋯散らかってて狭いって嘘だから」

「っ⋯嘘って⋯何で⋯」

「これを見られるわけには、いかなかったんだよ⋯でも、もういいよ⋯未来はこれから、永遠にここに居るんだから⋯」


そう言いながら、隠してあった足枷を嵌められる。


「っ⋯!?な、何⋯?」

「何って⋯見てわからない?」

「っ⋯ユウ⋯冗談はやめて⋯?」

「冗談なんかじゃないよ⋯未来は俺の物なんだから、ずっとここに居るべきだろう?」

「っ⋯そんなの⋯おかしいよ⋯」

「おかしい?未来が言うこと聞かないからだろ?」

「⋯言うことって⋯」

「他の男と話すなって言っても、仕事を理由に話すから⋯話せない状況にすればいいって思ったんだ」

「話せない、状況⋯」

「あいつには未来に近付いた罰を与えたけど、未来はまた違う男と話すだろ?」

「っ⋯!?ちょっと、待って⋯あいつって⋯?」

「未来と居酒屋やカフェで話してたやつだよ⋯橘、だっけ?」

「っ⋯!」

「そんな事より⋯足枷、痛くないよね?ちゃんと傷付けないようなものを選んだんだよ」

「⋯痛くはない、けど⋯こんなの、嫌⋯」

「未来に拒否権なんてないよ⋯ずっと未来を縛り付けたかったのを、我慢してたのに⋯未来が悪いんだよ」

「っ⋯も、もう⋯男の人と話さないから⋯だから⋯お願い⋯外して⋯」


涙が溢れ出し、止められない。

無言で首を横に振るユウが、ぼやけた視界に映った⋯

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。