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Episode 10
微かな金属音で目が覚める。
目元の違和感と、疲れた身体⋯
そして、足首に嵌められた枷が重い。
少しでも足を動かせば鳴る音に、昨日の事が現実だと思い知らされる。
「未来、起きた?」
ユウが優しい笑顔を覗かせる。
「⋯うん⋯」
「ちょうど、朝ごはん出来たよ」
ホットサンドとミルクティーをテーブルに置き、微笑む。
まるで、いつもの朝のように⋯
「⋯お願い⋯これ⋯外して⋯」
自分でも驚くくらい、震えた声が出た。
「朝ごはん出来たタイミングで起きるなんて、未来らしいよね」
一瞬、反応した。
はずなのに⋯
私の声はなかった事にされ、笑いながらからかってくる。
「ほら、早く食べないと冷めちゃうよ⋯せっかく、未来の好きなもの作ったんだから」
「っ⋯いらない⋯」
「どうして?具合でも悪い?」
「っ⋯こんな⋯おかしい⋯」
「未来、大丈夫?」
「⋯お願い⋯帰らせて⋯」
「何言ってるんだよ?未来の家はここだろ?」
「っ⋯」
反論しようとして、言葉に詰まる。
さっきまでの優しかった雰囲気は消え、酷く暗い瞳をしていた。
何も言えなくなった私は、震える手で差し出されたものを口に運ぶ。
大好きなもののはずなのに、何の味も感じなかった。




