間章 移りゆく流れ、
「ーーー。・・・ここは、何処だ・・・?」
山上の家ー。
朝から梨杏達がドタバタと建物内を走っていた。
「・・・やっぱり、どこにもいません。」
「・・・とりあえず、集まりましょう。」
須藤と山上が合流し、言葉を交わす。
アリスを除く全員が、ソファに座り集まった。
「んで?どこにもいなかったってことか?」
紫電の問いにそれぞれ頷く。
「・・・シールズさん。」
「机にこんな書き置きを残して。」
梨杏が机に紙を置いた。紙には「ごめんない」と震える手で書かれていた。
「いったい・・・どこにいったのでしょうか?」
須藤が口を押さえて話す。目には涙が滲んでいた。
「いきなり、消えるなんて・・・」
山上が言葉を漏らす。
「おはよう。みんな朝からどうしたの?」
ガチャとドアが開き、目を擦りながらアリスが入ってきた。
「小娘。体調は大丈夫なのか?」
アリスが頷く。
「とりあえず。お水をどうぞ。」
須藤が水を運んできた。
「ありがとうございます。」
アリスが須藤に頭を下げる。
「いただきます。」
アリスが水を一口飲み、ソファに腰をかけた。
「・・・それで、何があったの?」
(小娘・・・何か様子がおかしくないか?・・・今までとは何か雰囲気が違うような。)
「実は。・・・」
梨杏が口を開く。
「・・・そう。」
アリスが小さく声を出す。
「あまり・・・驚かないのね。」
「・・・・・」
アリスが俯く。
「うっすら、いつかこうなるんじゃないかなって、思ってから・・・。」
「・・・どういうことだ?」
紫電が問い詰める。
「実は、ライメイを助けるとき、ライメイの攻撃を防いだシールズの表情が暗くなったような気がして・・・」
「それだけか・・・?」
「・・・なんというか、オーラ?もあの瞬間に、急に黒のような、むらさき・・・というか、よくわからない色になって・・・うまく、説明できないんだけど。」
アリスが考えながら言葉を発する。
「オーラがわからぬ色・・・。」
ニカルが考え込む。
「そのオーラ?ってのは、ニカルには見えてないんだよな?」
「前にも話たとは思うが、我は、人型に変形することができぬのでな・・・気配や雰囲気で感じことしかできん。それにオーラの色の捉え方や感じ方に関しては、我の持ち主である小娘の判断であろう。」
紫電の問いにニカルが答える。
(私のあの時の行動は間違ってたのかしら?)
「・・・なるほどな。あの女がやっと離れたか。」
暗闇のなか男女が会話をしていた。
「そうですね。・・・これで、やっと次の作戦にうつることができます。」
「ご報告。次なる物が出現いたしました。」
「・・・やっぱりあたりね。ここは。」
「して、次なる物は?」
「ーーー。」
「あぁー。そういえば、いたわねぇー。協力だけど、面倒なのがきたわねぇ。」
影なる物がため息をついた。
「監視を暫くお願い。」
「了解いたしました。」
影の中に消えた。




