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紅楼夢  作者: 翡翠
翻案意図(第一回~第十三回)
251/261

第二回

 第二回は紅楼夢の人物関係じんぶつかんけい俯瞰ふかんするものとなっているが、内容は明瞭めいりょうなためそれほど説明せつめい必要ひつようもないだろう。宝玉の名言めいげんもここで登場とうじょうし、黛玉のお披露目ひろめもされた。賈宝玉のかたわれというべき、甄宝玉しんほうぎょくについての言及げんきゅうもあることを頭においていただきたい。

 第一回および第二回は「しん」という分かりやすい対立構造たいりつこうぞうえがかれており、甄士隠はせんの道をえらび、賈雨村は俗世ぞくせひた失墜しっついする。彼が、


 身後余しんごあまるもちぢこむるを忘れ

 眼前路がんぜんみちなく あたまをめぐらさんと思う


対聯ついれんを見たとき、しんの道へ立ちもど機会きかいもあったのだが、それはみすみすのがしてしまった。

 途中とちゅうの雨村による宝玉評ほうぎょくひょう皮相ひそうをなぞったものにすぎず、宝玉はまだ真人しんじんではない。脂評しひょうはそんなかれ所詮しょせんその程度ていど見識けんしきなのだとだんじている。

 

 また、黛玉の父、林如海りんじょかいしょく巡塩御史じゅんえんぎょしであるが、古来こらいより政府専売せいふせんばいであったしお高価こうか物資ぶっし不正ふせいおおかった。

 近現代きんげんだいにおいても巴蜀はしょく出身しゅっしんであった共産党きょうさんとう高官こうかんが「しろしおを初めて見た」と感動かんどうしたという。当時辺境とうじへんきょうに向かうしおどろつち不正ふせい水増みずましされていて、それがかたまりいわのようになったらしい。

 林家が賈家ほど裕福ゆうふくでないのは彼が清廉せいれん官吏かんりであるためであり、彼が巡塩御史じゅんえんぎょしであることによってそれを強調きょうちょうしている。

かんする雨村と、清廉せいれんな如海、ここの対比たいひいていて、司馬遷しばせんの言う「天道是てんどうぜか」というこれから物語のなかで幾度いくどとなくかえされる命題めいだいをほのかにかもし出している。


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