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ふくい好き  作者: 山月
6/7

4月5日


本日の更新はありません。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日はとても外に出れられる気分ではなかった。

外は久しぶりの大雨だ。

しかし外に出たくない理由はそんなことではなかった。


外に出ればあの女に合う気がしてならないのだ...

私は尋常ではない恐怖を抱えていた。


昨日はあの後すぐに帰宅した。

佳子から何度も電話がかかって来ているが応答する気にもなれなかった。


その時

ドタドタドタドター


階段を勢いよく上がってくる音が、嫌な予感がする。

家には誰もいない。そのはずだった...


ドンッ!


私の部屋の扉が勢いよく開かれた。

私の悪い予感は当たってしまった。


「な、なんで...」


「好きな人の家の合鍵ぐらい持っているものだわ」


「だ、大体お前いったいなんなんだよ!なんで俺につきまとってる!」


「忘れたの?!中学生の時、美人になったら付き合うって!だから私こんなに綺麗になったのよ!数えきれないお金をかけて!これは約束よ!私はちゃんと美人になったのだから私とあなたは恋人なのよ!ねぇふくいくん。ふくいくん好きよ。いや好きだったのよ。」


私は思い出した。

中学生時代一度だけ告白されたことがあった。

私はそれを拒否した。

彼女の顔はお世話にも可愛いとは言えなかった。そこで私は言ったのだ。美人になれたら付き合ってもいいと。

しかし、しかしそれだけだった...


「あの女は誰?ふくいくんは私だけのものなのに。私がずっと側にいようと思ったのに。なんであんな女が側にいるの?」


あの女...佳子のことか。

それよりも気になったことがあった。


「なんで...なんで4月に入ってから俺の行くところすべてに現れるようになった...?」


「それはあなたの自転車に発信機を取り付けたからだわ。あとあなたをつけ始めたのは今年入ってからすぐよ。あなたの目に止まるように近づいたのは4月に入ってからだけれども。」


「なんで...なんなんだよ!出てけよ!」


「嫌よ。これからふくいくんは永遠に私のそばにいるんだからね。」


「はっ...?」


あいつがどんどん近づいてくる。逃げたい。でも体が動かないのだ。恐怖で。


「や、やめろ!くるな!」


私の意識はそこで飛んだ。





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