表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ふくい好き  作者: 山月
5/7

4月4日


またあいつ。

大学にまで...いったいなんなの??


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今日は久しぶりに大学へ。

今期初登校です。


といってもゼミが1コマあるだけだ。

皆絶賛就活中だし出席率も低いだろう。

まぁ佳子は来るかな。人に来いと行った手前であるし。


正直そんなことよりも余程きになることがある。

今日もあの女に遭遇する気がしてならない。

普通に怖いし頼むからやめてくれよ




3人だけのゼミも終わり佳子とお昼に行くことになった。


「今日はどこに行きましょうかね〜」


「どこでもいい」


「はぁ〜...」


お店を決める際の決まり問答をしながら流れで大学の食堂に行くことに。


すれ違いの学生がお盆にソースカツ丼をのせている。

「今日の日替わり丼はソースカツ丼かー。私はこれにしよう」


「俺も同じので、席とっとくから俺の分も買って来といてくれ」


「借りだからねー」


...ソースカツ丼食べすぎじゃない?


そんなことを思いつつ昼時の混雑の中隣同士で空いている3席を発見。早速そのうちの2席を確保する。

借りは返したぞ!


お盆にどんぶりを2つ乗せた佳子もすぐに私を見つけてやってきた。

側から見たら大食い女子だ。


「おまち〜、これソースカツ丼じゃ...」


「んっ...?」


佳子が私の前にどんぶりを置いた時私は違和感を覚え声をあげた...


「どうしたの?」


私はその事実に一瞬固まってしまった。

それでもそれが事実ではないことを願いながら口を動かす。


「これ、タレカツ丼じゃない...?」


「そうなんだよ。ソースカツ丼かと思って頼もうとしたらタレカツ丼だったんだー。別にこれでよかったでしょ。」


「おいおいふざけんなこんなのありかよ牛丼頼んだら豚丼出してきたもんさ詐欺だよ詐欺。」


福井の大学のくせにタレカツ丼を出すとは喧嘩を売ってるのか?せめてボルガライスとかだせよ!


「食べないの?」


「いただきます。」


いざタレカツ丼に手を出そうとした時になって気づいたのだ。隣から視線を感じる。


佳子ではない。その反対だ。


あいつだ。


「お、お前本当になんなんだよ!なんでいつも!」


「なんで...」


初めて声を聞いた...


無性に怖くなった私は食事も残したままその場から逃げるよう去った。


すぐ後ろからは佳子が追いかけてくる。


食堂を出てガラス越しに中を見る。


先ほどまで私が座っていた席ではあの女が食べかかけのタレカツ丼を貪っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ